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第一章 迷い猫に誘われて
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「うにゃあ! 神様、呆れないでほしいにゃ! 我輩、しっぽを踏まれるから、満員電車には乗りたくないにゃ! 助けてほしいにゃあー!」
思わぬ事態に狼狽する我輩。
すると、やれやれとばかりに、まばゆいほどの光が、我輩たちを包み込んだのにゃ。
神々しい導き!
その次の瞬間、まるで瞬間移動をしたみたいに、我輩たちはハルカちゃんの家の前に立っていたにゃ。
「にゃーにゃー。神様、ありがとうにゃ!」
我輩は興奮気味に、バンザイのポーズをしたにゃ。
神様、めちゃくちゃ感謝しているにゃあーー!!
「ここって、わたしの家?」
振り返ると、ハルカちゃんはきょとんと目を瞬いていたにゃ。
突然、家まで移動したのだから、驚くのも無理はないにゃ。
「ハルカちゃん、心配しなくていいにゃ。神様の力で、ハルカちゃんの家まで移動したのにゃ!」
「……そうなんだね。すごい!」
我輩が得意げに言うと、ハルカちゃんの表情はふんわりと花開いたにゃ。
突拍子のない話だけど、信じてくれた。
そのことが我輩、嬉しかったにゃ。
ひとしきり、我輩と神様のことを説明した後。
「にゃん太郎さん、神様、どうぞ」
「ありがとうにゃ」
ハルカちゃんは玄関のドアを開けて、我輩たちを家に招き入れてくれたにゃ。
家には恐らく、ハルカちゃんの家族がいるはず。
我輩、にゃーと普通の猫らしく振る舞うにゃ!
「……ただいま」
そう意気込んだものの、玄関に入っても、誰もいなかったのにゃ。
ハルカちゃんの話だと、両親は共働きで、今は家にいないらしいにゃ。
夜になれば、お母さんが家に帰ってくるけれど、それまでは一人みたいにゃ。
「にゃ?」
リビングに入ると、ハルカちゃんのお母さんが書いたメモがあったにゃ。
どうやら、ご飯はいつも、冷蔵庫に入っている作り置きみたいにゃ。
家は、どこもかしこもしーんとしている。
どこまでも静寂が漂っているにゃ。
我輩の隣で、メモを手にさびしそうにしているハルカちゃん。
すごく悲しそうにゃ。
こうなったら、我輩がハルカちゃんを元気づけるしかないにゃ!
「ハルカちゃん、おかえりなさいにゃ!」
「えっ?」
我輩はたたっと駆け寄って、ハルカちゃんに抱きついたにゃ。
ハルカちゃんは突然のことに驚いていたけれど。
「……にゃん太郎さん、ありがとう。ただいま」
我輩の意図に気づいて、嬉しそうにはにかんでくれたにゃ。
……良かったにゃ。
やっぱり、ハルカちゃんは笑顔が似合うにゃ。
我輩はハルカちゃんに抱きかかえられて、ソファーに座ったにゃ。
話を聞いてみると、ハルカちゃんの好きなことはお菓子を作ることみたいにゃ。
思わぬ事態に狼狽する我輩。
すると、やれやれとばかりに、まばゆいほどの光が、我輩たちを包み込んだのにゃ。
神々しい導き!
その次の瞬間、まるで瞬間移動をしたみたいに、我輩たちはハルカちゃんの家の前に立っていたにゃ。
「にゃーにゃー。神様、ありがとうにゃ!」
我輩は興奮気味に、バンザイのポーズをしたにゃ。
神様、めちゃくちゃ感謝しているにゃあーー!!
「ここって、わたしの家?」
振り返ると、ハルカちゃんはきょとんと目を瞬いていたにゃ。
突然、家まで移動したのだから、驚くのも無理はないにゃ。
「ハルカちゃん、心配しなくていいにゃ。神様の力で、ハルカちゃんの家まで移動したのにゃ!」
「……そうなんだね。すごい!」
我輩が得意げに言うと、ハルカちゃんの表情はふんわりと花開いたにゃ。
突拍子のない話だけど、信じてくれた。
そのことが我輩、嬉しかったにゃ。
ひとしきり、我輩と神様のことを説明した後。
「にゃん太郎さん、神様、どうぞ」
「ありがとうにゃ」
ハルカちゃんは玄関のドアを開けて、我輩たちを家に招き入れてくれたにゃ。
家には恐らく、ハルカちゃんの家族がいるはず。
我輩、にゃーと普通の猫らしく振る舞うにゃ!
「……ただいま」
そう意気込んだものの、玄関に入っても、誰もいなかったのにゃ。
ハルカちゃんの話だと、両親は共働きで、今は家にいないらしいにゃ。
夜になれば、お母さんが家に帰ってくるけれど、それまでは一人みたいにゃ。
「にゃ?」
リビングに入ると、ハルカちゃんのお母さんが書いたメモがあったにゃ。
どうやら、ご飯はいつも、冷蔵庫に入っている作り置きみたいにゃ。
家は、どこもかしこもしーんとしている。
どこまでも静寂が漂っているにゃ。
我輩の隣で、メモを手にさびしそうにしているハルカちゃん。
すごく悲しそうにゃ。
こうなったら、我輩がハルカちゃんを元気づけるしかないにゃ!
「ハルカちゃん、おかえりなさいにゃ!」
「えっ?」
我輩はたたっと駆け寄って、ハルカちゃんに抱きついたにゃ。
ハルカちゃんは突然のことに驚いていたけれど。
「……にゃん太郎さん、ありがとう。ただいま」
我輩の意図に気づいて、嬉しそうにはにかんでくれたにゃ。
……良かったにゃ。
やっぱり、ハルカちゃんは笑顔が似合うにゃ。
我輩はハルカちゃんに抱きかかえられて、ソファーに座ったにゃ。
話を聞いてみると、ハルカちゃんの好きなことはお菓子を作ることみたいにゃ。
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