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68.矜持
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「あれがレンヤさんの本当の力なんですわね……」
「ん? ああ、そうだな」
二人に『ハコニワ』を見せたのは初めてだったかな。
まあシーナとネネには見せてもいいかなとおもっていた。
周りの人達は何が起こったか分からなかっただろう。
俺の目の前が光ったぐらいの印象しかないはず。
威圧感は凄かっただろうけど。
「今までの服や魔導具、食事もあの力で作っていた」
「そうなのですね。食事も毎回新しい物が出てくるので不思議には思っていましたわ」
インベントリに入っていましたじゃ納得はしないだろう。
「私に作って貰った魔力刀もですか?」
「ああ、俺がイメージした物を具現化してくれた」
「そうなんですね。鍛冶まで出来るなんて凄すぎる力です」
「たしかに。変な力だよな」
そんなにポンポンと作ってエネルギー不足にならないのかなと心配になる。
なので手が空いた時には、空の魔核に魔力を溜めた。
それを渡して足しにしてもらっている。
以前も『ハコニワ』からそんな依頼があったので魔力があれば助かるらしい。
まあ俺も魔核に限界まで魔力をつぎ込めば、レベルアップ出来るようだから一石二鳥だ。
どれぐらい入れればレベルアップできるかは謎だけど。
色々と探っている。
「船を作ったのもあの……『ハコニワ』? の力なのですわね」
「ああ、あれは結構パワー使ったみたいだけどな」
時間もかかったし魔力供給も求められた。
大きな物を作るにはそれなりにかかるってことだ。
「あれだけの力があれば色々なことが出来そうですわね……」
「そうだな」
家に関していえば、普通の家、屋敷のような広い家、もしくは街ごとだって作れたりするかもしれない。
現代建築物を再現することだって可能なはずだ。
すべては俺のイメージと『ハコニワ』しだいだな。
「さてコカトリスを倒しに行こうか」
「はい! コカトリスは何処にいるのですか?」
なんだかネネのやる気を感じる。
まあ俺も狩りは好きな方だ。
「ええっと、依頼書によるとアミール高原ってところにいるみたいだな」
「どこなのでしょう?」
「さあ、そこら辺の人に聞いてみるか」
ギルドを啖呵を切って飛び出した俺達、でも土地勘ないからな。
「でしたらあそこの屋台で聞いてみませんか?」
シーナが指さした方向をみると、棒に刺さった甘そうなお菓子を売っている屋台だった。
甘い匂いが風に乗り鼻をくすぐる。
「買えば店主さんも快く教えてくれると思いますわ!」
「賛成です! シーナ様!」
「……さっき朝飯食べただろ?」
「じょ、情報収集の為ですわ! まあ甘いものは別腹ともいいますけど……」
あとの方が本音の気がするけど、まあいいか。
俺は店に近づいていう。
「店主、それを三本くれ」
「はい。ありがとうございます」
金を渡し俺の分も頼む。
俺も興味はあるからな。
三人とも受け取りその場で一口食べる。
「「「!?」」」
「美味いな」
シーナとネネも美味しそうに食べている。
幸せそうな顔だ。
「可愛い子達が美味しそうに食べてくれるのを見ると、店をやっててよかったとおもうよ」
店主がそんなことを言ってくる。
これはチャンスだな。
「すまんが聞きたいことがあるのだけど」
「ええ、なんでしょう?」
「アミール高原って何処だか分るか?」
「ええ、ここから西に行った街外れですね。しばらく行くと看板もあります」
店主が指をさし教えてくれる。
「もしかしてお兄さん達コカトリス退治ですか?」
「ああ、そうだけど。なんで分かるんだ?」
「ええ、アミール高原のコカトリスは有名ですから。結構すばしっこい奴みたいで報酬の割に手こずるみたいです。定期的に湧くんですけど、依頼としては割に合わないらしく他の魔獣倒した方が簡単みたいですよ」
なるほど。それで正規の冒険者じゃなく非正規に依頼がまわってきたってことか。
「ありがとう助かったよ。あとこれ4本追加でくれ」
「「!?」」
「はい! ありがとうございます」
すぐに食べ終わり物欲しそうにしている美少女二人と可愛い従魔二匹の分だ。
まあ狙い通りに情報も収集できたしな。
「食べ終わったら行くぞ!」
こくこくと食べながらうなずく二人と二匹。
その間に俺はスララとリトルの分体から送られてくる映像を確認。
分体たちには街のあちこちに散ってもらっている。
《発光トーチ》の改良版を持たせているので街の映像を見ることが可能だ。
街の構造が分かってきた。
ここは城の城下町のようだ。
なかなか立派な城だな。
これだけ街が栄えていれば当たり前か。
店主が言っていたアミール高原の看板もあった。
で、コカトリスはあれだな。
意外に近いな。
そういえば、いま食べているスララとリトルと分体は別の存在だけど一匹に戻れば栄養とか感覚とか統一されるみたいだ。
お前だけ食べてずるいとかはないらしい。
「お待たせいたしましたわ、レンヤさん」
「美味しかったです! ありがとうございました」
「それはよかった」
二人は満足したみたいだな。
スララとリトルも喜んでいるみたいでよかった。
俺はインベントリから『ハコニワ』産の水を取り出し二人に渡す。
「「「!?」」」
「なっ!」
飲んだ俺達が驚くほど、いつもより数段、水の味が良かったような気がした。
「ん? ああ、そうだな」
二人に『ハコニワ』を見せたのは初めてだったかな。
まあシーナとネネには見せてもいいかなとおもっていた。
周りの人達は何が起こったか分からなかっただろう。
俺の目の前が光ったぐらいの印象しかないはず。
威圧感は凄かっただろうけど。
「今までの服や魔導具、食事もあの力で作っていた」
「そうなのですね。食事も毎回新しい物が出てくるので不思議には思っていましたわ」
インベントリに入っていましたじゃ納得はしないだろう。
「私に作って貰った魔力刀もですか?」
「ああ、俺がイメージした物を具現化してくれた」
「そうなんですね。鍛冶まで出来るなんて凄すぎる力です」
「たしかに。変な力だよな」
そんなにポンポンと作ってエネルギー不足にならないのかなと心配になる。
なので手が空いた時には、空の魔核に魔力を溜めた。
それを渡して足しにしてもらっている。
以前も『ハコニワ』からそんな依頼があったので魔力があれば助かるらしい。
まあ俺も魔核に限界まで魔力をつぎ込めば、レベルアップ出来るようだから一石二鳥だ。
どれぐらい入れればレベルアップできるかは謎だけど。
色々と探っている。
「船を作ったのもあの……『ハコニワ』? の力なのですわね」
「ああ、あれは結構パワー使ったみたいだけどな」
時間もかかったし魔力供給も求められた。
大きな物を作るにはそれなりにかかるってことだ。
「あれだけの力があれば色々なことが出来そうですわね……」
「そうだな」
家に関していえば、普通の家、屋敷のような広い家、もしくは街ごとだって作れたりするかもしれない。
現代建築物を再現することだって可能なはずだ。
すべては俺のイメージと『ハコニワ』しだいだな。
「さてコカトリスを倒しに行こうか」
「はい! コカトリスは何処にいるのですか?」
なんだかネネのやる気を感じる。
まあ俺も狩りは好きな方だ。
「ええっと、依頼書によるとアミール高原ってところにいるみたいだな」
「どこなのでしょう?」
「さあ、そこら辺の人に聞いてみるか」
ギルドを啖呵を切って飛び出した俺達、でも土地勘ないからな。
「でしたらあそこの屋台で聞いてみませんか?」
シーナが指さした方向をみると、棒に刺さった甘そうなお菓子を売っている屋台だった。
甘い匂いが風に乗り鼻をくすぐる。
「買えば店主さんも快く教えてくれると思いますわ!」
「賛成です! シーナ様!」
「……さっき朝飯食べただろ?」
「じょ、情報収集の為ですわ! まあ甘いものは別腹ともいいますけど……」
あとの方が本音の気がするけど、まあいいか。
俺は店に近づいていう。
「店主、それを三本くれ」
「はい。ありがとうございます」
金を渡し俺の分も頼む。
俺も興味はあるからな。
三人とも受け取りその場で一口食べる。
「「「!?」」」
「美味いな」
シーナとネネも美味しそうに食べている。
幸せそうな顔だ。
「可愛い子達が美味しそうに食べてくれるのを見ると、店をやっててよかったとおもうよ」
店主がそんなことを言ってくる。
これはチャンスだな。
「すまんが聞きたいことがあるのだけど」
「ええ、なんでしょう?」
「アミール高原って何処だか分るか?」
「ええ、ここから西に行った街外れですね。しばらく行くと看板もあります」
店主が指をさし教えてくれる。
「もしかしてお兄さん達コカトリス退治ですか?」
「ああ、そうだけど。なんで分かるんだ?」
「ええ、アミール高原のコカトリスは有名ですから。結構すばしっこい奴みたいで報酬の割に手こずるみたいです。定期的に湧くんですけど、依頼としては割に合わないらしく他の魔獣倒した方が簡単みたいですよ」
なるほど。それで正規の冒険者じゃなく非正規に依頼がまわってきたってことか。
「ありがとう助かったよ。あとこれ4本追加でくれ」
「「!?」」
「はい! ありがとうございます」
すぐに食べ終わり物欲しそうにしている美少女二人と可愛い従魔二匹の分だ。
まあ狙い通りに情報も収集できたしな。
「食べ終わったら行くぞ!」
こくこくと食べながらうなずく二人と二匹。
その間に俺はスララとリトルの分体から送られてくる映像を確認。
分体たちには街のあちこちに散ってもらっている。
《発光トーチ》の改良版を持たせているので街の映像を見ることが可能だ。
街の構造が分かってきた。
ここは城の城下町のようだ。
なかなか立派な城だな。
これだけ街が栄えていれば当たり前か。
店主が言っていたアミール高原の看板もあった。
で、コカトリスはあれだな。
意外に近いな。
そういえば、いま食べているスララとリトルと分体は別の存在だけど一匹に戻れば栄養とか感覚とか統一されるみたいだ。
お前だけ食べてずるいとかはないらしい。
「お待たせいたしましたわ、レンヤさん」
「美味しかったです! ありがとうございました」
「それはよかった」
二人は満足したみたいだな。
スララとリトルも喜んでいるみたいでよかった。
俺はインベントリから『ハコニワ』産の水を取り出し二人に渡す。
「「「!?」」」
「なっ!」
飲んだ俺達が驚くほど、いつもより数段、水の味が良かったような気がした。
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