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315.点火とドリンク
ワゴンの花を流し終えてると、あちこちでカップルができているのが分かる。イチャイチャと肩を抱いたり、時折キスをしている。ここで始めちゃいそうなカップルはいない。
この祭りがきっかけで結婚する夫婦も多いそうで、更に感謝の気持ちが深くなって大事にされている祭りらしい。
ファミリーで仲良く会場を移動。枯れた花を係員が配っている。
「マリア様…どうぞ!」
「ありがとうサリー。」
「え…背中越しなのに私だと分かるのですか?」
「分かるわ…何故かは教えてあげないけどね。ふふふ。」
「あ…うふふふ。」
「「……。」」
振り向いて可愛い笑顔のサリーから花を受け取る。サリーは私に微笑みかけたまま、ファミリーにザッと纏めた花を一瞥もしないで差し出してうふふ…と去って行った。
「なんか怖いな。」
「なんか怖いですぅ。」
「マリア?サリー?」
「どっちかと言うと、落とした相手を毎回あんな感じにするマリアさんだな。あ、俺もそうなのか。」
「あ、僕もそうですぅ。」
「落とす?」
「マリーには天性の人を惹きつける才能があるのだろうね…愛してるよマリー。」
「ないから逆に怖い。」
「逆に怖いですぅ。」
「ありますよ。少なくても俺を惹きつけてますから。」
カイルが口説いてくる。目が凄い。凄く見てくる…まだ見てる。もう何年も前からずっと見てる。
「これを惹きつけたのは大変だな。」
「変態ですぅ。」
「マリーこっちにおいで。恐ろしいね。」
「見るな。」
「お二人も同じようなものでしょう。あ…。」
レオンに離されて、ルアがカイルとの間に壁を作ってしまった。もう少し格好良いカイルを見てたかったのだが…
「では発表します!!」
壇上に上がり、拡声器を使わずに大きな声を届ける人に注目する。これから一番の男女を決めて、その男女がキャンプファイアーの点火をするらしい。
「マリア・アルニム様!ダーク・アルニム様!」
「「……。」」
呼ばれたのだが…レオンが取れない。
「帰ったことにしよう?マリーを壇上に上げてしまったら今度こそ攫われてしまうよ。」
「それがいいでしょう。」
「このまま帰ればいいだろ。」
「無理だろ。あちこちからメチャメチャ見られてるぞ。」
「もぐもぐ。」
「マリー様が選ばれると思ってました!!ダーク様も凄いです!!」
「「しぃー!」」
「だからバレてるぞ。ここで、まごついてる方が逆に目立つから離せ。刺すぞ。」
「攫われるしない。おれいる。」
「そうよね。可愛いダークが攫われないようにナイフも持ってきてるから平気よ。」
「何かあったら直ぐに刺すんだよ?いいね?」
「心臓を狙って刺すんですよ。いいですね?」
「おぅ。」
「君に…君でもいいや。何かあったら頼むよ。」
「任せろ。」
「気をつけろよ。」
「「うん。」」
ダークと手を取って仲良く壇上へ上がる。
「おめでとうございます!今回は花流しでのお二人を見て、選ばせていただきました!花に感謝を込める気持ちと、仲睦まじい姿に感銘を受け、綺麗な男女に選ばれました!」
「あざっす。」
「ざっす。」
紅茶の茶葉を貰うと、わぁーっと拍手が起こる。マリーの人だとチラチラ聞こえるのが少し恥ずかしい。
点火の松明を持たされ、ダークと大きな井の字に組まれた木に火を灯し、最初に枯れた花を燃やす。レオンがいつも立ち上げる炎のように、燃え上がる火をダークと手を繋ぎながらポヤンと眺める。
「暑いね…。」
「暑い。汗。」
「戻ろうね。」
「戻る。」
わぁーっと拍手が再び起こり、狼煙を上げているレオンの元に行く。少し迷っていたので大変便利である。
「ただいま。暑い。」
「ただいま。汗。」
「おかえりマリー…攫われないように早く帰ろうね。」
「つけられる可能性もありますよ。」
「つけられてたら俺が分かる。」
「俺は見れば分かる。」
「もぐもぐぅ。」
「おれ 察知ある。」
どんだけ攫われると思ってんだよ。攫われたことなんて…あるか。殺されたわ。レオンに関しては攫われる前からずっと言っているか。もうよく分からないけど、暑いし何故か手元にあった紅茶の茶葉が消えている。レオンが取り上げたのだろう…暑い。
「じゃあ先ず僕とポチとルーファスが行くからね。リンの背中に隠れているんだよ?いいね?」
「全員一緒に行けばいいじゃない。茶葉がな」
「直ぐに戻るからね。」
スルーである。
「行ってしまった。リンの背中に隠れないと。」
「ただいまマリー。何もなかったかい?」
「「……。」」
「何もなかった。ただただ、レオンの早さに驚いているだけ。」
(あれ!?レオンはどこだ!)
(消えたんじゃないですか?わぁー!凄い熱っ!!熱い暑いです!火!!)
