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しおりを挟む冒険者登録の期限を切らさない様に
ギルドに行くけど
念の為認識阻害を軽くかけ
その上で何時と違うギルドに行こうと決めた。
約1年ぶりだけどココでは買い取りだけをお願いしてさっさと済ませて早く帰ろう。
買い取りだけでも活動しているとみなされるので期限は切れない。
認識阻害を軽くかけても声を出し人とやり取りすれば認識はされる。
限られた人にだけ認識されるけど
やはり知り合いは誤魔化せないのでユザキさんに会ったらと思ってしまうんだよね…
開き直ったつもりでも
引きこもり気質が身に付いてしまったのか警戒してしまう。
依頼を受けるならもっと離れたギルドにしようとか思う辺りが小心者の証だよ…
そんな事を思いながら受け付けを済ませていく。
「買い取りをお願いします。」
そんな一言だけだったのに
私の声に反応したのが
受け付けの人以外にも現れた!
「おお!嬢ちゃんじゃないか!
久しぶりだな?元気にしてたか?」
相変わらず元気いっぱいなその声の主は
ココには居ないはずの
出会う確率の最も低い
他のギルドのサブマスさんでした。
いや、サブマスだからこそ
確率は高かったのか?
今更だが出会ったものは仕方ない。
以外と冷静な自分の反応に
ちゃんと?少しは?
開き直れていた事を確認出来てホットした。
「ああ、キザンさん、お久しぶりです。」
ニッコリ笑顔で答えた私に
キザンさんもニコニコだった。
なんでもキザンさんは今まで臨時でサブマスを引き受けていて
今回業務の引き継ぎをする為ココのギルドに来ていたそうで
半年間の期限を経て
正に今日!
無事に期限を経て
本来の冒険者オンリーに戻る為
最後の挨拶に来ていたと…
何たるタイミング!
あと1日ずらせば会わなかったのに…
会ってしまったものは仕方ないけど
この何とも言えない感情…
ニコニコ顔のキザンさんに誘われて
ギルド内の食堂で食事をしながら
情報交換。
勿論キザンさんの奢りでと念押しは忘れない!
苦笑いのキザンさんは
多分私の事は事情持ちと気づいてる。
ユザキさんから聞いていない様子なのは彼も貴族の生活を自ら捨てた身だからかな?
その気づかいは有り難い。
事情の事は触れずに今までの状況を話していたが
突然コレからの事を提案された。
「一緒にパーティーを組まないか?勿論パーティーを組むんだから嬢ちゃん、いや、ローズの事は秘密にする事があれば口外はしないし
なんなら契約魔術で契約してもいい。
ユザキと会いたくなければアイツと会わない様に俺が間に入る。」
突然何を言い出すんだこの人わ!
ポカンとした私が面白いのか
笑うキザンさんは
前に会った時より若く見える。
実際に年齢を聞いたら若かった!
「ん?
俺はまだ25歳だぞ?因みに熟女好きって言うのは冗談だから余り年上過ぎる人は恋愛対象じゃない。」
いや、
ソコはどーでもいいし聞いてない。
ソレも顔に出てたのか可笑しそうに笑ったキザンさんは
ニヤリとしてアピールする。
「ローズは顔に出過ぎるぞ。
まぁ、その素直さなら元貴族と思う奴は早々に居ないだろうけど
俺とパーティーを組めば色々な奴らからの防波堤になる。
俺はサブマスを辞めたからSランクに戻るしな!」
やっぱり元貴族だとバれていたけど
サラッと爆弾を投下されて見事?
キザンさんとパーティーを組む事になりました!
だってキザンさん
「お前、まだまだ面白い能力を持ってるだろ?
絶対お前と組んだら面白い冒険者生活が過ごせるんだから逃さ無いぞ?」
そんなストーカーまがいな宣言を投下されて渋々契約魔術で契約をして
お試しパーティーを組んだ私達。
少し離れたギルドの討伐を受けたりしながら他の人の魔法を見る機会を増やして着々と属性魔法を取得する事に成功!
半年後には正式にパーティーを組む事に同意して
遠出の討伐に行きました。
勿論その時はキザンさんにも魔法が使える事は暴露して…
ただ、
前世記憶とか解析や制作とかの詳しい事はまだ言ってないよ?
ただキザンさんはソレを面白いと受け入れてくれる。
遠出に行くからと覚えた転移の魔法を披露すれば大喜びで感謝までされた。
まだまだ私生活の部分はお互いに干渉しない事にしてるけど
いつかは我が家に招待する事もあるかもしれない。
ユザキさん?
キザンさんは偶に連絡を取ったり会ったりはしてるみたいだけど
私は一切会ってない。
一度会いたいとキザンさんを通して討伐のお誘いやらがあったけど
彼の貴族としての目線と自分の考えが合わない事はアノ時に分かったから会う事は拒否した。
別に一緒に討伐をする理由も無いしね?
キザンさんも無理に会う必要はないしやらかしたアイツが悪いとか何とか言ってくれたしね?
キザンさんとの冒険者活動はとても心地良い日々を送れている。
そんな充実した冒険者生活を
コレからも過ごして行けたらと
最高のパーティーメンバーを見ながら思う今日この頃です!
(完)
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