3 / 33
私の立ち位置が悪役令嬢の可能性、急上昇
しおりを挟む
前世の記憶を思い出してから数日経ったけど、未だに思いつく小説やゲームの世界線が分からないでいた。
「全く関係ない世界でアシュリーとして生まれ変わったって思えたらよかったのに。」
恋愛小説を読み込んだ私にとってはここが物語の世界であるという考えがどうしても抜けなかった。
「いやいやいや……。高熱が出て前世の記憶を思い出しただけの普通の侯爵令嬢かもしれないし!! 」
ベッドの中で口に出して言葉にしてみると中々のパワーワードで逆に冷静になった。
こんな状態で小説やゲームの中の世界に転生したって考え付かない方が無理じゃない!? 高熱出して前世思い出した普通の侯爵令嬢なんているわけなくない!?
「でも、アシュリーって侯爵令嬢が出てくる物語なんて聞いたことないしなぁ……。知っていれば私や家族がどうなるかだけでも分かるのに。」
そう、一番の懸念は私達は平穏無事に過ごせるキャラクターであるかどうかこれが私の中で一番重要だった。
「前世よりは長生きしたいし、今の家族が没落なんてして苦労するなんて絶対に嫌だわ。」
どうしようと考えているとノック音と共にメイドが入ってきた。
「お嬢様、お身体の状態はいかがでしょうか?」
「平気よ、どうかしたの? 」
入ってきたメイドが言うにはお父様とお母様が体に違和感が無ければ書斎に来て欲しいとのことだった。呼ばれた理由に心当たりがなく、取りあえず身だしなみを整えて向かう事にしたのだった。
広い廊下を通り、書斎の前に行くとついて来ていたメイドが扉を開けてくれたので中に入るとお父様とお母様が座って待っていた。
お母様が私に気が付くと微笑んで声をかけてきた。
「来てくれたという事は体はもう大丈夫という事ですね? 本当に良かったわ。」
「心配かけてごめんなさい。」
お母様は流行り病にかかった時に私の熱が引くまでずっと傍に居てくれたらしいので病気を移して無いか心配だった。見る限りでは体に異変は見られないが少しやつれた感じがした。
(治ったと思ったら今度は原因不明の高熱を自分の娘が出したんだもの。心配を沢山かけてしまったわ……)
申し訳ない気持ちになって謝るとお母様は慌てて駆け寄ってきて私と視線を合わせてくれた。
「謝ることは無いわ、アシュリー。こうして元気な姿をもう一度見ることが出来た事がお母様は嬉しいのよ。」
そう言って優しく頬を撫でるから思わず涙が溢れてしまった。どうやら幼いせいか涙腺も弱くなっているらしい。お母様が抱きしめて私の背中を優しくさすってくれていると、お父様が明日にしようかと言ってきた。
「ううん、大丈夫よ。お話って何? お父様。」
そう言って微笑むとお父様もニコッと笑ってくれた。
「実はね、アシュリーに皇子様との結婚の話が来ているんだ。」
4歳の娘になんて事を言うんだと思いながら結婚って何ー? と言うとお父様はやはりまだ難しいかと困った顔をしていたけど、その表情をしたいのは私の方だった。
(侯爵令嬢……皇子様との婚約……これって!! )
どうやら私は物語で言う悪役令嬢の確率が高いことを予測して頭が痛くなった。
「全く関係ない世界でアシュリーとして生まれ変わったって思えたらよかったのに。」
恋愛小説を読み込んだ私にとってはここが物語の世界であるという考えがどうしても抜けなかった。
「いやいやいや……。高熱が出て前世の記憶を思い出しただけの普通の侯爵令嬢かもしれないし!! 」
ベッドの中で口に出して言葉にしてみると中々のパワーワードで逆に冷静になった。
こんな状態で小説やゲームの中の世界に転生したって考え付かない方が無理じゃない!? 高熱出して前世思い出した普通の侯爵令嬢なんているわけなくない!?
「でも、アシュリーって侯爵令嬢が出てくる物語なんて聞いたことないしなぁ……。知っていれば私や家族がどうなるかだけでも分かるのに。」
そう、一番の懸念は私達は平穏無事に過ごせるキャラクターであるかどうかこれが私の中で一番重要だった。
「前世よりは長生きしたいし、今の家族が没落なんてして苦労するなんて絶対に嫌だわ。」
どうしようと考えているとノック音と共にメイドが入ってきた。
「お嬢様、お身体の状態はいかがでしょうか?」
「平気よ、どうかしたの? 」
入ってきたメイドが言うにはお父様とお母様が体に違和感が無ければ書斎に来て欲しいとのことだった。呼ばれた理由に心当たりがなく、取りあえず身だしなみを整えて向かう事にしたのだった。
広い廊下を通り、書斎の前に行くとついて来ていたメイドが扉を開けてくれたので中に入るとお父様とお母様が座って待っていた。
お母様が私に気が付くと微笑んで声をかけてきた。
「来てくれたという事は体はもう大丈夫という事ですね? 本当に良かったわ。」
「心配かけてごめんなさい。」
お母様は流行り病にかかった時に私の熱が引くまでずっと傍に居てくれたらしいので病気を移して無いか心配だった。見る限りでは体に異変は見られないが少しやつれた感じがした。
(治ったと思ったら今度は原因不明の高熱を自分の娘が出したんだもの。心配を沢山かけてしまったわ……)
申し訳ない気持ちになって謝るとお母様は慌てて駆け寄ってきて私と視線を合わせてくれた。
「謝ることは無いわ、アシュリー。こうして元気な姿をもう一度見ることが出来た事がお母様は嬉しいのよ。」
そう言って優しく頬を撫でるから思わず涙が溢れてしまった。どうやら幼いせいか涙腺も弱くなっているらしい。お母様が抱きしめて私の背中を優しくさすってくれていると、お父様が明日にしようかと言ってきた。
「ううん、大丈夫よ。お話って何? お父様。」
そう言って微笑むとお父様もニコッと笑ってくれた。
「実はね、アシュリーに皇子様との結婚の話が来ているんだ。」
4歳の娘になんて事を言うんだと思いながら結婚って何ー? と言うとお父様はやはりまだ難しいかと困った顔をしていたけど、その表情をしたいのは私の方だった。
(侯爵令嬢……皇子様との婚約……これって!! )
どうやら私は物語で言う悪役令嬢の確率が高いことを予測して頭が痛くなった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。
銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。
しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。
しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。
しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。
断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる