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しおりを挟む帰りはユザキさんが送ってくれると言ってくれたけど丁重にお断りしました。
頑なに送ると言い張るユザキさんには
誰にも自宅の場所を知られなくないのでと説得し途中まで一緒に帰る事になりました。
「やはり俺の知ってる令嬢なのだな…」
まぁ、
家を知られたくないなんて言えば
訳ありだと思うわなぁ~。
しかも見た目に見覚えがあるんだし…
「ええ、もう思い出した様ですから誤魔化す事はしませんが
実家とは縁を切ってるつもりなので職務と関わりがなければそのままにしておいてほしいです。」
「ああ、だが簡単でいいので何故素性を隠して冒険者として暮らしているのか理由を聞かせてもらえないか?」
まあ、
普通そうなるよね?
仕方ないので簡単に説明をしました。
元々家族とは上手くいって無かった事、
元婚約者と婚約が白紙になった事で
新たな嫁ぎ先を決められていたであろうから先に卒業をして1人で生きていく為に自立したと。
「では、新しい婚約が嫌っだったから家出をしたと?
家族と上手くいってなくとも
貴族の令嬢としては家の為に婚姻する事は義務ではないのか?」
イラっ
……ふう
事情を知らない人が今の説明だけを聞けば我儘な元貴族令嬢にしか聞こえないのは当たり前か…
でも、
私は我儘と思われても構わない!
元家族の言いなりになるつもりはないのだから!
ただ我慢をするつもりもないので思った事は多少言い返させてもらおう
「ええ、そうですね、
ただ幼少の頃から居ない者として扱われ食事の用意さえ自分でさせられていた当主や家の為に
私だけ何処の誰だかも分からない相手に売られる様な婚姻をするつもりはありませんでしたので…」
「よ?
幼少?食事?…貴族の令嬢に?
そんな貴族の家があるのか?」
「そうですが?別に信じてもらおうとも同情してもらおうとも思いませんので…
ただ私の中での理由を説明しただけです。
貴族令嬢の義務を捨てたので平民として生きているだけですので
どうぞ今後関わる時は平民の冒険者として接して頂けると幸いです。
…ソロソロ宜しですか?
余り自分の事は話したくないので…
今日はお疲れ様でした。
……さようなら」
さっきまでは楽しかった気分が
今はスッカリ
テンションだだ下がりです。
ユザキさんの視線を感じながらその場を急ぎ離れます…
ちょっと感じの悪い別れ方になりましたが今後会う事もそうそうないだろうからどうでもいいや!
変な流れで敬語まで出てしまったじゃん!
はよ帰って今日はヤケ食いじゃ~!
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