4 / 134
一章 海の国へ
1
しおりを挟むルイはまたライオルに息をさせられながら海の中を移動し、一台の海馬車に乗せられた。海馬車は馬の代わりに海豚や水棲馬にひかせる馬車で、荷台はエラスム泡に覆われている。ルイはふかふかの座席に座らされ、右側をライオル、左側をライオルの部下に挟まれて移動した。
ライオルはこれから海の国の王都カリバン・クルスに向かうと教えてくれた。ルイは相づちを打ったものの、それ以外はずっと黙っていた。
海馬車は海流に乗って全速力で進み、翌日カリバン・クルスに到着した。ルイは海馬車の窓から海の都を眺めた。海底に広がる巨大な街だ。水深の浅いところなので、海面から日の光がさんさんと降り注いでいる。アウロラよりずっと大きく、美しい街だった。大小の白い建物が街の中心から円を描くように建ち並び、街の奥には森が広がっている。
雨が降らないからか家々の屋根は平らで、天井のない建物も散見された。カリバン・クルスを覆うエラスム泡は綺麗な円形で、天井のいたるところから海馬車の荷台くらいの泡がぽつぽつと海上に向かって断続的に放たれ、同時に海上からやってくる泡がカリバン・クルスのエラスム泡に合流していた。
「エラスム泡はなにもしなくても海中から空気を取りこんでくれるけど、ここまで巨大な人工泡だとどうしても淀んでしまうから、ああやって空気を入れ替えているんだ」
「ふうん……」
窓に釘づけのルイにライオルが説明した。
「エラスム泡が光って見えるだろ? エラスム泡には海中でぼやけた日光を集める性質もあるから、日中は地上と同じくらい明るく街を照らしてくれるんだ。夜の星明かりまでは届かないけどな」
海馬車はカリバン・クルスの入り口の門をくぐり、ルイたちは待機していた普通の馬車に乗り換えて王都の中を進んだ。にぎやかな大通りはたくさんの馬車が行き来していて、歩く人もたくさんいた。色とりどりの看板が連なり、商店街は買い物客でいっぱいだった。見たことのない白い煉瓦でできた建物がほとんどで、道はすべて石畳で舗装されていた。
ルイは道行く人々を窓ごしに観察した。水色や赤色や黄色など、鮮やかな色の服を着ている人が多い。リーゲンスではあまり派手な色は好まれなかったので、ルイは目がちかちかした。カリバン・クルスの人々は皆表情が豊かで、忙しそうだが楽しそうに見えた。
大通りを抜けると、大きな屋敷が並ぶ通りに差しかかった。その先には白い城壁がそびえている。海の国の王宮だ。馬車は城壁の外門を抜けて外壁沿いにぐるりと進み、門の反対側でようやく停まった。まずライオルがおり、そのあとルイがライオルの部下と一緒におり立った。
白い城壁と地面がまぶしくてルイは目を細めた。どうやら目の前の四角い建物に入るらしい。周囲には茶色の軍服を着た兵士がずらりと並んでいて、皆興味深そうにルイを見ている。
「心配するな。客が滞在するための迎賓館だよ」
ライオルはそう言って不安げなルイを先導した。ライオルの言う通り、人を拘束するための施設ではなく、広い窓のあるきれいな館だった。ルイはそこの三階の部屋に通された。ベッドとテーブルと椅子があり、奥に洗面室のついた立派な客室だった。
「疲れただろ。ここで休んでいるといい。護衛を置いていくから、必要なものがあったら言いつけてくれ」
ライオルはそれだけ告げると部屋を出て行った。入れ替わりに二人の兵士が入ってきて扉の両脇に立った。護衛というより見張り役なのだろう。ルイは布張りの柔らかい椅子に座り、窓から外の景色を眺めた。
その日、ライオルが戻ってくることはなかった。夜になると兵士が運んできた食事を食べ、洗面室で簡単に体を洗ってベッドで浅い睡眠をとった。今後自分はどうなるのだろうと不安でいっぱいで、ろくに眠れなかった。
次の日、ライオルがいつもの部下を伴ってやってきた。ルイは椅子に座ったまま二人を出迎えた。
「ようやくきちんと話ができるな」
ライオルはテーブルをはさんだ向かいに座り、彼の部下はその背後に立った。
「改めて自己紹介しよう。俺の名前はライオル・タールヴィ。こっちは俺の護衛のホルシェードだ。俺はタールヴィ家の第二子で、海の国の王太子候補の一人だ」
「えっ」
ルイは目を丸くした。
「お前も王子だったのか?」
「いや、違う。海の国の王は世襲制じゃないんだ。海の国には十九家と呼ばれる十九の一族があって、そこの当主がそれぞれの地方を治める首長になる。十九家の一つがタールヴィ家だ。そして、それぞれの首長の子供の中から一族を代表する王太子候補が一人選ばれ、合計十九人の王太子候補の中から次の王が選ばれるというわけだ」
「どうやって選ぶんだ? 選挙か?」
