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25.邂逅
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「やはり生きていたのか。シーナ姫」
ねばつきのある喋り方でザギルはいう。
向かってしばらくすると奴らに出会った。
「シーナ様に無礼ですよ。ザギル!」
ネネはシーナのそばに近づいてザギルの物言いをたしなめる。
俺はシーナとネネを守れる位置に移動。
スララとリトルにも二人を守るように指示をだす。
「これは失礼致しました。シーナ様ご機嫌いかがでございましょうか」
敬意のかけらもなく、にやつきながらしゃべるザギル。
「何しに来たのですか、ザギル」
シーナの声に嫌悪がのる。
「よくこの島で今まで生きてこられましたな」
俺の方を見ながらザギルは続ける。
「そちらの男が手助けしたっていうことですか」
「こちらの方は関係ありませんわ」
シーナは俺の情報を与えないようにしているようだ。
「しかも呪いも解かれているみたいですね」
ザギルは目を細め言う。
「やはり呪いだったのですわね!」
呪いの不快さを思い出したのかシーナは顔をしかめる。
「そんなに簡単に解けるようなものじゃないはずですが」
ザギルはじろじろと不躾な態度でシーナを見る。
「やはり貴方の仕業と考えるのが妥当なのですがね」
呪いを解いた人物だとザギルは俺を疑っているようだ。
まあ実際そうなんだけどな。
特に言う必要もないだろう。
「さあな。流刑なんだろ。島に追放してそれで終わりじゃないのか?」
「流刑のこともご存じでしたか。貴方は何者なんですか?」
当然答えるつもりもない。
「貴方は見逃してあげるので、二人を引き渡してもらいませんかね」
口ではそう言っているけど、見逃す気など無いのだろう。
「今は二人の保護者でな。渡すことはできないな」
当然ノーだ。
「シーナ姫に生きていてもらっては困る人物がいましてね」
俺達の警戒心が一段階あがる。
ネネはシーナの前に出て刀に手をおきザギルをにらめつける。
スララとリトルの分体も二人に張り付く。
「俺達を見つけたのは魔道具かなにかか?」
「ええ、そうですよ。あの方に渡されましてね。便利でしたよ」
「ずいぶんと素直に教えてくれるんだな」
「ふっ、死にゆく者達に何を言っても関係ないですからね」
俺達に負けない自信があるということか。
「お前らに二人を渡すつもりはないけどな」
「貴方には戦力差がわからないのですか?」
自分の後ろにいる兵士達を指しザギルはいう。
確かに人数的にはあちらが多い。
この島への警戒心というなら納得できる。
だがシーナを亡き者にするためだけに揃えたなら大げさな人数だ。
「ああ、わかっているつもりだが」
俺は前に出て言う。
「では、力づくで奪いましょう。死ぬ前に二人は可愛がってあげますよ」
下卑た笑いは嫌悪感しかない。
「そんなことさせるかよ」
「ごちゃごちゃうるせえ! 男は殺せ! 行け!」
「!?」
今までの態度が演技だったのか、ザギルは豹変し兵士に命令する。
ザギルの号令で向かってくる兵士たち。
俺は刀を抜くと武器をめがけ高速で斬りつける。
まあ兵士たちには見えてはいないだろう。
納刀すると兵士たちの武器は輪切りになり地面に落ちる。
「「「「なっ!」」」」
武器破壊された兵士達、そしてザギルは驚きの声をあげ止まる。
敵のステータスを見たら大したことがなかったのでやってみた。
武器を壊せば少しは戦意喪失するだろう。
ちなみに今使っている刀は《魔力刀レンヤ》だ。
これは《スララの剣》を改良してもらい『ハコニワ』に作って貰った。
ネネの使っている刀がかっこよかったからな。
《魔力刀レンヤ》として生まれ変わった。
『刀術』もコピーしておいたので俺でも使いこなせる。
切れ味は見ての通りだ。
「す、素晴らしい太刀筋ですね。レンヤさん」
やはりネネには今の攻撃が見えた様だ。
「ネネも同じことできるだろ?」
今の攻撃が見えたってことはかなり身体能力が上がっている証拠だ。
技術のあるネネならこれぐらい再現できるはず。
ハコニワ産の武器も装備しているので切れ味でも問題ない。
「なにやってるお前ら! 魔法部隊も放て!」
いきり立つザギルが叫ぶ。
後方にいた部隊から火や水、風などの弾や矢が放たれる。
他の人間が魔法を放つのをシーナ以外では初めてみた。
俺は『光盾』を展開して向かってくる魔法を防ぐ。
問題なく対処できている。
奴らの使う魔法はスララとリトルが使うものより明らかに脆弱だ。
「レンヤさん、光系の魔法も使用できたのですわね」
シーナは驚きの声をあげる。
『ハコニワ』の小人さん達がスキルの種をせっせと運んでくれたからな。
使用して使えるようにしておいた。
さらに『反射』スキルで魔法のいくつかを弾き返す。
(うん。問題ないな)
これぐらいの魔法ならそのまま返せるようだ。
はねかえした魔法は放った術者に戻りダメージを与える。
さらに『風弾』を打ち込む。
「がっ!」
「うわっ」
「うげっ」
俺の放った『風弾』は数人を巻き込み吹き飛ばす。
弾速も威力も奴らの魔法とは段違いだ。
これでも魔力は控えめにしているのだけれど、正面にいた人間はただでは済まないだろう。
「バカな! なんだその魔法の威力は!」
やはり俺の魔法は強いみたいだ。
シーナやネネのステータスを見た時にこの世界の人間の標準はなんとなく分かっている。
さらにザギルたちのステータスを見て確信した。
今の俺なら万が一にも負けないことを。
前に自分のステータスを確認してから時間が経っている。
それからスキルもステータスも大幅に増えた。
相手も驚いているし間違いないだろう。
「そのまま帰ってくれないか? 戦力差は分かっただろ?」
「ふざけるな! その女達は俺のものだ、捕まえろ!」
苛立ちを隠すことなくザギルは叫ぶ。
はじめと口調が随分と変わっているのだがこちらが本性か。
周りの兵士ぐらいだったら今の彼女達なら問題なく対処できるはずだ。
俺がザギルの相手をしよう。
向かってくる敵にネネは対峙する。
肩には小さくなったリトルが乗っている。
ネネは魔力刀を抜くと俺がやったように相手の武器を輪切りにしていく。
さすがの技の切れだ。
(やはりできたな)
シーナは水弾を打ち込み敵を無力化していく。
放つ魔法により近づけさせない。
シーナもネネもとどめをさしているわけではない。
武器破壊や戦闘不能にさせているだけで命までとってはいない。
ネネはやる気だったけどな。
やはり自分たちのいた国の兵士たちを傷つけるのには抵抗があるみたいだ。
しかしスララとリトルは違う。
対人間でも対魔獣でも変わらない。
攻撃スキルをどんどん打ち込み相手の命を奪っていく。
魔獣としての本能なのだろう。
命を奪いに来ている相手に手加減する理由などないと言わんばかりだ。
(俺も覚悟を決めないとな)
躊躇すれば仲間に害が及んでしまう可能性もある。
そうなれば最悪だ。
シーナとネネに躊躇いがあるのは仕方がないだろう。
(俺がやるしかない)
ねばつきのある喋り方でザギルはいう。
向かってしばらくすると奴らに出会った。
「シーナ様に無礼ですよ。ザギル!」
ネネはシーナのそばに近づいてザギルの物言いをたしなめる。
俺はシーナとネネを守れる位置に移動。
スララとリトルにも二人を守るように指示をだす。
「これは失礼致しました。シーナ様ご機嫌いかがでございましょうか」
敬意のかけらもなく、にやつきながらしゃべるザギル。
「何しに来たのですか、ザギル」
シーナの声に嫌悪がのる。
「よくこの島で今まで生きてこられましたな」
俺の方を見ながらザギルは続ける。
「そちらの男が手助けしたっていうことですか」
「こちらの方は関係ありませんわ」
シーナは俺の情報を与えないようにしているようだ。
「しかも呪いも解かれているみたいですね」
ザギルは目を細め言う。
「やはり呪いだったのですわね!」
呪いの不快さを思い出したのかシーナは顔をしかめる。
「そんなに簡単に解けるようなものじゃないはずですが」
ザギルはじろじろと不躾な態度でシーナを見る。
「やはり貴方の仕業と考えるのが妥当なのですがね」
呪いを解いた人物だとザギルは俺を疑っているようだ。
まあ実際そうなんだけどな。
特に言う必要もないだろう。
「さあな。流刑なんだろ。島に追放してそれで終わりじゃないのか?」
「流刑のこともご存じでしたか。貴方は何者なんですか?」
当然答えるつもりもない。
「貴方は見逃してあげるので、二人を引き渡してもらいませんかね」
口ではそう言っているけど、見逃す気など無いのだろう。
「今は二人の保護者でな。渡すことはできないな」
当然ノーだ。
「シーナ姫に生きていてもらっては困る人物がいましてね」
俺達の警戒心が一段階あがる。
ネネはシーナの前に出て刀に手をおきザギルをにらめつける。
スララとリトルの分体も二人に張り付く。
「俺達を見つけたのは魔道具かなにかか?」
「ええ、そうですよ。あの方に渡されましてね。便利でしたよ」
「ずいぶんと素直に教えてくれるんだな」
「ふっ、死にゆく者達に何を言っても関係ないですからね」
俺達に負けない自信があるということか。
「お前らに二人を渡すつもりはないけどな」
「貴方には戦力差がわからないのですか?」
自分の後ろにいる兵士達を指しザギルはいう。
確かに人数的にはあちらが多い。
この島への警戒心というなら納得できる。
だがシーナを亡き者にするためだけに揃えたなら大げさな人数だ。
「ああ、わかっているつもりだが」
俺は前に出て言う。
「では、力づくで奪いましょう。死ぬ前に二人は可愛がってあげますよ」
下卑た笑いは嫌悪感しかない。
「そんなことさせるかよ」
「ごちゃごちゃうるせえ! 男は殺せ! 行け!」
「!?」
今までの態度が演技だったのか、ザギルは豹変し兵士に命令する。
ザギルの号令で向かってくる兵士たち。
俺は刀を抜くと武器をめがけ高速で斬りつける。
まあ兵士たちには見えてはいないだろう。
納刀すると兵士たちの武器は輪切りになり地面に落ちる。
「「「「なっ!」」」」
武器破壊された兵士達、そしてザギルは驚きの声をあげ止まる。
敵のステータスを見たら大したことがなかったのでやってみた。
武器を壊せば少しは戦意喪失するだろう。
ちなみに今使っている刀は《魔力刀レンヤ》だ。
これは《スララの剣》を改良してもらい『ハコニワ』に作って貰った。
ネネの使っている刀がかっこよかったからな。
《魔力刀レンヤ》として生まれ変わった。
『刀術』もコピーしておいたので俺でも使いこなせる。
切れ味は見ての通りだ。
「す、素晴らしい太刀筋ですね。レンヤさん」
やはりネネには今の攻撃が見えた様だ。
「ネネも同じことできるだろ?」
今の攻撃が見えたってことはかなり身体能力が上がっている証拠だ。
技術のあるネネならこれぐらい再現できるはず。
ハコニワ産の武器も装備しているので切れ味でも問題ない。
「なにやってるお前ら! 魔法部隊も放て!」
いきり立つザギルが叫ぶ。
後方にいた部隊から火や水、風などの弾や矢が放たれる。
他の人間が魔法を放つのをシーナ以外では初めてみた。
俺は『光盾』を展開して向かってくる魔法を防ぐ。
問題なく対処できている。
奴らの使う魔法はスララとリトルが使うものより明らかに脆弱だ。
「レンヤさん、光系の魔法も使用できたのですわね」
シーナは驚きの声をあげる。
『ハコニワ』の小人さん達がスキルの種をせっせと運んでくれたからな。
使用して使えるようにしておいた。
さらに『反射』スキルで魔法のいくつかを弾き返す。
(うん。問題ないな)
これぐらいの魔法ならそのまま返せるようだ。
はねかえした魔法は放った術者に戻りダメージを与える。
さらに『風弾』を打ち込む。
「がっ!」
「うわっ」
「うげっ」
俺の放った『風弾』は数人を巻き込み吹き飛ばす。
弾速も威力も奴らの魔法とは段違いだ。
これでも魔力は控えめにしているのだけれど、正面にいた人間はただでは済まないだろう。
「バカな! なんだその魔法の威力は!」
やはり俺の魔法は強いみたいだ。
シーナやネネのステータスを見た時にこの世界の人間の標準はなんとなく分かっている。
さらにザギルたちのステータスを見て確信した。
今の俺なら万が一にも負けないことを。
前に自分のステータスを確認してから時間が経っている。
それからスキルもステータスも大幅に増えた。
相手も驚いているし間違いないだろう。
「そのまま帰ってくれないか? 戦力差は分かっただろ?」
「ふざけるな! その女達は俺のものだ、捕まえろ!」
苛立ちを隠すことなくザギルは叫ぶ。
はじめと口調が随分と変わっているのだがこちらが本性か。
周りの兵士ぐらいだったら今の彼女達なら問題なく対処できるはずだ。
俺がザギルの相手をしよう。
向かってくる敵にネネは対峙する。
肩には小さくなったリトルが乗っている。
ネネは魔力刀を抜くと俺がやったように相手の武器を輪切りにしていく。
さすがの技の切れだ。
(やはりできたな)
シーナは水弾を打ち込み敵を無力化していく。
放つ魔法により近づけさせない。
シーナもネネもとどめをさしているわけではない。
武器破壊や戦闘不能にさせているだけで命までとってはいない。
ネネはやる気だったけどな。
やはり自分たちのいた国の兵士たちを傷つけるのには抵抗があるみたいだ。
しかしスララとリトルは違う。
対人間でも対魔獣でも変わらない。
攻撃スキルをどんどん打ち込み相手の命を奪っていく。
魔獣としての本能なのだろう。
命を奪いに来ている相手に手加減する理由などないと言わんばかりだ。
(俺も覚悟を決めないとな)
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