14 / 25
14 発熱
しおりを挟む
私は自分の気持ちがよくわからない。
レオンを怖がって何年も避けていたはずなのに、一緒に出かけると楽しい。
不思議と安心出来る気がしてしまう。かつて、いじめてきた相手にそう思ってしまう私はおかしいのだろうか。
──どうしてこんな気持ちになってしまうの?
部屋に戻った私はぼんやりと栞を眺める。レオンが似ていると言った灰色のウサギ。
栞を手で弄び、クルクルと回した。
「うーん……なんだか考えても考えてもまとまらない!」
私はため息を吐いてライティングデスクに突っ伏した。
頭の中がぐちゃぐちゃで、とても落ち着いていられない。
「お嬢様、お茶をお持ちしまし──お嬢様!?」
「え?」
お茶の配膳に来たガラが素っ頓狂な顔を上げた。
「お顔が真っ赤です! ちょっと失礼しますね。あー熱がありますねぇ」
「そう?」
私は頬に手を当てる。手がなんだかホカホカしている気がしていたが、熱がある実感はなかった。
「いえ、ご自分じゃわからないだけですよ。うーん三十八度近くありそうです。お茶ではなく林檎のすりおろしを用意して貰いますから、とりあえず横になってくださいな」
「う、うん……」
「お薬とー、氷嚢と……あ、お嬢様、ベッドにご本を持ち込んではいけませんからね。少しお待ちくださいね」
ガラはパタパタと足音を立てて部屋から出て行った。
※※※
どうやら風邪を引いたらしい。それから夜中にかけて熱がぐんぐん上がっていった。
喉の痛みや咳はなかったが、体の節々が痛い。
うつらうつらしては目を覚ます。何度も寝たり起きたりしていたせいか今が何時頃なのかもわからない。窓の外が暗いことから、きっと夜なのだろう。
「お嬢様、起きました? 汗をかいてますね。体を拭きますから。着替えもしましょう」
ガラは献身的に看病をしてくれる。
「あら、お嬢様、肩のところにあざみたいなの出来てますよ! ぶつけたりしたんですか?」
「え、あざ……?」
ふと思い出したのは昼間に移動遊園地で、レオンの横にいる私に嫉妬した女性から鞄をぶつけられたことだ。
「ええ、矢羽みたいな形のあざです。拭いても落ちないから汚れとかじゃないですね。痛みます?」
「ううん、全然痛くないの。心当たりはあるから気にしないで」
大して痛くはなかったが、鞄の金具なんかが当たったのかもしれない。
「そうですか……? 痛みが出たらすぐ言ってくださいね。塗り薬をもらってきますから。あーもう、私が頑張って育てたお嬢様の玉の肌なのに」
「なぁにそれ」
私はガラにクスクス笑う。
「はい、おしまいですよ。寝てくださいね」
最後に氷嚢の氷を新しいものに変えてくれる。新しい氷嚢は冷たくて心地いい。
「……そういえば、レオンが顔が赤いから風邪かもって言ってたっけ」
自分でも気付いていなかった体調不良が、レオンにはわかったのだ。
「レオンは……どうして私が風邪だってわかったのかしら……」
私が呟くとガラは呆れたように腰に手を当てた。
「お嬢様、熱のある時にはあれこれ考えない方がいいですよ。まあ、でもきっと、お嬢様のことをよく見てらっしゃるからなんじゃないですか?」
「よく見てるって、どうして……?」
「もう、惚気ですか? 大切な相手のことはじっくり見つめたり、観察してしまうものだと思いますよ」
「……大切……」
私はガラの言葉をおうむ返しする。
熱のせいか妙に顔が熱い。
「婚約者なんですし、大切なのは間違いないですよ。それにお嬢様とは幼馴染なのでしょう。付き合いも長いでしょうし、顔色の変化とかも、見ていたらわかるものなのかもしれませんね。……って、お嬢様。熱上がってますね。もー、ほらほら、寝てくださーい!」
「うん、ありがと」
私は目を閉じる。しかしそれまで眠ってばかりいたせいか、いっこうに眠りは訪れない。
──私はレオンの顔をちゃんと見ていたことあったかしら。一応見てはいるけど、すぐに目を逸らしていた気がする。
もしレオンが体調不良になったら、私にも気がつけるのかしら。
翌日もまだ熱があり、私はベッドで横になるだけの生活をしていた。午後になる頃には下がりつつあったけれど、ガラからまだ寝ているように言われて大人しく従っていた。
「はあ……本が読みたいんだけどなぁ……」
「ダメですよ。お嬢様、ちょっと髪を整えてもよろしいですか?」
「え、どうして?」
「レオン様がいらしてます。お見舞いしたいそうですので」
「えっ、こんな姿なのに!?」
汗をかくので何度か着替えてはいるが、寝巻き姿だ。髪を整えたくらいで人に見せられるようなものではない。
しかしガラはニッコリ笑う。
「お嬢様は寝巻き姿でも可愛らしいですよ。それにレオン様ですから大丈夫だと思いますよ!」
「いや、レオンなら余計に大丈夫じゃないわよー!」
「ですけど、もういらしてますし」
「わ、私は病人なのに……」
「それだけ元気なら病人でも挨拶くらい出来ますよ。寝巻きも綺麗なのに着替えたばかりですから平気ですって」
ガラはそう言いながら髪をざっと整えてくれる。
「でも──」
「寝巻き姿なんか見せたら俺が嫌いになる……とは思わないのか、グレイス?」
「レ、レオン!?」
扉越しにレオンの声がして、私は目を丸くした。
「あら、レオン様ですね。では私は退出いたしますので、ごゆっくりどうぞー」
オホホ、とガラは澄ました笑い声を立てながら部屋を後にする。
しかしレオンは入ってこない。律儀に入室の許可を待っている。
「……入っていいか?」
「ダメって言ったら?」
「入室の許可をくれるまでここで何時間でも待つ」
私はそれを聞いて息を吐く。
「もう……入っていいわよ。でもまだ熱があるから、少しだけね」
私が諦めてそう言うと、扉の開く音がした。
レオンがツカツカとベッドサイドに歩み寄る足音も聞こえる。
レオンは魔術騎士団の制服のままだった。
「グレイス、やっぱり風邪だったな。まだ頬が赤い。熱は高いのか?」
「さっき少し下がったんだけどね。その制服、レオンは仕事中なんじゃないの?」
「グレイスが熱を出したって聞いて、急いで終わらせてきた。まあ、後でまた戻るんだが」
「そんな状態で、部屋に入れてくれるまで何時間でも待つなんて言ったの?」
私はおかしくなってクスクス笑った。
「当然だ」
何故か胸を張って威張ったように言うレオン。
「思っていたより元気そうでよかったよ。お見舞いにベリーのシロップ漬けを持ってきたから、お湯で割って飲んでくれ。体が温まるし、風邪に効くとうちの母のおすすめの品だ」
「オーガスタおば様の? わあ、ありがたく頂くわ!」
レオンの母親で公爵夫人のオーガスタおば様が選んだものなら、味も効能も間違いない。
「それと、久しぶりにお茶がしたいと言っていたから、元気になったら付き合ってやってくれるとありがたい」
「ええ、是非にと伝えて。あ、そうだわ。レオン、悪いんだけどツィツィーに餌をやってもらえないかしら。デスクの上にある鳥籠があるでしょう」
私はふと思い出してレオンに言う。
銀鳥は本物の生物ではないので、本来は毎日の餌は不要なのだが、寝込んでいて昨日今日と餌をあげられないのが気になっていたのだ。
「ツィツィー?」
「銀鳥の名前よ。ツィーツィーって鳴くから」
「ふうん、可愛いな」
「でしょう! ロベリア……私の友人なんだけど、彼女は猫にニャンニャンって付けるのと同レベルだとか、ネーミングセンスが幼児って笑うのよ」
私がそう言うとレオンは口元を押さえて笑いを堪えている。肩が震えているから耐えているのが丸わかりだ。
「ねえ、やっぱりレオンもおかしいって思う?」
「い、いや……可愛いと思うのは本当だ」
「本当に?」
「本当に本当だ」
「肩が震えてるじゃない!」
「震えてない。本当に可愛いと思っている!」
決して笑っていると認めないレオンは、そう強く言い張るのだった。
レオンを怖がって何年も避けていたはずなのに、一緒に出かけると楽しい。
不思議と安心出来る気がしてしまう。かつて、いじめてきた相手にそう思ってしまう私はおかしいのだろうか。
──どうしてこんな気持ちになってしまうの?
部屋に戻った私はぼんやりと栞を眺める。レオンが似ていると言った灰色のウサギ。
栞を手で弄び、クルクルと回した。
「うーん……なんだか考えても考えてもまとまらない!」
私はため息を吐いてライティングデスクに突っ伏した。
頭の中がぐちゃぐちゃで、とても落ち着いていられない。
「お嬢様、お茶をお持ちしまし──お嬢様!?」
「え?」
お茶の配膳に来たガラが素っ頓狂な顔を上げた。
「お顔が真っ赤です! ちょっと失礼しますね。あー熱がありますねぇ」
「そう?」
私は頬に手を当てる。手がなんだかホカホカしている気がしていたが、熱がある実感はなかった。
「いえ、ご自分じゃわからないだけですよ。うーん三十八度近くありそうです。お茶ではなく林檎のすりおろしを用意して貰いますから、とりあえず横になってくださいな」
「う、うん……」
「お薬とー、氷嚢と……あ、お嬢様、ベッドにご本を持ち込んではいけませんからね。少しお待ちくださいね」
ガラはパタパタと足音を立てて部屋から出て行った。
※※※
どうやら風邪を引いたらしい。それから夜中にかけて熱がぐんぐん上がっていった。
喉の痛みや咳はなかったが、体の節々が痛い。
うつらうつらしては目を覚ます。何度も寝たり起きたりしていたせいか今が何時頃なのかもわからない。窓の外が暗いことから、きっと夜なのだろう。
「お嬢様、起きました? 汗をかいてますね。体を拭きますから。着替えもしましょう」
ガラは献身的に看病をしてくれる。
「あら、お嬢様、肩のところにあざみたいなの出来てますよ! ぶつけたりしたんですか?」
「え、あざ……?」
ふと思い出したのは昼間に移動遊園地で、レオンの横にいる私に嫉妬した女性から鞄をぶつけられたことだ。
「ええ、矢羽みたいな形のあざです。拭いても落ちないから汚れとかじゃないですね。痛みます?」
「ううん、全然痛くないの。心当たりはあるから気にしないで」
大して痛くはなかったが、鞄の金具なんかが当たったのかもしれない。
「そうですか……? 痛みが出たらすぐ言ってくださいね。塗り薬をもらってきますから。あーもう、私が頑張って育てたお嬢様の玉の肌なのに」
「なぁにそれ」
私はガラにクスクス笑う。
「はい、おしまいですよ。寝てくださいね」
最後に氷嚢の氷を新しいものに変えてくれる。新しい氷嚢は冷たくて心地いい。
「……そういえば、レオンが顔が赤いから風邪かもって言ってたっけ」
自分でも気付いていなかった体調不良が、レオンにはわかったのだ。
「レオンは……どうして私が風邪だってわかったのかしら……」
私が呟くとガラは呆れたように腰に手を当てた。
「お嬢様、熱のある時にはあれこれ考えない方がいいですよ。まあ、でもきっと、お嬢様のことをよく見てらっしゃるからなんじゃないですか?」
「よく見てるって、どうして……?」
「もう、惚気ですか? 大切な相手のことはじっくり見つめたり、観察してしまうものだと思いますよ」
「……大切……」
私はガラの言葉をおうむ返しする。
熱のせいか妙に顔が熱い。
「婚約者なんですし、大切なのは間違いないですよ。それにお嬢様とは幼馴染なのでしょう。付き合いも長いでしょうし、顔色の変化とかも、見ていたらわかるものなのかもしれませんね。……って、お嬢様。熱上がってますね。もー、ほらほら、寝てくださーい!」
「うん、ありがと」
私は目を閉じる。しかしそれまで眠ってばかりいたせいか、いっこうに眠りは訪れない。
──私はレオンの顔をちゃんと見ていたことあったかしら。一応見てはいるけど、すぐに目を逸らしていた気がする。
もしレオンが体調不良になったら、私にも気がつけるのかしら。
翌日もまだ熱があり、私はベッドで横になるだけの生活をしていた。午後になる頃には下がりつつあったけれど、ガラからまだ寝ているように言われて大人しく従っていた。
「はあ……本が読みたいんだけどなぁ……」
「ダメですよ。お嬢様、ちょっと髪を整えてもよろしいですか?」
「え、どうして?」
「レオン様がいらしてます。お見舞いしたいそうですので」
「えっ、こんな姿なのに!?」
汗をかくので何度か着替えてはいるが、寝巻き姿だ。髪を整えたくらいで人に見せられるようなものではない。
