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第一章「髪結い庵の艶文」
第四話「夢導文の香」
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夜更けの榊原家。障子の外には、紫陽花の色を滲ませるような長雨が、細く、静かに降り続いていた。
榊原新右衛門は、灯火のもとに広げた和紙の文面を、ひとつ息をついて見つめている。艶書――死者の枕元に置かれていたという文。
筆致はあまりに整っており、まるで筆に感情を預けていないかのようだった。
その異様さが、読むたびに新右衛門の胸の奥に重くのしかかってくる。
静かに、背後に気配が立った。
振り向かずともわかる。
「……おせんか」
「ええ。来てしまいました」
柔らかな声とともに、懐かしい香の匂いが漂う。
彼女は何気なく文に目をやった。文面に視線を戻す。
黙って数行読み、ぽつりとつぶやいた。
「……この文、文体が妙なのよ」
「妙?」
「夢導文に似ているわ」
「夢導文……ああ、あいつが言ってたな」
道明という名の修験者――新右衛門の協力者であり、霊事に通じる男がかつて語った言葉を、新右衛門は思い出した。
夢導文。それは夢の中に言葉を仕掛け、意識を侵す“霊の誘導”の一種。
夢占いや儀式に用いられ、人の精神を言葉で操るための文だった。
「文が……夢の中まで追いかけてくるってことか」
「ええ。巧みに織り込まれてる。読むだけでは気づかれない。でも、何度も読むと……少しずつ呑まれていく」
新右衛門は黙ったまま、艶書を手に取り、再び目を通した。
心を包み込むような節回し。
情に訴えかける言葉の中に、じわじわと“何か”が滲んでいる。
「こりゃあ……厄介な相手かもしれねぇな」
おせんはふっと笑って、彼の肩にもたれた。
その仕草は、どこか安堵と共にある、寄り添う者の優しさだった。
「でも、あなたなら見抜けるわ。きっと」
新右衛門はわずかに頬を緩める。
「おめえがそう言うなら、信じるさ」
灯火の揺れる中、二人は並んで艶書を見つめ続けた。
文の奥に潜むものを暴く、その第一歩を踏み出すように。
窓の外、夜の闇に紫陽花の気配が滲んでいた。
夢の香に誘われて――次の死者が出ぬうちに、糸口を見つけねばならぬ。
深更。燭台の火が揺れる書見台の前、新右衛門は艶書の写しを広げていた。
墨の色はやはり褐色がかっており、仄かな香気を帯びている。和紙の質感や筆の運びを見つめながら、彼の胸には妙な重さが残っていた。
「……文体は夢導文に似ているって言ったな」
傍らにはおせん。榊原家の屋敷にて唯一、彼にとって触れ合い語らえる存在――幽霊というより、もはや共に暮らす女房のようでもあった。
「ええ。夢導文は、読むことで心にさざ波を起こすように作られるの。ほんの小さな“想い”の種をまいて、それが夢の中で育つのよ」
おせんの声音は落ち着いていたが、芯のある眼差しをしていた。彼女の指が、和紙の端をそっと撫でる。
「それに、この墨――ただの墨じゃないわ。香に近い。人の記憶を揺らがせるような……“残り香”のようなものがあるの」
「香の墨か。道明が言ってた、霊符に混ぜるやつかもしれねぇな」
新右衛門は、おせんの言葉を思い返しつつ、机の引き出しを開けて墨と筆を取り出す。
自身でも試してみるべきだと直感したのだ。
「何を……?」
「真似して書いてみる。どれだけ似せられるかで、こいつの“狙い”が見えてくるかもしれねぇ」
筆を墨に浸し、一文字ずつ艶書の文体をなぞる。
すると、筆先がわずかに滲んだ。
――やはり墨が違う。粘りと香りがまるで異なる。
書き写しながら、新右衛門は言葉の調子に引き込まれていくような感覚を覚えた。
「……これは、ただの恋文じゃねぇ。読むだけで、書き手の情念が染み込んでくる」
「だから言ったでしょう?これは夢の文。心の奥に入り込むためにある」
おせんは新右衛門の背を撫でるように寄り添った。
「この文を書いた人間、ただの恋慕じゃない。“自分が見たい夢”を他人に見せようとしている」
「……意識の支配か」
「そう。でも、この夢導文、書いた人間の意志だけじゃ完成しない。『導く者』と『導かれる者』の繋がりが必要なの」
新右衛門は筆を置き、しばらく黙り込んだ。
「……つまり、これを書いた奴は、誰かを“夢の中”で自分の思う通りに動かせるよう仕組んでるってわけか」
「ええ。そして、夢が本物の“現”を蝕んでいく。現実との境が曖昧になる……」
おせんの声音にはわずかに震えがあった。
「夢と現の境が曖昧になれば、死もまた、夢の続きのように訪れる」
新右衛門は深く息を吐いた。
「誰かがこの文で、娘を夢に引き込み、死に至らせている……そういうことか」
「そう。そしてそれが……“誰か一人”の仕業ではない可能性もあるわ」
「複数……か」
燭台の火がふっと揺れた。
「なぁ、おせん。もし……もしだが、この文の根っこに“未練”があるとしたら、誰のものだと思う?」
おせんは目を細めた。
「きっと……恋を終えられなかった人。愛する相手に届かなかった想いが、かたちを変えて人を操っている。そんな気がするの」
新右衛門は、机の上の文をじっと見つめた。
墨の香り、筆の運び、言葉の旋律。
どれもが人を惹きつけるが、その先に待っているのは――
