謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める

27Be

文字の大きさ
45 / 155

第45話 1536年 6歳 スカウト目的の武芸大会を始めるぞ。 ② 相撲大会

相撲といっても、

肥満体は強くても走れないのでスカウトしない。



相撲大会に行くと、早速水斗が言ってきた。



水斗

「若様、見てほしい人がいます」



試合を見る。

「あの背の大きい方です」



――戦国時代にもいたんだな、ヤンキー。



ヤンキー

「やんのかコラ!」

「殺すぞ!」



……決まり文句まで完璧だ。



弱くて

「今日はこれくらいにしといてやるよ」

と言ってくれたら拍手喝采だったが、そうはならなかった。



とてつもなく強い。

倒れた相手に、蹴りまで入れる外道っぷり。



面白い。



早速スカウト小屋に呼び出す。



話を聞くと、五兄弟。



ヤンキー兄弟

「俺たち、難しいことわかんねーんだよ」





「だから簡単だ。

 兵士になって敵を殺して、大金稼ぐ。

 それだけだ」



ヤンキー兄弟

「あん?

 この糞餓鬼、殺したってもいいんだぞ」



言い終わる前に、

水斗、安田、護衛の兵士総出で――



ボコボコ。



真田

「若様……彼らの噂は聞いてます。

 口が悪く喧嘩ばかり。

 村の嫌われ者です。

 やめた方が……」



やはり戦国時代でもヤンキーは嫌われていたか。



俺は、転がっている五兄弟を見下ろす。





「お前たち、俺の兵士になれ。

 悪いようにはしない。

 わかったな」



ヤンキー兄弟

「ハイ」



……素直だな。



名前を聞く。



長男は井口剣一。

以下、剣二、剣三、剣四、剣五。





「……親、手抜いたな」





---



次に目に入ったのは、

とてつもなく強い、変な奴だ。



審判

「始め!」





「始めません!」



……言いながら、普通に始めている。



声援を送る奴がいる。





「だから喋らなければいいんだよ!

 それで試合は進むんだから!」



ツッコミだな。



よく見ると、

ツッコミの方も――強い。



スカウトさせる。



高井

「僕が高井輪です。

 こっちの変な方が浜本将です」



口説き人

「なんで?」



高井

「二人合わせて、

 まさに、たかいわです」



……令和なら寒い。





「浜本、なんで反対のことを言う?」



浜本

「俺がそう言った方が、

 かわいいだろ」



高井

「かわいくないから!」





「お前ら、俺の兵士になれ」



浜本

「イヤです」



高井

「若様すいません。

 本心は入りたいです」



浜本、うなずく。



……こいつら、漫才師だな。





---



次に、水斗がまた連れてきた。



とにかくデカい。

身長、ほぼ二メートル。



押しただけで、

相手が吹っ飛ぶ。



倒れた相手は白目をむいて泡を吹いている。





「……まずいな」



近づこうとした瞬間、

酒を持ったおっさんが先に動いた。



顔を横に向け、顎を持ち上げ、

舌を引き出す。



医者だ。





「見事だ」



決勝戦。



二メートルと、

筋骨隆々のマッチョ。





「頑張ってー!」



マッチョ、女を見る。



……マジか。



一瞬の隙。



二メートルが投げた。





「……こっちは力、

 あっちは欲か」



試合後、名前を聞く。





「名は?」



二メートル

「大島力太郎です」





「……力太郎」



その名の通り、

力だけなら化け物だ。



次。





「お前は?」



マッチョ

「大助次郎です」



安田

「……助平?」





「“大”に“助”、

 しかも女で隙を作る。

 大助平だな」



大助次郎

「……否定できません」



力は本物だが、

戦場で女を見るな。死ぬ。





---



最後に医者を呼ぶ。





「従軍医師になってくれ」



青田

「人殺しの手伝いは出来ませぬ」





「死んでいく兵士を減らす手伝いだ」



少し考えた後、青田は言った。



青田

「……神様の使いに頭を下げられたら、

 断れませんな」





---



相撲大会で採用したのは――



ヤンキー五兄弟。

漫才師二人。

力だけで押し切る二メートル、力太郎。

女で死にかける大助平――次郎。

医者一人。



安田

「若様らしくない人選ですね」





「そうか?」



安田

「はい」





「――だがな」



「こういう奴らが、

 戦場では一番使える」
感想 0

あなたにおすすめの小説

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

巨乳巫女を信じて送りダスか、一緒にイクか~和の村の事件 総合〜【和風RPG】

シンセカイ
ファンタジー
~参考~ https://ci-en.net/creator/11836 敗戦後に放棄されていた日本の農地が、魔物の瘴気によって再び脅かされていた。 その魔物は土地を「魔族の地」へと変質させる危険な存在で、放置すれば農地だけでなく村や民までもが穢れ、飢餓が広がる可能性がある。 巫女は主への忠誠心と民を守る覚悟を胸に、命をかけて妖魔退治に赴く決意を示す。 だが、戦力は各地に分散しており、彼女一人に任せるのは危険と判断される。 それでも彼女は「自分は神に捧げた存在。消耗品として使ってほしい」と冷静に言い放ち、命令を待つ。 物語は、主が彼女をどう扱うかという重要な選択肢へと分岐していく――。 【信じて送り出すか】 【一緒にいくか】 ※複数ルートありますが、ここの掲載媒体の仕様上、複数ルート、複数形式を一つの作品にまとめています見づらいと思いますがご了承ください

天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜

岩 大志
ファンタジー
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。 けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。 髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。 戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!??? そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。

生残の秀吉

Dr. CUTE
歴史・時代
秀吉が本能寺の変の知らせを受ける。秀吉は身の危険を感じ、急ぎ光秀を討つことを決意する。

さびれたレンタル道具屋の転生おっさん、道具の使い方を教えまくる。~客のS級冒険者が俺を歴戦の英雄と勘違いして弟子入りを求めてくるんだが~

遥風 かずら
ファンタジー
前世で過労死した久世織人が目を覚ますとそこは異世界の王都、しかも古道具屋の跡取り息子として転生していた。アクセル・リオットとして成長した彼は荷物持ちとして冒険者パーティーに同行、その道中に【無限収納】スキルを開花させる。 パーティー活動から離脱後、四十歳となったアクセルは前世の記憶を思い出し、儲かりそうという考えで道具レンタル屋を始めていた。客足もなく店がさびれる中、道具の使い方が出来てない冒険者によって治安の乱れや魔物討伐の失敗が続いているという話を常連客から聞かされる。あらゆる道具に精通するアクセルは客の冒険者に使い方を教えに行くことを思い立つ。 アクセルの教えにより、やがてS級冒険者や聖女、王女までも勘違いして彼の元には次々と弟子入りを求める者が現れていくのだった。

催眠術師は眠りたい ~洗脳されなかった俺は、クラスメイトを見捨ててまったりします~

山田 武
ファンタジー
テンプレのように異世界にクラスごと召喚された主人公──イム。 与えられた力は面倒臭がりな彼に合った能力──睡眠に関するもの……そして催眠魔法。 そんな力を使いこなし、のらりくらりと異世界を生きていく。 「──誰か、養ってくれない?」 この物語は催眠の力をR18指定……ではなく自身の自堕落ライフのために使う、一人の少年の引き籠もり譚。