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第14話:はじめての部下は魔族の元兵士!? 作業療法室、カオスな人材集まってきた件
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王都の北端、旧診療区画を改装して生まれた――
王立生活再建支援課・通称『作業療法室』
まだ開設初日。俺とフィリアしかいない。
「なんか……がらーんとしてますね」
「そりゃそうだ。椅子と机と紙と、俺しかねぇ」
備品、ゼロ。スタッフ、ゼロ。名簿すら届いてない。
「よくこれで部署扱いされたな」と思ってたら――
ガチャ。
「……ここ、作業療法室か?」
現れたのは、2メートル近い長身、黒髪に赤い瞳、そして片腕の義手。
腕っぷし強そうな雰囲気に、フィリアがビクッとなった。
「……“元”魔王軍突撃兵、ジーク=ヴァレン。
今は戦争終わって、民間人だ。で、求人見てきた」
「求人?」
「ああ。王立機関に新設された“再起支援”の施設があるって。
“失った力じゃなく、残された人生を活かす”って文句に、ちょっと……引っかかった」
俺は彼の義手を見て、ピンときた。
「……君、“義肢を使う訓練”って、ちゃんと受けたことある?」
ジークは首を振る。
「もらった義手は“動かせ”って言われただけだ。
俺は器用な方じゃねぇし、誰も“どう使え”とも教えてくれなかった」
「じゃあ、ここで教える。動かすだけじゃなく、“使って生きてく”方法、な」
ジークの目がわずかに見開いた。
「それと……いずれは、“教える側”にもなってもらいたい」
「……は?」
「経験者は最強のセラピストだ。“患者”だった人にしかできない支援ってあるんだよ」
しばらく沈黙した後、ジークは口角をちょっとだけ上げた。
「面白ぇ。……じゃあ、俺のリハビリ、よろしく頼む」
こうして、作業療法室の第1号スタッフが決まった。
***
その日の午後――
「悠斗先生! なんかまた変な履歴書届いてます!」
「変って……今度はどんなやつ?」
フィリアが見せてきた紙には、こう書かれていた:
> 名前:ネル・メイフィード(ハーフエルフ)
前職:情報収集官(王国諜報部)
志望動機:感情障害のリハビリを受けて人生が変わった。今度は支える側になりたい。あと椅子作るのが好きです。
「……この部署、ヤベぇ奴しか来ねぇな……」
でもなぜか、悪い気はしなかった。
クセは強いが、過去を持つ仲間たち。
“支える側に回りたい”と願った人々が、今、集まり始めている。
王立生活再建支援課・通称『作業療法室』
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ガチャ。
「……ここ、作業療法室か?」
現れたのは、2メートル近い長身、黒髪に赤い瞳、そして片腕の義手。
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「求人?」
「ああ。王立機関に新設された“再起支援”の施設があるって。
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俺は彼の義手を見て、ピンときた。
「……君、“義肢を使う訓練”って、ちゃんと受けたことある?」
ジークは首を振る。
「もらった義手は“動かせ”って言われただけだ。
俺は器用な方じゃねぇし、誰も“どう使え”とも教えてくれなかった」
「じゃあ、ここで教える。動かすだけじゃなく、“使って生きてく”方法、な」
ジークの目がわずかに見開いた。
「それと……いずれは、“教える側”にもなってもらいたい」
「……は?」
「経験者は最強のセラピストだ。“患者”だった人にしかできない支援ってあるんだよ」
しばらく沈黙した後、ジークは口角をちょっとだけ上げた。
「面白ぇ。……じゃあ、俺のリハビリ、よろしく頼む」
こうして、作業療法室の第1号スタッフが決まった。
***
その日の午後――
「悠斗先生! なんかまた変な履歴書届いてます!」
「変って……今度はどんなやつ?」
フィリアが見せてきた紙には、こう書かれていた:
> 名前:ネル・メイフィード(ハーフエルフ)
前職:情報収集官(王国諜報部)
志望動機:感情障害のリハビリを受けて人生が変わった。今度は支える側になりたい。あと椅子作るのが好きです。
「……この部署、ヤベぇ奴しか来ねぇな……」
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