転生したと思った世界はVRMMOの中だった

mabu

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「はい、いらっしゃい!」

久しぶりのビールを楽しんだ次の日

朝から和食を頂いて

ストック用に唐揚げをどんどん揚げて迎えた営業時間

早速入って来たプレイヤーは

店内に入って俺の元気な声に驚いていた。

続いて店内に貼ってある
手書きのメニューを見てまた驚いている。

「えっ?
まじで?
店主、この、唐揚げって
鶏肉の唐揚げ?」

おおっ、
驚き過ぎてて面白いな。

「鶏肉?ロックバードの唐揚げだ。」

極端に態度を変えない様に

なるべく小出しに変えていこうと前の口調に合わせて応える。


「おお!この唐揚げをくれ!
あとビール!」

「はいよ。」

ビールのジョッキを持ってきてテーブルに置き

期待の眼差しに応える様に唐揚げの皿に出す。

唐揚げは一つの更に2種類の味を3つずつだ。

プレイヤーはまずは塩コショウ味から食べて目を見開いた。

そんなに見開いたら目が乾くぞ~と言ってやりたい程見開いたらビールをごくごくと流し込み

テーブルにドンっと置くと一言

「うま~い!」

その後温かいうちにとニンニク醤油味を食べ

また目を見開きビールをごくごく、

唐揚げを一皿食べ終わるまでにビールを2杯おかわりをして満足気に帰って行った。

ドライアイの心配をしたプレイヤーが帰って1時間後には

十五席程の狭い店内は

むさ苦しい野郎どものプレイヤーで埋め尽くされ

唐揚げとビールがどんどん消費され

ドライアイ患者が量産され

ニンニク醤油味のステーキや野菜スティックがある事に気付いたプレイヤーにより

ムサイ中にやっと女性プレイヤーが召喚されて来たのだが

彼女達もドライアイ患者になり野郎どもよりも

豪快な飲みっぷりに

若干引き気味だった俺は

顔に出さない様にするのに必死で

結局プレイヤーと会話らしい会話もせずにその日は終了した。

次の日もその次の日も唐揚げを量産して

その週は唐揚げとドライアイ患者の量産週となり

毎日お店の前には長蛇の列が出来たが

唐揚げブームに便乗した料理特化の生産プレイヤーが増えだし

唐揚げの販売者も増えた事で
落ち着いた。

お店に食べに来る客も

ステーキや野菜スティックを注文する客が増えだしたので

ソロソロ違うメニューの出し時だろう。

今回は同じロックバードの肉を使ってハーブソルトチキンと

照り焼きチキン、

きのこのバターソテーを加えてみたが

やはりビールには唐揚げが強く出だしはいまいちだったので

改良してコッペパン位まで品質を上げたパンに照り焼きチキンとレタスを挟んだものと

ハーブソルトチキンとトマトを挟んだものに変えて販売したら

軽食に丁度良いとバカ売れする事になった。

結果、

俺の店から始まるバカ売れメニューはどれも一週間程で

落ち着きプレイヤー達が売り出し広がるという

食の伝道師の店と

プレイヤー達の裏掲示板で有名店になる事になった。

まだまだ店の外には出る事は出来ないが

色々な料理を作りながら

晩酌を楽しみ

何時か他のプレイヤーに紛れてこの世界の街を練り歩くのを目標に

気長に生きていこうと覚悟を決めた。

きっと元の身体に戻れても

前の様には戻れないだろう。

どうしてこうなったのかは分からないが

俺にとってはプレイヤーとは違い

転生した様なものなのだから

コレからの人生、生になるよう楽しんで日々を過ごして行こうと思う。





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