転生したと思った世界はVRMMOの中だった

mabu

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それは突然の出来事としか言えない状況だった。

朝、いつもの様にアラームで目が覚めると

そこは知らない部屋で知らないベッドの上だった。

「なっ、なんじゃこりゃー」

つい最近見た昔の人気ドラマの俳優の台詞がリアルに口から出て

ちょっとドヤ感を感じてしまった自分は何処か楽しんでいるのだろう。

これは自分の番なのだと。

だってそうだろ?

朝の目覚めに知らない場所、

見るからに服装が違うし

……子供の姿でも貴族の要な豪華な部屋じゃないので

モブかもしれんが

それでもしかし!

正しく異世界転生したとしか思えない状況だろ?

えっ、

違うのか?

部屋から見回し鏡を見つけ

自分の姿を確認する。

どー見てもイケてはない。

普通よりちょっとイイ位か?

歳は若返っているが

よくある中身大人で……

という訳でもなく

二十代半ば位か?

…期待していたのとは大分違うが鏡の中の人物が今までの自分と違うのは確認した。

後はココが何処なのか?

この家には他に人が居ないのか?

一つずつ確認していこう。

そう考えていたのだが

ふとオカシナ事に気が付いた。

この身体は俺のものではないという事なのか

無意識的な行動なのか

俺の意識下とは別だという様に身体は勝手に動き

朝の支度を進めていく。

鏡の前から離れてクローゼットに向かい服を着替える。

着替えると部屋を出て顔を洗い髭を剃る。

この身体はひげ剃りが下手くそだ、

さっきも今もまた切りやがった!

自分の意識下で動いてないくせに痛みはあるのか、

水の冷たさも分かるし意識をソコに向ければ感覚はあるようだ。

下手くそなひげ剃りで身支度を終えれば

今度は台所に来て朝食の準備をするらしい。

ココまで人にはあっておらず

どうやら独り身のようだが

独り身にしては広めの家だな。

普通の独身ならワンルームや1DKだろ、

寝室に廊下があって洗面所、

台所にダイニング?があり

さっき来る時には居間があったし下に続く階段があったぞ


人の気配はしないから下には誰も居ない様だがどういう事なんだ?

俺の疑問に答える様に

この身体は食事を終え食器を片付けて下の階に移動して行く。

下に降りればソコは店舗になっていて

居酒屋か食事処かなんかだろう

机や椅子が並べられカウンター席のある部屋を過ぎ

厨房にやって来た。

厨房の中にある勝手口の鍵を開けるとソコには箱が重なり
置いてあり

箱を開けると中には食材がぎっしり入っている。

食材をどんどん冷蔵庫に入れていき、

空箱を勝手口の外に重ね置き

もくもくと調理に取りかかる


作っているのはスープと

ステーキ、後はパンだな。

ステーキは食べる前に焼かないと美味しくないだろうと
思ったが

出来た側から何やら消えていく

スープも鍋からスープ皿に移して皿ごとに消えていき

パンも発酵などの過程をとばして焼いた状態のものを

籠に2本ずつ入れたら消えていく。

やはりこの世界は異世界で
この食べ物が消えていくのは

収納とかアイテムボックスとか魔法がある世界なのだろう。

他の魔法も出来るのか試したいのだが

身体は勝手に動いて厨房から

客席の方へと向かい

店鋪の入口の鍵を開け出した。

おいおい、

コレは俺の身体とは違うのか?

身体の感覚があるのに

自分の思った通りに動けないなんて

転生ではないのか?

勝手にこの身体の行動を見せられてるだけなんて

転生ではなく憑依したのか?

よく分からんが

もう少し様子を見るべきだと

この身体の行動を見る事にした。


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