熱い暑いしながら全員花を燃やす。ポヤンと離れた場所で炎を眺める…暑い。
「この火を見ていると、レオンが私の手紙を燃やしていた早朝を思い出す…。」
「あれは夢だよマリー。そうだろうカイル?」
「そうですよ。夢です。」
「多分夢じゃないんだろうな。手紙を燃やしてたのか…悪いレオンだな。」
「悪いレオンですねぇ。」
「レオ 悪い。」
「夢の話だよ。」
「そうですよ。」
全員疲れを残してボォッと炎を眺める。
『ルーファスはディークさんに手紙を書いてるの?』
『えー……私は一つの白いディークさんです。べ。』
『そうだったの…。』
「ルーファスはディークだったのか。黒もいるのか?べ。」
「二つ目が黒ですぅ。べ。」
「…ルーファス。帰ったら最初からやり直し。」
「え!はい…。」
ルーファスは暫く勉強をしないと忘れる。それは大体の人がそうだと思う。この人達が特別におかしいの。
ボォッとしていると、全員にドリンクが配られる。花のドリンクだそうだ。
「いい香り…ゴクッ。」
「美味しい。」
「美味しいな。喉乾いてたから余計に美味い。」
「そろそろ戻りましょう。」
「そうだね。お祭りが終わる頃には帰り道に人が増えるから。いいかいマリー?」
「いい…ひっく。」
「おや、しゃっくりかい?お腹が空いたのかな?ふふ、可愛い。」
「俺も腹ペコです!戻りましょう!」
「気を抜くなよ。」
「おぅ。リンの背中に張り付いて後ろ見とくわ。」
「どうぞぉ。」
熱い。暑い。風呂に入りたい。馬車に乗って揺られること十分弱。到着すると夕飯が用意してあった。
「はふぅ…はぁ…ご飯…ひっく。」
「マリー?なんだか顔が赤いよ?熱でもあるんじゃないのかい?」
「大丈夫か?」
「ダーク。診てあげてください。」
「わかった。」
「待っしぇダーク!ご飯食べてきゃら!!」
「「!!」」
「わかった。」
「飯は大事だよな…今日もパンか。」
「俺も米が食いたいです…今日も肉と花のソースですね。」
「お腹が苦しいですぅ。」
「オヤツあんだけ食べてりゃな…というかマリアさん眠いのか?メチャメチャ零してるぞ。」
「ふぇ?」
「笛?」
「マリー…眠いなら起きてから食べたらいいよ。ベットに行こうね。」
「まっしぇ!ご飯食べてきゃら!!」
「マリー…可哀想に。」
「マリア…どうしたんだよ。」
「余程腹が減ってたんだな。」
「お腹…もう無理ですぅ。」
「ダーク…マリアの診察を。」
「わかった。」
ふわふわ…ボォッとする。
「熱ない。胸 早い。酒酔うしてる。」
「酒!?ねぇ君!今日の花祭りで渡された飲み物の中身はなんだい!?」
「花を発酵した飲み物ですよ。酒…という程でもないのですが、多少はあるかもしれません。子供が飲んでも酔わない程度ですが。」
「なんてことだ…可哀想に。」
「マリアは酔っているのですか?」
「マリア。一旦部屋で休め。」
「でも…ご飯食べしゃいの…お願い。」
「「…うっ。」」
「お前等も熱か?」
「タポですぅ。」
なぜかみんなでご飯を取り上げようとしてくる…食べさせようとしてくれるに変わった。
ご飯を食べさせられると抱っこされそうになる。
「いやぁー!!」
「マリー!?」
「嫌だってよ。米がないからだろうな。」
「それ…関係ないと思いますぅ…うぶっ。」
「リンさんよく食べましたね。」
「飯はぁマリーさんが全部食べるのよぉ。って言ってますからぁ…うぶっ。」
「リン いい子。」
「マリア…レオン様に運ばれるのが嫌なら、俺が肩を貸しましょうか。」
「ぁ……いや…。」
「悲しそうに…すみませんでした。」
「マリア…手を。」
「こりぇ…ルアの手?」
「そう。」
「ガブッ!!」
「「!!」」
「噛んだ。」
「噛みましたねぇ。どうせ何ともなってないですよぉ。頑丈ですからぁ。」
「リンは頑丈が嫌いなのか?」
「好きですぅ。稽古してくれない頑丈はぁ嫌いですぅ。」
風呂入りてぇ。
「んしょ…おやしゅみー。風呂。」
「おやすみマリアさん。狼に気をつけろよ。」
「おやすみですぅ。」
「マリア おやすみ。」
「おやすみなさいませマリー様!」
私の部屋は二階…階段が長い。
「んっ…はう。ふぅ…。」
「マリー…せめて背中を支えるからね。」
「ガブッ!!」
「「!!」」
「ふふふ…。」
「…ドMですか?」
「変態。」
「違うよ。君達には噛み痕が付かないのだものね。羨ましいかい?ほら、マリーの歯型は可愛いだろう?」
「「…チィッ!」」
部屋に着いた。風呂場にお湯…張ってあるな。よし着替えを…の前に。
「鍵…してぇ…着替え出して…服は脱衣所で着る。約束でしょ?分かった?」
