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1章 異世界から来る死体魔術師
ひと間の休憩
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あれからゼノがアルディを呼びに行っている間、ドクロは自室にて魔力休憩をしていた。
…コンコン
「誰だ?」
鉄ドアが開き顔を出したのは出かけていたシュノだった。
「…これやるよ」
手に持っていた紙袋から紙で包まれた丸いものを投げ受け取ると、ベッドに座っていたドクロの隣に腰をおろした。
「何これ?」
包み紙を開けると中にはバーガーのようなパンに挟まれたレタスと鳥の燻製肉とイクラのような固形物が入っていた。
「パティンだ。昨日から何も食ってねぇみたいだしやるよ」
「えっと…ありがとう」
素直にお礼を述べると、シュノは顔を背け紙袋から飲み物らしきものを飲み始めた。
「それは何?」
飲んでいるものを指さして言うと、シュノは紙袋からもう一つ同じ飲み物を取り出し渡す。
「アーティだ」
アーティと言う飲み物を躊躇わずに飲んでみると元いた世界で味わったことのあるアップルティーと似ていた。
アップルティーにしては少し味が薄いけど…
「美味しい」
「だろ?パティンとよく合うんだ」
この世界の食べ物って不味そうなやつなくてよかった…
空腹だったお腹に異世界の食べ物を入れていると不意にシュノが問いかける。
「お前…死体とか扱ったり見たりすんの怖くねぇのか?」
「最初は怖いと思ったけど、戦の中でそんな気持ちすぐに消えた…シュノは?」
「俺は…別にいいだろ!そんな事は」
誤魔化すように叫ぶシュノにツンデレゲージの数値があがった気がした。
「ふふっ…シュノはどうして研究所で研究者をするようになったの?」
「俺は孤児院生まれで、そんな俺をゼノさんが養子として引き取ってくれたんだ」
「じゃあ、ゼノさんがお父さんってわけか」
「お父さんっていうより師匠って感じだけどな」
確かにお父さん感はないな…
「お前は家族に会えなくて寂しいとかならねぇのか?」
「家族ねぇ…規格外だからそんな感情はないかな」
「ふ~ん…」
「それよりシュノにお願いがあるんだけど…」
「何だ?」
「…その耳触らせて!」
「は?」
「ずっと触りたくて触りたく仕方なかったの!お願い!」
「お前何を…うわっ!?」
触りたくて両手を揉み揉みしつつキラキラ目で迫るとそれにシュノが怯んだ隙を見て襲いかかる。
「うわぁ~!気持ちぃぃ~!!」
うさ耳を両手で掴み揉み揉みしつつその感触を堪能する。
「お前やめろっ…!キャンッ!」
身動き出来ず悶えるシュノを他所に手を止めることなく存分に味わっていると反論とばかりにシュノの叫び声が飛んできた。
「やめろガキっ!」
その言葉にイラッと来ると更に揉み揉みする手を動かす。
「私19歳!ガキなのはシュノの方よ!」
「なっ…!?うわっ!」
驚く間もなく更に揉み揉み速度が早くなった事に抵抗虚しくただやらされるがままになったのだった…
…コンコン
「誰だ?」
鉄ドアが開き顔を出したのは出かけていたシュノだった。
「…これやるよ」
手に持っていた紙袋から紙で包まれた丸いものを投げ受け取ると、ベッドに座っていたドクロの隣に腰をおろした。
「何これ?」
包み紙を開けると中にはバーガーのようなパンに挟まれたレタスと鳥の燻製肉とイクラのような固形物が入っていた。
「パティンだ。昨日から何も食ってねぇみたいだしやるよ」
「えっと…ありがとう」
素直にお礼を述べると、シュノは顔を背け紙袋から飲み物らしきものを飲み始めた。
「それは何?」
飲んでいるものを指さして言うと、シュノは紙袋からもう一つ同じ飲み物を取り出し渡す。
「アーティだ」
アーティと言う飲み物を躊躇わずに飲んでみると元いた世界で味わったことのあるアップルティーと似ていた。
アップルティーにしては少し味が薄いけど…
「美味しい」
「だろ?パティンとよく合うんだ」
この世界の食べ物って不味そうなやつなくてよかった…
空腹だったお腹に異世界の食べ物を入れていると不意にシュノが問いかける。
「お前…死体とか扱ったり見たりすんの怖くねぇのか?」
「最初は怖いと思ったけど、戦の中でそんな気持ちすぐに消えた…シュノは?」
「俺は…別にいいだろ!そんな事は」
誤魔化すように叫ぶシュノにツンデレゲージの数値があがった気がした。
「ふふっ…シュノはどうして研究所で研究者をするようになったの?」
「俺は孤児院生まれで、そんな俺をゼノさんが養子として引き取ってくれたんだ」
「じゃあ、ゼノさんがお父さんってわけか」
「お父さんっていうより師匠って感じだけどな」
確かにお父さん感はないな…
「お前は家族に会えなくて寂しいとかならねぇのか?」
「家族ねぇ…規格外だからそんな感情はないかな」
「ふ~ん…」
「それよりシュノにお願いがあるんだけど…」
「何だ?」
「…その耳触らせて!」
「は?」
「ずっと触りたくて触りたく仕方なかったの!お願い!」
「お前何を…うわっ!?」
触りたくて両手を揉み揉みしつつキラキラ目で迫るとそれにシュノが怯んだ隙を見て襲いかかる。
「うわぁ~!気持ちぃぃ~!!」
うさ耳を両手で掴み揉み揉みしつつその感触を堪能する。
「お前やめろっ…!キャンッ!」
身動き出来ず悶えるシュノを他所に手を止めることなく存分に味わっていると反論とばかりにシュノの叫び声が飛んできた。
「やめろガキっ!」
その言葉にイラッと来ると更に揉み揉みする手を動かす。
「私19歳!ガキなのはシュノの方よ!」
「なっ…!?うわっ!」
驚く間もなく更に揉み揉み速度が早くなった事に抵抗虚しくただやらされるがままになったのだった…
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