しかしガラはニッコリ笑う。
「お嬢様は寝巻き姿でも可愛らしいですよ。それにレオン様ですから大丈夫だと思いますよ!」
「いや、レオンなら余計に大丈夫じゃないわよー!」
「ですけど、もういらしてますし」
「わ、私は病人なのに……」
「それだけ元気なら病人でも挨拶くらい出来ますよ。寝巻きも綺麗なのに着替えたばかりですから平気ですって」
ガラはそう言いながら髪をざっと整えてくれる。
「でも──」
「寝巻き姿なんか見せたら俺が嫌いになる……とは思わないのか、グレイス?」
「レ、レオン!?」
扉越しにレオンの声がして、私は目を丸くした。
「あら、レオン様ですね。では私は退出いたしますので、ごゆっくりどうぞー」
オホホ、とガラは澄ました笑い声を立てながら部屋を後にする。
しかしレオンは入ってこない。律儀に入室の許可を待っている。
「……入っていいか?」
「ダメって言ったら?」
「入室の許可をくれるまでここで何時間でも待つ」
私はそれを聞いて息を吐く。
「もう……入っていいわよ。でもまだ熱があるから、少しだけね」
私が諦めてそう言うと、扉の開く音がした。
レオンがツカツカとベッドサイドに歩み寄る足音も聞こえる。
レオンは魔術騎士団の制服のままだった。
「グレイス、やっぱり風邪だったな。まだ頬が赤い。熱は高いのか?」
「さっき少し下がったんだけどね。その制服、レオンは仕事中なんじゃないの?」
「グレイスが熱を出したって聞いて、急いで終わらせてきた。まあ、後でまた戻るんだが」
「そんな状態で、部屋に入れてくれるまで何時間でも待つなんて言ったの?」
私はおかしくなってクスクス笑った。
「当然だ」
何故か胸を張って威張ったように言うレオン。
「思っていたより元気そうでよかったよ。お見舞いにベリーのシロップ漬けを持ってきたから、お湯で割って飲んでくれ。体が温まるし、風邪に効くとうちの母のおすすめの品だ」
「オーガスタおば様の? わあ、ありがたく頂くわ!」
レオンの母親で公爵夫人のオーガスタおば様が選んだものなら、味も効能も間違いない。
「それと、久しぶりにお茶がしたいと言っていたから、元気になったら付き合ってやってくれるとありがたい」
「ええ、是非にと伝えて。あ、そうだわ。レオン、悪いんだけどツィツィーに餌をやってもらえないかしら。デスクの上にある鳥籠があるでしょう」
私はふと思い出してレオンに言う。
銀鳥は本物の生物ではないので、本来は毎日の餌は不要なのだが、寝込んでいて昨日今日と餌をあげられないのが気になっていたのだ。
「ツィツィー?」
「銀鳥の名前よ。ツィーツィーって鳴くから」
「ふうん、可愛いな」
「でしょう! ロベリア……私の友人なんだけど、彼女は猫にニャンニャンって付けるのと同レベルだとか、ネーミングセンスが幼児って笑うのよ」
私がそう言うとレオンは口元を押さえて笑いを堪えている。肩が震えているから耐えているのが丸わかりだ。
「ねえ、やっぱりレオンもおかしいって思う?」
「い、いや……可愛いと思うのは本当だ」
「本当に?」
「本当に本当だ」
「肩が震えてるじゃない!」
「震えてない。本当に可愛いと思っている!」
決して笑っていると認めないレオンは、そう強く言い張るのだった。
39
あなたにおすすめの小説
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
政略結婚のはずが、完璧公爵の溺愛が子リス系令嬢を解き放ちました
宮野夏樹
恋愛
「冷徹」と噂されるヴァレリオ公爵ジュリアンと、淑女らしからぬ「男前」な本性を隠すリシェル伯爵令嬢。
政略結婚で結ばれた二人は、すれ違うばかりの初夜を過ごし、互いの距離は開く一方だった。
だが、ある秘密の趣味が露見したことで、完璧な公爵の仮面が剥がれ落ち、リシェルへの底なしの溺愛が止まらなくなる! 完璧主義の公爵が、リシェルを「可愛いもの」と認識した瞬間から、公爵邸は甘く蕩けるような空気に包まれる。
一方、執拗な嫌がらせを繰り返す邪魔な存在、シャルロッテの出現。
しかし、ジュリアンは「俺の可愛い妻を傷つける者は、決して許さない」と、その絶対的な愛と庇護で全てを排除。
そして、リシェルの長年のコンプレックスだった「男前」な本性も、ジュリアンの愛によって全て肯定され、真の幸福を掴む。
完璧公爵の強すぎる愛で、政略結婚から始まる「愛され新婚生活」は、予想もしない甘さで満たされていく——。
※以前投稿したものの修正版です。
読みやすさを重視しています。
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
意地悪な姉は 「お花畑のお姫様」
岬 空弥
恋愛
ある日、シオンの前に現れた、優しそうな継母と意地悪そうな姉。
しかし、その第一印象が崩れるのに時間はかからなかった。その日より始まった新しい生活は、優しそうな継母に虐げられる弟のシオンを、意地悪そうな姉のフローレンスが護る日々の始まりだったから。
血の繋がらない姉弟が、お互いを思いやりながら、子供なりに知恵を絞って頑張って生きて行くお話。
子供だった二人が立派に成長を遂げる頃、弟の強い愛情に戸惑う姉を描いています。
【完結】隣国のモフモフ騎士団長様、番ではない私でよろしいのですか?
こころ ゆい
恋愛
※最終話に、3/11加筆した分をアップしました。
※番外編書きたい気持ちがあるのですが、一旦、恋愛小説大賞の締め切りに合わせて、完結とさせて頂きます。🌱
※最後、急ぎ足で駆け抜けたので、説明不足や誤字脱字多くなっているかもしれません。都度見つけ次第、修正させて頂きます。申し訳ありません。💦
ジャスミン・リーフェント。二十歳。
歴史あるリーフェント公爵家の一人娘だが、
分厚い眼鏡に地味な装い、常に本を読んでいる変わり者。皆が自分のことをそう言っているのは知っていた。
モーリャント王国の王太子殿下、コーネル・モーリャントとの婚約が王命で決まってから十三年。王妃教育を終えても婚姻は進まず、宙ぶらりん状態。
そんな中、出席した舞踏会でいつも通り他の女性をエスコートする王太子殿下。
それだけならまだ良かったが、あろうことか王太子の連れた女性が事件を巻き起こす。その最中で言い渡された婚約破棄。
「....婚約破棄、お受けいたします」
そのあと、ジャスミンは一人旅に出てある人物と出会った。
これは、婚約破棄された女性が獣人国で知らぬうちに番と出会い、運命に翻弄されていく物語。
残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……
「お前を愛することはない」と言われたお飾りの妻ですが、何か?
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することはない!」「そんな事を言うために女性の寝室に押し入ったのですか? もう寝るつもりで化粧を落として髪をほどいて寝着に着替えてるのに! 最っ低!」
仕事大好き女が「お飾りの妻最高!」と恋愛感情無しで結婚したらこうなるよね、というお話。
無臭の公爵様は香りの令嬢を手放さない~契約婚約のはずが、私の香りで極甘に覚醒しました!?~
黒崎隼人
恋愛
前世で香水の研究員だった記憶を持つ見習い調香師のリリアーナ。
彼女の持つ特別な能力は、眠ると「運命の相手の香り」を夢で予知できること。
ある日、王命によってクロフォード公爵エリオットの元へ派遣される。
彼はあらゆる香りを拒絶する特異体質で、常に無表情な「鉄仮面公爵」として恐れられていた。
しかも、彼自身からは何の匂いもしない「無臭」だった。
リリアーナの作る自然な香りだけがエリオットの痛みを和らげることが判明し、二人は体質改善のための「偽りの契約婚約」を結ぶことに。
一緒に過ごすうち、冷徹だと思っていたエリオットの不器用な優しさに触れ、リリアーナは少しずつ心を開いていく。
そして、彼女の調合した「解毒の香り」が、公爵の体に隠された恐ろしい呪いと陰謀を解き明かし――!?
匂いを感じない公爵が、やがて愛しい人の香りに目覚め、極上の溺愛を見せる。
香りに導かれた二人が紡ぐ、甘く切ない異世界ラブファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる