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野に咲く牡丹 ⑤
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梓は公園のブランコに腰掛け、ゆらゆらとブランコを動かしていた。
夜が更けている事もあり、辺りには人影は見えない。
街灯の明かりの下、ひとりで勇気の言葉を考えていた。
「友情……か……」
梓はスマートフォンを取り出し、電話をかける。呼び出し音が受話器越しにしばらく流れた後、電話が繋がった。
『ほーい。どしたん?』
「あ、なつ……今時間大丈夫?」
『大丈夫だけど、何? なんか悩んでんの?』
梓は驚いた。たった一言話しただけで自分が悩んでいる事をなつみに悟られた。
「なんでわかったの?」
『え? んなの声と私への気遣いでわかるに決まってんじゃん。“時間大丈夫?”なんて普段ぜってぇ言わねぇし』
「え? 私ってそんなに気遣いが足りない?」
『足りねぇな。でもそれがあずっぽいんだよね。自由奔放でさ、私は振り回されてばかりだけど、それが“あず”って感じじゃん?』
「私ってそんなになつの事振り回してるかなぁ……」
『振り回してるね。ヘリコプターのプロペラに人形ぶら下げるみたいなもんだな』
梓はなつみの言葉を聞いて、声に出して笑った。お腹を抱え、涙が出るほど笑った。
「あははははははは‼︎ 何それ⁉︎ そんなの秒でちぎれちゃうよ‼︎」
『それがあずだろ? それでもちぎれないのは、私があずの親友だからだ』
梓はその言葉を聞き、心が温かくなるのを感じた。強張った顔が解れ、自然と笑顔が浮かぶ。
「ありがとう」
『おう。ちょっとは落ち着いたか?』
「うん。落ち着いた」
『じゃあ何があったか教えてくれるかな?』
「うん…未来さんの事だから、話せない内容もあるけど…」
『それでも良いよ。あずの悩んでいるところだけ教えてくれればそれで良い』
「わかった」
梓は未来のプライベートを上手く伏せつつ、自分の悩みをなつみに話した。
なつみは静かに話を聞き、梓が話し終わると自分の意見を言う。
『つまり、仲が悪い未来さんとそのお母さんを仲直りさせたい。けれどそれは未来さんの為になるかわからない。未来さんはお母さんと仲直りを望んでいなくて、お母さんは仲直りしたい。どちらかの思いが叶うと、どちらかの思いは叶わない。だから悩んでるって事で良いのかな?』
「そう。だいたいそんな感じ」
なつみは梓の悩みを聞き、自分が理解した内容を梓に伝えた。梓はその内容に、受話器越しに頷いた。
『ふーん。本当にあずらしくねぇじゃん』
「どう言う事?」
『ほら、梓はいつも自分の考えに真っ直ぐ向かって行くじゃん? それが、どっちが良いのかわからないって事は、自分じゃなくて相手の事を考えてるって事だろ? 今までのあずなら“親子は仲が良い方が正解”って決めて、それに真っ直ぐ向かって行っただろうな』
「そうかな?」
『そうだよ。あれかな? あずも少しづつ大人になってきたって事かな?』
「私は大人だよ!! 未成年だけど!!」
『そう言っているうちは大人じゃないな。多分だけど、話せなかった内容に悩みの肝があるっぽいね。なので私からあずに言える事はただ一つ』
「うん」
『悩むのをやめろ』
「どう言う事?」
『未来さんがどうとか、お母さんがどうとか、他人の考えを推測した所であずが辛くなるだけだよ。そんな事で悩んでいるより、本人達の考えを聞いた方が良いと私は思う。それが友達なら尚更じゃん? 本当に友達なら、友達を大切に思うなら、その友達に気がすむまで話せ。少なくとも、私とあずはそうしてきただろ?』
「……」
梓は言葉が出ず、黙ってしまった。なつみの話は続く。
『うぜぇって思われるかも知れない。大きなお世話って思われるかも知れない。それでも真っ直ぐ気持ちを伝えて、相手の気持ちも真っ直ぐに受け止める。お互いが納得するまで話した結果がどうなるかはわかんねぇけど、お互いが納得しているならそれで良いんじゃね?』
「…うん。そうだね…」
『未来さんはあずの友達か?』
「うん。大切な友達」
『なら尚更だ。何かあれば私も力になるからさ、悩むのやめて行動してみなよ。それが“柊 梓”だろ?』
梓は胸につっかえていた“何か”が取れて行くのを感じた。頭から霧が晴れ、思考が透き通って行く。
「うん。ありがとう。なつが友達で良かったよ」
『おう、元気になったな。またいつでも相談しな』
「うん‼︎ あ、ごめん‼︎ さっきの訂正‼︎ 私となつは友達じゃなかった‼︎」
『はぁ⁉︎ 何それ‼︎ めっちゃ酷い‼︎』
「友達以上の親友だった。親友以上の心友だった。お詫びして訂正致します」
『お、おう。電話越しだと何言ってっかわかんねぇけど、お詫びは受け取った』
いつもの調子に戻った梓に、ほっと胸を撫で下ろすなつみ。
時々喧嘩をする事もあるが、それでも最後はお互い笑いあって絆を深めて行った。そのプロセスがあったからこそ、2人は親友になれた。その事を梓は改めて認識する。
「じゃあ行ってくるよ‼︎ 相談に乗ってくれてありがとう‼︎」
『おう‼︎ 行ってこい‼︎』
梓は通信を切断し、スマートフォンをポケットにしまう。そして夜空を見上げ、深呼吸をした。
“相手の理想を理解し、共に考えて意見を言い合い、行動しますよね?”
勇気の言葉を思い出し、悩んでいた自分に対して少し笑った。
「そうか…そうだよね……私らしくなかった。私は私らしく、お悩み解決をしましょう。なつがなつらしくそうしてくれたみたいに」
梓は目を閉じ、深く深呼吸をしてから自分に言い聞かせる様に呟いた。
「表面上の友達関係なんていらない‼︎ 私は未来さんと友達なんだ‼︎ 未来さんから親友と思ってもらえる人になるんだ‼︎」
目を開けた梓の瞳には輝きが戻り、正面を真っ直ぐ見つめる。そして、“水面カフェ”への道を力強く歩き始めた。
夜が更けている事もあり、辺りには人影は見えない。
街灯の明かりの下、ひとりで勇気の言葉を考えていた。
「友情……か……」
梓はスマートフォンを取り出し、電話をかける。呼び出し音が受話器越しにしばらく流れた後、電話が繋がった。
『ほーい。どしたん?』
「あ、なつ……今時間大丈夫?」
『大丈夫だけど、何? なんか悩んでんの?』
梓は驚いた。たった一言話しただけで自分が悩んでいる事をなつみに悟られた。
「なんでわかったの?」
『え? んなの声と私への気遣いでわかるに決まってんじゃん。“時間大丈夫?”なんて普段ぜってぇ言わねぇし』
「え? 私ってそんなに気遣いが足りない?」
『足りねぇな。でもそれがあずっぽいんだよね。自由奔放でさ、私は振り回されてばかりだけど、それが“あず”って感じじゃん?』
「私ってそんなになつの事振り回してるかなぁ……」
『振り回してるね。ヘリコプターのプロペラに人形ぶら下げるみたいなもんだな』
梓はなつみの言葉を聞いて、声に出して笑った。お腹を抱え、涙が出るほど笑った。
「あははははははは‼︎ 何それ⁉︎ そんなの秒でちぎれちゃうよ‼︎」
『それがあずだろ? それでもちぎれないのは、私があずの親友だからだ』
梓はその言葉を聞き、心が温かくなるのを感じた。強張った顔が解れ、自然と笑顔が浮かぶ。
「ありがとう」
『おう。ちょっとは落ち着いたか?』
「うん。落ち着いた」
『じゃあ何があったか教えてくれるかな?』
「うん…未来さんの事だから、話せない内容もあるけど…」
『それでも良いよ。あずの悩んでいるところだけ教えてくれればそれで良い』
「わかった」
梓は未来のプライベートを上手く伏せつつ、自分の悩みをなつみに話した。
