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48.海軍
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「あの中で何か売ってもらえる物はあるん?」
アヤメは俺が読み上げたドロップアイテムが欲しい様だ。
「ああ、そうだな。アヤメの好きな物でいいぞ」
正直価値がよく分からないからな。
「アヤメなら騙すようなことはしないだろう」
「もちろんや! 命の恩人を騙すなんてせえへんよ。それに商人は信用が第一やからね」
たしかに信用のない商人なんて商売できないもんな。
まあ俺としては生活するのに必要なお金があればいいと思っている。
衣食住は『ハコニワ』があればどうにでもなるから問題はないんだけど、どうせならこちらの生活もしてみたい。
換金できるならして貰おうとおもう。
「物が物だから王都の店までいってからやけど大丈夫?」
シーナもネネも頷いているので俺の判断に任せてくれるのだろう。
「ああ、それは問題ない。街も見てみたいしな。案内して貰えるか?」
「もちろんや。どこでも案内したるよ」
実際、城とか城下町とか興味がある。
いまから行けるのが楽しみだ。
「……あそこに船が見えますわね」
シーナがそんなことを言い出した。
確かに遠くに小さく船が見える。
「海賊の仲間か?」
「どうでしょう……近づくまでは、はっきりとは分かりませんね」
ネネもはっきりと見えないらしい。
まだ小さいので距離はありそうだ。
「一応警戒しておこうか」
「そうですね」
「そうですわね」
最悪、海賊だった場合《魔導船》なら逃げきれる自信はある。
戦っても勝てるとは思うけど警戒するに越したことはない。
段々と船の形がはっきりとしてくる。
結構大きな船みたいだ。
俺達の船よりかなり大きい物なのだろう。
するとアヤメがいう。
「あれは海軍の船やね。旗が海軍のものや」
「海軍か。味方ってことでいいんだよな」
「せやね。この海域を警備しているんだと思うんよ」
海軍なら、いきなりぶっ放してくる相手でもなさそうだし、一先ずはよかった。
船影はどんどん大きくなっていく。
「そこの小型船! 停船にご協力おねがいします!」
まだ距離があるのにやけにはっきりとその声は聞こえた。
「『拡声』の魔法ですわね」
「『拡声』?」
「はい。魔法で声を遠くまで届けるスキルですわね」
「なるほど」
だからはっきりと聞こえるのか。
なかなか便利そうなスキルだ。
術者と接触してスキルを覚えるのもいいかもしれない。
俺は船を停めてあちらの出方を待つことにした。
「ありがとうございます。こちらからボートで船員が向かいます。乗船にご協力ください」
随分とご丁寧なことだと思ったけど、彼らも仕事だしな。
高圧的な態度をとってもいいことはないのだろう。
しばらくすると三人が乗ったボートが俺達の船に横付けされた。
俺は縄はしごを降ろして迎え入れる。
「ご協力ありがとうございます!」
船に登ってきた二人はビシッと綺麗な敬礼をする。
一人はボートに残ったようだ。
銃はないようだけど剣はしっかりと装備している。
やはりこの世界は剣と魔法がメインみたいだ。
「こちらの船は識別用の旗がないようですが、旅の方々ですか?」
自作の船だがらそんな物は付けてはいない。
普通は旗を付けるものなのか。
「うちは商人のマルティーロいいます。この人達には海賊に襲われている所を助けてもらいました。今は街まで送って貰っているところですわ」
俺の代わりにアヤメが答えてくれた。
「あっ、マルティーロさんのところのお嬢さんですね。でしたら怪しい人達ではなさそうですね」
こんな簡単に信じてくれるとは、アヤメは結構信用がある人物のようだ。
「海賊に襲われたと言っていましたけど、逃げ切って来たってことでしょうか?」
「いや、魔法で全員倒した」
今度は俺が答える。
「全員をですか?」
「ああ、そうだ」
俺の方を向き疑惑の目を向けてくる。
「あっ、一人捕まえた奴がいる」
俺は親分を倉庫から引きずり出して引き渡す。
本当に扱いが雑で申し訳ない。
「こ、こいつは最近ここら辺を荒らしまわっている海賊団の親分じゃないですか!」
「やっぱり親分なのか。偉そうにしていたからな」
「海賊団は結構な人数がいたはずですが、全員倒せたのですか?」
「そうやね。レンヤはん一人で倒してしもうたよ」
何故だかアヤメが誇らしげに答える。
「ひ、ひとりで! ……まさか!」
「いや、ほんまやで。凄かったんよ!」
すると船員さんは二人で何やら話し込みはじめる。
しばらくするとこう言ってきた。
「マルティーロさん、皆さん、一度我々の船に一緒に来ていただきたいのですが?」
そんな提案をしてくる。
「海賊の親分には懸賞金が掛かっていましたので、そこら辺の話もさせていただきたい。是非お願いします」
「レンヤはん。面倒なら、うちが話聞いてもええよ……」
アヤメは気を使ってくれているみたいだ。
俺は笑顔を見せていう。
「大丈夫だアヤメ。俺も一緒に行くよ」
アヤメは少しホッとした表情をしたので、これが正解だったのだろう。
まあ軍の船に興味もあったし、アヤメだけ行かせるのも悪いからな。
「助かります。それではボートで迎えに来ますので、それまでに準備をお願いします」
二人はまたビシッと綺麗な敬礼をしてボートに戻っていった。
アヤメは俺が読み上げたドロップアイテムが欲しい様だ。
「ああ、そうだな。アヤメの好きな物でいいぞ」
正直価値がよく分からないからな。
「アヤメなら騙すようなことはしないだろう」
「もちろんや! 命の恩人を騙すなんてせえへんよ。それに商人は信用が第一やからね」
たしかに信用のない商人なんて商売できないもんな。
まあ俺としては生活するのに必要なお金があればいいと思っている。
衣食住は『ハコニワ』があればどうにでもなるから問題はないんだけど、どうせならこちらの生活もしてみたい。
換金できるならして貰おうとおもう。
「物が物だから王都の店までいってからやけど大丈夫?」
シーナもネネも頷いているので俺の判断に任せてくれるのだろう。
「ああ、それは問題ない。街も見てみたいしな。案内して貰えるか?」
「もちろんや。どこでも案内したるよ」
実際、城とか城下町とか興味がある。
いまから行けるのが楽しみだ。
「……あそこに船が見えますわね」
シーナがそんなことを言い出した。
確かに遠くに小さく船が見える。
「海賊の仲間か?」
「どうでしょう……近づくまでは、はっきりとは分かりませんね」
ネネもはっきりと見えないらしい。
まだ小さいので距離はありそうだ。
「一応警戒しておこうか」
「そうですね」
「そうですわね」
最悪、海賊だった場合《魔導船》なら逃げきれる自信はある。
戦っても勝てるとは思うけど警戒するに越したことはない。
段々と船の形がはっきりとしてくる。
結構大きな船みたいだ。
俺達の船よりかなり大きい物なのだろう。
するとアヤメがいう。
「あれは海軍の船やね。旗が海軍のものや」
「海軍か。味方ってことでいいんだよな」
「せやね。この海域を警備しているんだと思うんよ」
海軍なら、いきなりぶっ放してくる相手でもなさそうだし、一先ずはよかった。
船影はどんどん大きくなっていく。
「そこの小型船! 停船にご協力おねがいします!」
まだ距離があるのにやけにはっきりとその声は聞こえた。
「『拡声』の魔法ですわね」
「『拡声』?」
「はい。魔法で声を遠くまで届けるスキルですわね」
「なるほど」
だからはっきりと聞こえるのか。
なかなか便利そうなスキルだ。
術者と接触してスキルを覚えるのもいいかもしれない。
俺は船を停めてあちらの出方を待つことにした。
「ありがとうございます。こちらからボートで船員が向かいます。乗船にご協力ください」
随分とご丁寧なことだと思ったけど、彼らも仕事だしな。
高圧的な態度をとってもいいことはないのだろう。
しばらくすると三人が乗ったボートが俺達の船に横付けされた。
俺は縄はしごを降ろして迎え入れる。
「ご協力ありがとうございます!」
船に登ってきた二人はビシッと綺麗な敬礼をする。
一人はボートに残ったようだ。
銃はないようだけど剣はしっかりと装備している。
やはりこの世界は剣と魔法がメインみたいだ。
「こちらの船は識別用の旗がないようですが、旅の方々ですか?」
自作の船だがらそんな物は付けてはいない。
普通は旗を付けるものなのか。
「うちは商人のマルティーロいいます。この人達には海賊に襲われている所を助けてもらいました。今は街まで送って貰っているところですわ」
俺の代わりにアヤメが答えてくれた。
「あっ、マルティーロさんのところのお嬢さんですね。でしたら怪しい人達ではなさそうですね」
こんな簡単に信じてくれるとは、アヤメは結構信用がある人物のようだ。
「海賊に襲われたと言っていましたけど、逃げ切って来たってことでしょうか?」
「いや、魔法で全員倒した」
今度は俺が答える。
「全員をですか?」
「ああ、そうだ」
俺の方を向き疑惑の目を向けてくる。
「あっ、一人捕まえた奴がいる」
俺は親分を倉庫から引きずり出して引き渡す。
本当に扱いが雑で申し訳ない。
「こ、こいつは最近ここら辺を荒らしまわっている海賊団の親分じゃないですか!」
「やっぱり親分なのか。偉そうにしていたからな」
「海賊団は結構な人数がいたはずですが、全員倒せたのですか?」
「そうやね。レンヤはん一人で倒してしもうたよ」
何故だかアヤメが誇らしげに答える。
「ひ、ひとりで! ……まさか!」
「いや、ほんまやで。凄かったんよ!」
すると船員さんは二人で何やら話し込みはじめる。
しばらくするとこう言ってきた。
「マルティーロさん、皆さん、一度我々の船に一緒に来ていただきたいのですが?」
そんな提案をしてくる。
「海賊の親分には懸賞金が掛かっていましたので、そこら辺の話もさせていただきたい。是非お願いします」
「レンヤはん。面倒なら、うちが話聞いてもええよ……」
アヤメは気を使ってくれているみたいだ。
俺は笑顔を見せていう。
「大丈夫だアヤメ。俺も一緒に行くよ」
アヤメは少しホッとした表情をしたので、これが正解だったのだろう。
まあ軍の船に興味もあったし、アヤメだけ行かせるのも悪いからな。
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二人はまたビシッと綺麗な敬礼をしてボートに戻っていった。
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