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第83話 素直ですね
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間に立ったレイナは両手を広げて魔物の放った魔法とエリスの暴発しそうな魔力の固まりに向ける。
火の魔法がレイナに当たる直前、跡形もなく消え去る。
更に、エリスの魔力の固まりも同時に消滅。
「「「えっ!」」」
エリス、護衛達は驚きの声をあげ、そして魔物のボスも驚きを態度で示す。
周りにいた魔物達の動きも止まる。
それほど彼等にはあり得ない事だったのだろう。
次の瞬間、一筋の光が魔物の元に向かう。
それは魔法を放ってきた群れのボスの眉間を正確に貫き絶命させる。
レイナが放った高速の聖魔法によりボスが倒れると魔物の群れは統制を失う。
魔物達に動揺が広がる。
「はっ! 今だ!」
護衛リーダーが声を上げた。
動揺する魔物達を護衛達は斬りつける。
バラバラに動く魔物達は与し易く次々と倒れた。
暫く続くと残った魔物達は、ばらけて逃げて行く。
レイナ達は魔物を追い払う事に成功した。
「エリス様、大丈夫ですか?」
レイナはエリスに駆け寄る。
エリスは青ざめた顔で震えており、その場に立ち尽くしていた。
「何で……、克服したはずなのに……」
他国の学園にまで通い、誰よりも向上心を持って訓練してきた自負がエリスにはある。
魔力を完全に制御出来ていたはず、しかし現実は暴発寸前、エリスは悔しさで涙が抑えられない。
今までやってきた事は何だったのか、そんな気持ちがエリス頭の中を巡る。
「エリス様!」
レイナは手を握り声を掛ける。
また魔物が戻ってくるかもしれない。
この場に残るのは得策ではないだろう。
「だ、大丈夫よ!」
エリスはレイナの手を振り解き涙を拭く。
何とか気丈に振る舞おうとする姿を見ると、これまでも悔しさをバネに努力してきただろう事が想像出来る。
「行くわよ!」
エリスの号令で移動する。
なるべく襲われにくい場所、魔物を発見し易い場所へと移動して野営する事になった。
護衛達は順番で見張りを立てる。
暫くして落ち着いた所でレイナにエリスが聞いてくる。
「さっきのあれは何なんですの?」
「あれと言うのは?」
「とぼけないで貴女、魔法と私の魔力を消したわよね!」
エリスはレイナがやった不思議な現象を問い詰める。
魔法を無効化するなど、この世界にはない。
避けるか防御魔法、魔力障壁ぐらいだろう。
それを魔法など存在しなかったかの様に消し去るなどエリスは見た事が無い。
正確には【拒絶と吸収】により分解されたのだが、周りから見れば消えた様にしか見えなかった。
「しかも何あの攻撃魔法! 貴女、回復要員だったはずでしょ?」
エリスとしても色々とレイナに言いたい事があるのだろう。
矢継ぎ早にレイナに質問を浴びせる。
レイナとしても実際に能力を見せてしまっているので今さら隠す気もない。
どこから説明したものかとレイナが悩んでいると。
「でも、助かったわ。ありがとう」
素直にお礼を言うエリスにレイナは驚くのだった。
火の魔法がレイナに当たる直前、跡形もなく消え去る。
更に、エリスの魔力の固まりも同時に消滅。
「「「えっ!」」」
エリス、護衛達は驚きの声をあげ、そして魔物のボスも驚きを態度で示す。
周りにいた魔物達の動きも止まる。
それほど彼等にはあり得ない事だったのだろう。
次の瞬間、一筋の光が魔物の元に向かう。
それは魔法を放ってきた群れのボスの眉間を正確に貫き絶命させる。
レイナが放った高速の聖魔法によりボスが倒れると魔物の群れは統制を失う。
魔物達に動揺が広がる。
「はっ! 今だ!」
護衛リーダーが声を上げた。
動揺する魔物達を護衛達は斬りつける。
バラバラに動く魔物達は与し易く次々と倒れた。
暫く続くと残った魔物達は、ばらけて逃げて行く。
レイナ達は魔物を追い払う事に成功した。
「エリス様、大丈夫ですか?」
レイナはエリスに駆け寄る。
エリスは青ざめた顔で震えており、その場に立ち尽くしていた。
「何で……、克服したはずなのに……」
他国の学園にまで通い、誰よりも向上心を持って訓練してきた自負がエリスにはある。
魔力を完全に制御出来ていたはず、しかし現実は暴発寸前、エリスは悔しさで涙が抑えられない。
今までやってきた事は何だったのか、そんな気持ちがエリス頭の中を巡る。
「エリス様!」
レイナは手を握り声を掛ける。
また魔物が戻ってくるかもしれない。
この場に残るのは得策ではないだろう。
「だ、大丈夫よ!」
エリスはレイナの手を振り解き涙を拭く。
何とか気丈に振る舞おうとする姿を見ると、これまでも悔しさをバネに努力してきただろう事が想像出来る。
「行くわよ!」
エリスの号令で移動する。
なるべく襲われにくい場所、魔物を発見し易い場所へと移動して野営する事になった。
護衛達は順番で見張りを立てる。
暫くして落ち着いた所でレイナにエリスが聞いてくる。
「さっきのあれは何なんですの?」
「あれと言うのは?」
「とぼけないで貴女、魔法と私の魔力を消したわよね!」
エリスはレイナがやった不思議な現象を問い詰める。
魔法を無効化するなど、この世界にはない。
避けるか防御魔法、魔力障壁ぐらいだろう。
それを魔法など存在しなかったかの様に消し去るなどエリスは見た事が無い。
正確には【拒絶と吸収】により分解されたのだが、周りから見れば消えた様にしか見えなかった。
「しかも何あの攻撃魔法! 貴女、回復要員だったはずでしょ?」
エリスとしても色々とレイナに言いたい事があるのだろう。
矢継ぎ早にレイナに質問を浴びせる。
レイナとしても実際に能力を見せてしまっているので今さら隠す気もない。
どこから説明したものかとレイナが悩んでいると。
「でも、助かったわ。ありがとう」
素直にお礼を言うエリスにレイナは驚くのだった。
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