なつみは静かに話を聞き、梓が話し終わると自分の意見を言う。
『つまり、仲が悪い未来さんとそのお母さんを仲直りさせたい。けれどそれは未来さんの為になるかわからない。未来さんはお母さんと仲直りを望んでいなくて、お母さんは仲直りしたい。どちらかの思いが叶うと、どちらかの思いは叶わない。だから悩んでるって事で良いのかな?』
「そう。だいたいそんな感じ」
なつみは梓の悩みを聞き、自分が理解した内容を梓に伝えた。梓はその内容に、受話器越しに頷いた。
『ふーん。本当にあずらしくねぇじゃん』
「どう言う事?」
『ほら、梓はいつも自分の考えに真っ直ぐ向かって行くじゃん? それが、どっちが良いのかわからないって事は、自分じゃなくて相手の事を考えてるって事だろ? 今までのあずなら“親子は仲が良い方が正解”って決めて、それに真っ直ぐ向かって行っただろうな』
「そうかな?」
『そうだよ。あれかな? あずも少しづつ大人になってきたって事かな?』
「私は大人だよ!! 未成年だけど!!」
『そう言っているうちは大人じゃないな。多分だけど、話せなかった内容に悩みの肝があるっぽいね。なので私からあずに言える事はただ一つ』
「うん」
『悩むのをやめろ』
「どう言う事?」
『未来さんがどうとか、お母さんがどうとか、他人の考えを推測した所であずが辛くなるだけだよ。そんな事で悩んでいるより、本人達の考えを聞いた方が良いと私は思う。それが友達なら尚更じゃん? 本当に友達なら、友達を大切に思うなら、その友達に気がすむまで話せ。少なくとも、私とあずはそうしてきただろ?』
「……」
梓は言葉が出ず、黙ってしまった。なつみの話は続く。
『うぜぇって思われるかも知れない。大きなお世話って思われるかも知れない。それでも真っ直ぐ気持ちを伝えて、相手の気持ちも真っ直ぐに受け止める。お互いが納得するまで話した結果がどうなるかはわかんねぇけど、お互いが納得しているならそれで良いんじゃね?』
「…うん。そうだね…」
『未来さんはあずの友達か?』
「うん。大切な友達」
『なら尚更だ。何かあれば私も力になるからさ、悩むのやめて行動してみなよ。それが“柊 梓”だろ?』
梓は胸につっかえていた“何か”が取れて行くのを感じた。頭から霧が晴れ、思考が透き通って行く。
「うん。ありがとう。なつが友達で良かったよ」
『おう、元気になったな。またいつでも相談しな』
「うん‼︎ あ、ごめん‼︎ さっきの訂正‼︎ 私となつは友達じゃなかった‼︎」
『はぁ⁉︎ 何それ‼︎ めっちゃ酷い‼︎』
「友達以上の親友だった。親友以上の心友だった。お詫びして訂正致します」
『お、おう。電話越しだと何言ってっかわかんねぇけど、お詫びは受け取った』
いつもの調子に戻った梓に、ほっと胸を撫で下ろすなつみ。
時々喧嘩をする事もあるが、それでも最後はお互い笑いあって絆を深めて行った。そのプロセスがあったからこそ、2人は親友になれた。その事を梓は改めて認識する。
「じゃあ行ってくるよ‼︎ 相談に乗ってくれてありがとう‼︎」
『おう‼︎ 行ってこい‼︎』
梓は通信を切断し、スマートフォンをポケットにしまう。そして夜空を見上げ、深呼吸をした。
“相手の理想を理解し、共に考えて意見を言い合い、行動しますよね?”
勇気の言葉を思い出し、悩んでいた自分に対して少し笑った。
「そうか…そうだよね……私らしくなかった。私は私らしく、お悩み解決をしましょう。なつがなつらしくそうしてくれたみたいに」
梓は目を閉じ、深く深呼吸をしてから自分に言い聞かせる様に呟いた。
「表面上の友達関係なんていらない‼︎ 私は未来さんと友達なんだ‼︎ 未来さんから親友と思ってもらえる人になるんだ‼︎」
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