118 / 129
第118話 1537年 7歳 よし、鉄鉱石を掘るぞ
しおりを挟む
この時代の日本は、たたら製鉄で砂鉄を用いて刀などを作成していた。
しかし鉄鉱石を用いれば、砂鉄よりずっと安く――桁が違うコストで鉄を作れる。
鉄の大量生産が可能になる。
高炉を用いた鉄の大量生産に成功しているのは明国だ。
明国の製鉄技術は日本より進んでいる。
だが、明国は技術流出と技術者の国外流出を厳しく防いでいる。
正式ルートでいくら金を積んでも、明国に金を吸い取られるだけ。
技術者も技術も来ない。
当たり前だ。
令和の日本で「アメリカに金を払うから半導体技術と技術者をください」と言っているようなもの。
くれるわけがない。
ではどうするか?
簡単だ。
技術者に亡命してきてもらうだけだ。
俺は李牧という倭冦の親玉に、
「佐渡ヶ島の銀をやるから明国の技術者を連れて来てくれ」
と話をしてある。
あれから連絡を取り合い、大量の銀を送り続けている。
仮に李牧に騙されていたとしても、また別の倭冦を使うだけだ。
だが、俺は李牧を信じている。
今は準備を整えて待つ。
李牧が技術者を連れて来てくれる、その時を。
李牧が明国の技術者を連れて来た時、必要なものは二つ。
鉄鉱石と石炭だ。
石炭は糸魚川にある。
鉄鉱石は、今回攻略した椎名の領地――黒部にある。
これらを掘り出さなければならない。
<美少女山師、再登場>
俺の邸宅に中山お鉱を呼び出す。
相変わらずの美少女で、これで山師とは誰も信じない。
お鉱
『若様、呼んで頂き有難うございます!何を掘りましょうか』
俺は地図を示す。
黒部の鉄鉱石――鉢岳鉱山(黒部鉱山)
糸魚川の石炭――小滝炭鉱(糸魚川市)
鉱山の場所を教える。
お鉱
『若様有難うございます!これだけ分かっていれば見つけられます』
俺
『困っている事は、掘り出す労働技術者なんだけど、お鉱だとキツいよな』
お鉱
『若様聞いて下さい。
私が長尾家にご縁が出来た事を、父上の弟子をしていた人に報告したら、
「私を手伝いたい」と言ってくれたのです。
父上のお弟子さん達を呼んでも良いですか?』
お鉱の父は既に亡くなっており、稀代の山師だった。
全ての技術をお鉱に伝え、さらに多くの弟子を育てていたという。
弟子達は師匠の娘であるお鉱を気遣ってくれているらしい。
俺
『勿論だ。
そのお弟子さんは今までどこで働いていたんだ』
お鉱
『甲斐国です。
何でも武田信虎様の命令が厳し過ぎて、嫌気が差したそうです。』
俺
『そしたら手配頼むよ。
給与とか経費とかは真田に請求してくれ。
困った事があったら、いつでも言ってきてくれ』
<事務真田の大暴走>
事務真田を呼び出す。
……が。
真田は美少女お鉱の顔ばかり見て、俺の指示を聞いていない。
上の空だ。
俺
『おい、真田。聞いているか』
真田は我に帰り、
真田
『はい若様聞いています。
お鉱さんにいっぱいお金をあげれば良いんですね!』
違うぞ真田。
しかし鉄鉱石を用いれば、砂鉄よりずっと安く――桁が違うコストで鉄を作れる。
鉄の大量生産が可能になる。
高炉を用いた鉄の大量生産に成功しているのは明国だ。
明国の製鉄技術は日本より進んでいる。
だが、明国は技術流出と技術者の国外流出を厳しく防いでいる。
正式ルートでいくら金を積んでも、明国に金を吸い取られるだけ。
技術者も技術も来ない。
当たり前だ。
令和の日本で「アメリカに金を払うから半導体技術と技術者をください」と言っているようなもの。
くれるわけがない。
ではどうするか?
簡単だ。
技術者に亡命してきてもらうだけだ。
俺は李牧という倭冦の親玉に、
「佐渡ヶ島の銀をやるから明国の技術者を連れて来てくれ」
と話をしてある。
あれから連絡を取り合い、大量の銀を送り続けている。
仮に李牧に騙されていたとしても、また別の倭冦を使うだけだ。
だが、俺は李牧を信じている。
今は準備を整えて待つ。
李牧が技術者を連れて来てくれる、その時を。
李牧が明国の技術者を連れて来た時、必要なものは二つ。
鉄鉱石と石炭だ。
石炭は糸魚川にある。
鉄鉱石は、今回攻略した椎名の領地――黒部にある。
これらを掘り出さなければならない。
<美少女山師、再登場>
俺の邸宅に中山お鉱を呼び出す。
相変わらずの美少女で、これで山師とは誰も信じない。
お鉱
『若様、呼んで頂き有難うございます!何を掘りましょうか』
俺は地図を示す。
黒部の鉄鉱石――鉢岳鉱山(黒部鉱山)
糸魚川の石炭――小滝炭鉱(糸魚川市)
鉱山の場所を教える。
お鉱
『若様有難うございます!これだけ分かっていれば見つけられます』
俺
『困っている事は、掘り出す労働技術者なんだけど、お鉱だとキツいよな』
お鉱
『若様聞いて下さい。
私が長尾家にご縁が出来た事を、父上の弟子をしていた人に報告したら、
「私を手伝いたい」と言ってくれたのです。
父上のお弟子さん達を呼んでも良いですか?』
お鉱の父は既に亡くなっており、稀代の山師だった。
全ての技術をお鉱に伝え、さらに多くの弟子を育てていたという。
弟子達は師匠の娘であるお鉱を気遣ってくれているらしい。
俺
『勿論だ。
そのお弟子さんは今までどこで働いていたんだ』
お鉱
『甲斐国です。
何でも武田信虎様の命令が厳し過ぎて、嫌気が差したそうです。』
俺
『そしたら手配頼むよ。
給与とか経費とかは真田に請求してくれ。
困った事があったら、いつでも言ってきてくれ』
<事務真田の大暴走>
事務真田を呼び出す。
……が。
真田は美少女お鉱の顔ばかり見て、俺の指示を聞いていない。
上の空だ。
俺
『おい、真田。聞いているか』
真田は我に帰り、
真田
『はい若様聞いています。
お鉱さんにいっぱいお金をあげれば良いんですね!』
違うぞ真田。
0
あなたにおすすめの小説
未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)
京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。
だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。
と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。
しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。
地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。
筆者より。
なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。
なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。
魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”
どたぬき
ファンタジー
ある日乗っていた飛行機が事故にあり、死んだはずの井原は名もない世界に神によって召喚された。現代を生きていた井原は、そこで神に”ダンジョンマスター”になって欲しいと懇願された。自身も建物を建てたい思いもあり、二つ返事で頷いた…。そんなダンジョンマスターの”はじまお”本編とは全くテイストの違う”普通のダンジョンマスター物”です。タグは書いていくうちに足していきます。
なろうさんに、これの本編である”はじまりのまおう”があります。そちらも一緒にご覧ください。こちらもあちらも、一日一話を目標に書いています。
私の名は多米又三郎。三河東部の国境を任されていますが周囲は全て親今川なので安全安心。と思っていたらその今川と揉めた国衆が我が城に……。
俣彦
ファンタジー
超無名でありますが戦国時代に実在した国衆多米又三郎。
三河と遠江の国境地帯に居を構えるも、多米氏を含め周りは全て今川方のため安全安心。
と思っていたら独立心旺盛な牧野氏が今川と喧嘩。ただこれは全盛期の伊勢盛時の力もあり、火の粉が降りかかる事は無かったのでありましたが……。
次に出て来た戸田氏が宣戦布告の地に選んだのが……。
今川より託されている我が居城。船方山城でありました……。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
名もなき民の戦国時代
のらしろ
ファンタジー
徹夜で作った卒論を持って大学に向かう途中で、定番の異世界転生。
異世界特急便のトラックにはねられて戦国時代に飛ばされた。
しかも、よくある有名人の代わりや、戦国武将とは全く縁もゆかりもない庶民、しかも子供の姿で桑名傍の浜に打ち上げられる。
幸いなことに通りかかった修行僧の玄奘様に助けられて異世界生活が始まる。
でも、庶民、それも孤児の身分からの出発で、大学生までの生活で培った現代知識だけを持ってどこまで戦国の世でやっていけるか。
とにかく、主人公の孫空は生き残ることだけ考えて、周りを巻き込み無双していくお話です。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
ファンタジー
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
【完結】俺が信長で、幼馴染が吉乃と濃姫!? ~転生幼馴染トリオ、本能寺フラグ回避して戦国スローライフ目指します
月影 流詩亜
ファンタジー
事故で転生したのは、まさかの織田信長!?
しかも、隣にいたはずの可愛い幼馴染(双子)も、なぜか信長の側室「吉乃」と正室「濃姫」に!
史実の本能寺フラグを回避するため、うつけの仮面の下、三人は秘密の同盟を結ぶ。
現代知識と絆を武器に、戦国スローライフを目指すサバイバル開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる