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第88話 火急な知らせですね
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近くで見た【飛竜】は大きい。
背中には人間を乗せる為に箱状の物が取り付けてあり上に誰かがいるのが遠くからでも見える。
高さがかなりあるが、その人物はそこから地上に飛び降りた様だ
すっと問題なく着地してしまう辺り相当な運動神経の持ち主なのだろう。
降り立った人物は近くにいた人達と何かを話している様だ。
レイナ達は近づいていく。
「あれは……」
「イブライン王国姫君であるエリス様とレイナという女性は到着されましたか!」
そんな声がレイナ達の耳にも聞こえてきた。
あの声と容姿は……。
どうやらレイナの知っている人物の様だ。
「ラウルさん!」
レイナは手を降って自分の存在をアピールする。
その動きと声に気付いたラウルは近づいて来た。
イーサンの護衛であるラウルが何故ここに来たのか皆、不思議に思う。
「良かった! エリス様、レイナ、学園に到着されていたのですね!」
「どうしたのですかラウル。【飛竜】まで使ってこんな所まで……」
「火急の用事でして、こんな所まで申し訳ありません」
ラウルはエリスに答える。
こんなに焦っているラウルをレイナは知らない。
一息おいてラウルは続けた。
「バレン様が魔物により傷を負わされました。重体であり危険な状態です!」
「「えっ!」」
バレンは魔物討伐により第二騎士団と共に派兵していた。
万全の準備をして向かったはず。
そこでの事故なのだろうか。
「回復薬は……、回復薬は使わなかったのですか!」
レイナが作った薬草から強力な回復薬が沢山出来たと聞いている。
それは規格外の効き目であると聞いていたし自分でも飲んで体験した。
それが効かない事などあるのだろうか、レイナは疑問に思う。
「いや、使ったのだが効かなかった。相手の魔物は強力な毒を持っていたようでバレン様はそいつにやられたようだ」
「毒ですか……」
確かに回復薬には毒消しの効果はない。
「毒消しは、効かないのですか?」
毒消しや解毒のスキルを使ってからなら回復薬でも効くだろう。
「それが魔物の毒は未知のものでスキルも毒消しも、あまり効果がなかったんだ!」
毒が抜けなければ幾ら強力な回復薬で回復させても意味が無いのだろう。
「王宮の回復術師でも毒の治療が不可能で、今は何とか延命している状態だ。レイナ、君の力を貸して欲しい!」
「勿論です! 私で力になれるのでしたら」
レイナの力がという事は【拒絶と吸収】の能力が必要なのだろう。
確かに毒を拒絶して吸収出来ればバレンも回復出来るはず。
しかし問題は距離だろう。
ここまで馬車で7日程掛かっている道のりであり、直ぐには帰れる距離ではない。
「ラウルさん、この竜ならどれぐらいで戻れるのですか?」
「どんなに飛ばしても半日は掛かるだろうな」
助けられるか助けられないかはバレンが毒を受けてからの時間にもよるだろう。
「いつバレン様は王宮に戻られたのですか?」
「昨日の朝方だ」
様々な治療に効果が無い事が分かりレイナに頼むまでに時間を使ったのだろう。
とばして半日となると今から出れば今日の夕方頃には着く。
毒を受けてから二日目の夜。
「今から行って間に合うのでしょうか?」
「分からない。君を連れて戻る事しか出来ない。間に合う事を願う」
ラウルに言っても分かるはずもないがレイナは聞かずにはいられなかった。
間に合わなければ助けられない。
今は全力で戻る事しか出来ないだろう。
「私も一緒に戻るわ!」
来て早々だがエリスは帰る事を選択する。
「エリス様……」
送り届けたばかりなのにレイナと護衛達としては複雑だが、バレンの命が掛かっているので仕方がない事だろう。
「私も何か力になれるかもしれない。いえ力になりたいの!」
今のエリスならバレンの役に立てるかもしれない。
「分かりました。二人共、帰宅準備をお願いいたします」
こうしてレイナ達はイブライン王国の王宮に戻る事となった。
背中には人間を乗せる為に箱状の物が取り付けてあり上に誰かがいるのが遠くからでも見える。
高さがかなりあるが、その人物はそこから地上に飛び降りた様だ
すっと問題なく着地してしまう辺り相当な運動神経の持ち主なのだろう。
降り立った人物は近くにいた人達と何かを話している様だ。
レイナ達は近づいていく。
「あれは……」
「イブライン王国姫君であるエリス様とレイナという女性は到着されましたか!」
そんな声がレイナ達の耳にも聞こえてきた。
あの声と容姿は……。
どうやらレイナの知っている人物の様だ。
「ラウルさん!」
レイナは手を降って自分の存在をアピールする。
その動きと声に気付いたラウルは近づいて来た。
イーサンの護衛であるラウルが何故ここに来たのか皆、不思議に思う。
「良かった! エリス様、レイナ、学園に到着されていたのですね!」
「どうしたのですかラウル。【飛竜】まで使ってこんな所まで……」
「火急の用事でして、こんな所まで申し訳ありません」
ラウルはエリスに答える。
こんなに焦っているラウルをレイナは知らない。
一息おいてラウルは続けた。
「バレン様が魔物により傷を負わされました。重体であり危険な状態です!」
「「えっ!」」
バレンは魔物討伐により第二騎士団と共に派兵していた。
万全の準備をして向かったはず。
そこでの事故なのだろうか。
「回復薬は……、回復薬は使わなかったのですか!」
レイナが作った薬草から強力な回復薬が沢山出来たと聞いている。
それは規格外の効き目であると聞いていたし自分でも飲んで体験した。
それが効かない事などあるのだろうか、レイナは疑問に思う。
「いや、使ったのだが効かなかった。相手の魔物は強力な毒を持っていたようでバレン様はそいつにやられたようだ」
「毒ですか……」
確かに回復薬には毒消しの効果はない。
「毒消しは、効かないのですか?」
毒消しや解毒のスキルを使ってからなら回復薬でも効くだろう。
「それが魔物の毒は未知のものでスキルも毒消しも、あまり効果がなかったんだ!」
毒が抜けなければ幾ら強力な回復薬で回復させても意味が無いのだろう。
「王宮の回復術師でも毒の治療が不可能で、今は何とか延命している状態だ。レイナ、君の力を貸して欲しい!」
「勿論です! 私で力になれるのでしたら」
レイナの力がという事は【拒絶と吸収】の能力が必要なのだろう。
確かに毒を拒絶して吸収出来ればバレンも回復出来るはず。
しかし問題は距離だろう。
ここまで馬車で7日程掛かっている道のりであり、直ぐには帰れる距離ではない。
「ラウルさん、この竜ならどれぐらいで戻れるのですか?」
「どんなに飛ばしても半日は掛かるだろうな」
助けられるか助けられないかはバレンが毒を受けてからの時間にもよるだろう。
「いつバレン様は王宮に戻られたのですか?」
「昨日の朝方だ」
様々な治療に効果が無い事が分かりレイナに頼むまでに時間を使ったのだろう。
とばして半日となると今から出れば今日の夕方頃には着く。
毒を受けてから二日目の夜。
「今から行って間に合うのでしょうか?」
「分からない。君を連れて戻る事しか出来ない。間に合う事を願う」
ラウルに言っても分かるはずもないがレイナは聞かずにはいられなかった。
間に合わなければ助けられない。
今は全力で戻る事しか出来ないだろう。
「私も一緒に戻るわ!」
来て早々だがエリスは帰る事を選択する。
「エリス様……」
送り届けたばかりなのにレイナと護衛達としては複雑だが、バレンの命が掛かっているので仕方がない事だろう。
「私も何か力になれるかもしれない。いえ力になりたいの!」
今のエリスならバレンの役に立てるかもしれない。
「分かりました。二人共、帰宅準備をお願いいたします」
こうしてレイナ達はイブライン王国の王宮に戻る事となった。
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