「夢じゃねぇ。これは、“呪い”だ」
そう呟いたとき、屋敷の外で犬が遠吠えした。
夜は深まる。
夢と現の境界が、少しずつ溶けはじめていた――。
榊原新右衛門は、灯火のもとに広げた和紙の文面を、ひとつ息をついて見つめている。艶書――死者の枕元に置かれていたという文。
筆致はあまりに整っており、まるで筆に感情を預けていないかのようだった。
その異様さが、読むたびに新右衛門の胸の奥に重くのしかかってくる。
静かに、背後に気配が立った。
振り向かずともわかる。
「……おせんか」
「ええ。来てしまいました」
柔らかな声とともに、懐かしい香の匂いが漂う。
彼女は何気なく文に目をやった。文面に視線を戻す。
黙って数行読み、ぽつりとつぶやいた。
「……この文、文体が妙なのよ」
「妙?」
「夢導文に似ているわ」
「夢導文……ああ、あいつが言ってたな」
道明という名の修験者――新右衛門の協力者であり、霊事に通じる男がかつて語った言葉を、新右衛門は思い出した。
夢導文。それは夢の中に言葉を仕掛け、意識を侵す“霊の誘導”の一種。
夢占いや儀式に用いられ、人の精神を言葉で操るための文だった。
「文が……夢の中まで追いかけてくるってことか」
「ええ。巧みに織り込まれてる。読むだけでは気づかれない。でも、何度も読むと……少しずつ呑まれていく」
新右衛門は黙ったまま、艶書を手に取り、再び目を通した。
心を包み込むような節回し。
情に訴えかける言葉の中に、じわじわと“何か”が滲んでいる。
「こりゃあ……厄介な相手かもしれねぇな」
おせんはふっと笑って、彼の肩にもたれた。
その仕草は、どこか安堵と共にある、寄り添う者の優しさだった。
「でも、あなたなら見抜けるわ。きっと」
新右衛門はわずかに頬を緩める。
「おめえがそう言うなら、信じるさ」
灯火の揺れる中、二人は並んで艶書を見つめ続けた。
文の奥に潜むものを暴く、その第一歩を踏み出すように。
窓の外、夜の闇に紫陽花の気配が滲んでいた。
夢の香に誘われて――次の死者が出ぬうちに、糸口を見つけねばならぬ。
深更。燭台の火が揺れる書見台の前、新右衛門は艶書の写しを広げていた。
墨の色はやはり褐色がかっており、仄かな香気を帯びている。和紙の質感や筆の運びを見つめながら、彼の胸には妙な重さが残っていた。
「……文体は夢導文に似ているって言ったな」
傍らにはおせん。榊原家の屋敷にて唯一、彼にとって触れ合い語らえる存在――幽霊というより、もはや共に暮らす女房のようでもあった。
「ええ。夢導文は、読むことで心にさざ波を起こすように作られるの。ほんの小さな“想い”の種をまいて、それが夢の中で育つのよ」
おせんの声音は落ち着いていたが、芯のある眼差しをしていた。彼女の指が、和紙の端をそっと撫でる。
「それに、この墨――ただの墨じゃないわ。香に近い。人の記憶を揺らがせるような……“残り香”のようなものがあるの」
「香の墨か。道明が言ってた、霊符に混ぜるやつかもしれねぇな」
新右衛門は、おせんの言葉を思い返しつつ、机の引き出しを開けて墨と筆を取り出す。
自身でも試してみるべきだと直感したのだ。
「何を……?」
「真似して書いてみる。どれだけ似せられるかで、こいつの“狙い”が見えてくるかもしれねぇ」
筆を墨に浸し、一文字ずつ艶書の文体をなぞる。
すると、筆先がわずかに滲んだ。
――やはり墨が違う。粘りと香りがまるで異なる。
書き写しながら、新右衛門は言葉の調子に引き込まれていくような感覚を覚えた。
「……これは、ただの恋文じゃねぇ。読むだけで、書き手の情念が染み込んでくる」
「だから言ったでしょう?これは夢の文。心の奥に入り込むためにある」
おせんは新右衛門の背を撫でるように寄り添った。
「この文を書いた人間、ただの恋慕じゃない。“自分が見たい夢”を他人に見せようとしている」
「……意識の支配か」
「そう。でも、この夢導文、書いた人間の意志だけじゃ完成しない。『導く者』と『導かれる者』の繋がりが必要なの」
新右衛門は筆を置き、しばらく黙り込んだ。
「……つまり、これを書いた奴は、誰かを“夢の中”で自分の思う通りに動かせるよう仕組んでるってわけか」
「ええ。そして、夢が本物の“現”を蝕んでいく。現実との境が曖昧になる……」
おせんの声音にはわずかに震えがあった。
「夢と現の境が曖昧になれば、死もまた、夢の続きのように訪れる」
新右衛門は深く息を吐いた。
「誰かがこの文で、娘を夢に引き込み、死に至らせている……そういうことか」
「そう。そしてそれが……“誰か一人”の仕業ではない可能性もあるわ」
「複数……か」
燭台の火がふっと揺れた。
「なぁ、おせん。もし……もしだが、この文の根っこに“未練”があるとしたら、誰のものだと思う?」
おせんは目を細めた。
「きっと……恋を終えられなかった人。愛する相手に届かなかった想いが、かたちを変えて人を操っている。そんな気がするの」
新右衛門は、机の上の文をじっと見つめた。
墨の香り、筆の運び、言葉の旋律。
どれもが人を惹きつけるが、その先に待っているのは――
「夢じゃねぇ。これは、“呪い”だ」
そう呟いたとき、屋敷の外で犬が遠吠えした。
夜は深まる。
夢と現の境界が、少しずつ溶けはじめていた――。
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