「偉いなマリア…。」
「母様との約束かい?鍵は掛けないでいいよ。お風呂場で寝てしまったら大変だからね。」
「そうですね。今日は湯船はやめておいた方がよいのでは?」
「ぇ…そんにゃぁ……。」
「いえ、入ってもいいです。そのかわり早めに上がるんだよ。絶対に寝てはいけません。」
「絶対に…寝てはいけない…の?」
「お風呂ではの話です。」
「そう…にゃの…でもね…。」
「はい。」
「ほっといしぇ!!」
「!!」
「マリー…放っておけるわけないだろう?溺れたら死んでしまうんだよ?」
「俺が見張ってるからお前等は部屋に戻れ。」
「…はい?」
「…何を言っているのかな?」
「俺はここでも溺れてたら分かるから。」
「「……。」」
「こんな状態のマリアに何かするとでも思ったのか…。」
支配…
「支配をしみゃえ!悪いルアなよ!!」
「!!」
「悪いルア様ですね。女性の部屋で支配を出すなんて。」
「嫌なオーラだね。」
風呂場に行って服を脱いで…よし。シャワー…綺麗に洗った…汗ベタベタ気持ち悪かった。
「はぁ…ふぅ。」
「マリー!無事かい!?」
「風呂くらいゆっくり入らせりょ!構うにゃ!!」
「マリー…。」
気持ち良い…よし出よう。
拭いて…着替え…下着は嫌だな。服を着ろとは言われたけども…下着はいらなくね?部屋だしいらない。服を着て部屋に…まだいるのか。
「……。」
「「……。」」
「マリー。その手に持っているのは?下着はどうしたの?」
「…苦しいにょ。」
「今日は仕方がないですよ。マリアの部屋ですし。しまってください。」
「しみゃうよ?だから持ってるんれしょ?」
「…そうですね。随分早く上がりましたね。お湯を飲んでいませんか?」
「カイルが早めに上がれぇって言ったんにゃろうが。」
「…はい。偉いですねマリア。」
下着をしまって…髪か…めんどくせーな。
「はああぁーー!!」
「「……。」」
「坊主にしたい…。」
「「それはダメ。」」
「わかっしぇるよ!!」
「「……。」」
下着もしまったし脱衣所で髪…ドライヤー…あ。荷物からドライヤーを出さないと。
「備え付けはダメだってレオンが言っしぇた。」
「マリー…いい子だね。髪は僕にやらせてくれるかい?」
「…髪は…うん。」
「ほっ…。」
歯ブラシ…よし。綺麗に磨いた…何故全員いる。見張っているのか?
「…なんよ。」
「マリア…水を。」
「水をなんにゃよ。」
「…飲んでください。」
「今飲みたいと思いましぇん。」
「でも…。」
「わかっしゃよ…。」
口に入れたけど水…やっぱりいらない。
「ペッ!!」
「…あ。」
「ふんっ!」
「マリー終わったよ。もうベットへ行こうね。」
「ベット?おまえましゃか…また……。」
「「……。」」
「運ぼうとしてるのん?」
「…そうだよ。おいで。」
「いや!自分で歩けりゅ!!」
ベットベット…ん?リンが来てる?
「むむむむむむー!!」
「どうしたのマリー?」
「頭を押さえているので、頭が痛むのでは?」
「薬持ってくるか?」
「オープンにゃドア!!」
「「??」」
バタン!!
「「!!」」
「来ましたぁ。」
「リン…呼ばれたのですか?」
「呼ばれてませんけどぉ、見張り要員ですぅ。」
「見張る理由はないんじゃないかな。」
「今日はぁ全員目がヤバイってポチが言ってたんでぇ…うぷっ。」
「見張りは必要ありません。マリアが寝たら俺達も部屋に戻りますから。」
「僕はマリーが具合が悪くなった時のために側で薬とお水を持って待機しているよ。僕に任せて全員出ていいよ。」
「お前に任せるならダークと寝た方がいいだろ。」
「レオン様が残るのなら俺も残りますよ。」
「僕だけでいいよ。」
喧嘩してんのか…言い合う三人の元を離れてリンの元へ。
「喧嘩すりゅから家出しましゅ。」
「「!!」」
「あ。分かりましたぁ。」
「待ってマリー!喧嘩なんてしていないよ!!」
「してません!!」
「酔ってるだけだろ。ベットに行くぞ。」
「ガブッ!!」
「「!!」」
「家出しましゅ…リンのお部屋に…ひっく。」
「えぇ!なんだぁ。分かりましたぁ…。」
「がっかりしない。マリア…。」
「マリー家出なんてしないで!!リンの部屋でも家出は家出だろう!!!」
「リン…ゴ…眠い。」
「ゴ!使いますぅ?クッションもありますよぉ?」
「ゴッ!!」
「分かりましたぁ…うぶ。」
「ひっく。」
「マリーー!!!」
リンに担がれてどこかに消えた。横でずっと煩かったけど、担がれてる間に寝てしまったようだ。
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