「いや、実力だ。まず、首長の子供同士で競わせて王太子候補を選ぶところから始まる。その後、王太子候補たちは海王軍に入ったり家業を継いだりして、国のために働く。その働きの結果如何によって、次代の王が選ばれるんだ。あと知力武力統率力なんかも必要だな」
「じゃあ、お前は武勲をたてるためにリーゲンスにやってきたのか……?」
「そうだ」
ライオルは紺色の目を細めた。
「リーゲンスにいた海の国の者が皆殺しにされたという知らせを受けて、海王軍と王宮は揺れた。我々の選択肢は報復一択だったが、理由がわからなかったし、報復の方法は議論の余地ありだった。国として海の国に攻撃したのか、金目的の賊の犯行だったのか、まずそこを見極めなければならなかった。俺は賊だろうと思ったけどな。でもそのあとわかったことには、リーゲンスの王が命令したそうじゃないか」
「あいつは王じゃない……王を殺して玉座を奪っただけだ」
「それもすぐわかったよ。だからこっちとしてどう出るべきか決めかねていて、そこで俺が名乗りをあげたんだ。策があるから、リーゲンスに行ってその簒奪王を抹殺するってな」
「無謀だな」
「そうでもないさ。俺は火の魔導師だから、火を貴ぶ地上の寺院に行けば敵とはみなされないと思っていた。それにリーゲンスに行って情報を得るだけでも、十分な成果になるからな」
ライオルは自信たっぷりに言った。ルイは無茶だと思ったが、実際ライオルはうまくルイのふところに入りこんでルイを誘拐してみせた。彼の度胸が功を奏したのだ。
「俺はホルシェードと一緒にフルクトアト寺院に行き、司祭からルーウェン王子とイオン王女が生きのびていて、彼らを旗頭にした勢力がいるという話を聞いた。それで司祭に手紙を書いてもらってテンペスト寺院に行って、あとはまあご存じの通りだ。俺は王子を守ってサルヴァトを追いつめたことで信用されて近衛兵に登用された」
「近衛兵士はほぼ総入れ替えで人手不足だったからな……それで、俺を殺そうとしたのか?」
ライオルは首を横に振った。
「……お前を殺す気にはなれなかった。だからホルシェードに海の国宛の手紙を持たせて、お前を海の国に連れて帰る算段をつけたんだ。ルーウェン王の性格からすると、呼び出せば国のために本人が出てくるだろうと思ってな」
ライオルは小馬鹿にしたように短く笑った。
「ずいぶん雑に扱われていたのに、よくそこまで思えたな。いや、国というより姉のためか。イオン王女はお前に優しかったからな。だから情勢が不安定な時期の王を買ってでたんだろう」
「……王を名乗れた時間はサルヴァトより短かったけど」
「そうだな。ルーウェン王は死んだ」
ルイはびくりと肩を震わせた。ライオルはテーブルの上に手をついて身を乗り出した。
「お前は今日からルイ・ザリシャと名乗れ。ルーウェン・エレオノ・リーゲンスを名乗ることは禁じる。リーゲンスからやってきたただの風の魔導師のルイとして、海の国で働くんだ」
「ルイ・ザリシャ……」
「風の魔導師は海の国にはいないんだ。見ての通り、風の吹かない海の底だからな。でも俺たちは風の力が欲しい。だから力を貸してくれ」
つまりルイはライオルの戦利品として、ここで働かされるのだ。
「俺に選択権などないだろうに」
ルイはふんと鼻を鳴らした。
「……風を吹かせればいいんだろ。やるよ。役に立たないと殺されるんだろ。オヴェン軍司令官が言ってたじゃないか」
「まあ、そうだな」
「わかったよ。ルイ・ザリシャね」
新しい名前を反芻するルイを、ライオルは満足そうに眺めた。
「それにしても、名を禁じることを宣言するなんて、古典的な魔術様式を使うんだな。名を奪って相手を操る術が昔はあったと聞く」
ルイが言うと、ライオルは意外そうに片眉を上げた。
「知ってたのか。そう、本で読んだことがあったんだ。そんな古代の魔術なんか使えないけど、名前を奪って精神を縛るってなんか理にかなってる感じがするだろ?」
「知らない」
ルイはぷいと横を向いた。そっけない態度のルイにライオルは苦笑した。
その後、ルイはライオルとホルシェードに連れられ、内門を抜けて王宮の中にやってきた。王宮は馬車でないと端から端まで移動できないほど広かった。ルイは王宮の一画の大きな広間に通された。アーチ状の天井はかなり高く、足音がよく響いた。
広間では、オヴェン軍司令官と数人の役人らしき男たちがルイを待っていた。オヴェンはフルクトアトで会ったときと同じ軍服を着て、背筋に定規を当てたかのように直立し、ルイを品定めするように眺めた。
「さて、ここに呼ばれた理由はわかっていますか?」
「わかっています」
「なら結構です。さあ、あなたの力を見せてください」
「あ、でも、なにかないとうまくできないです」
「どういうことですか?」
「いつも剣を振ってできる風を大きくしていたんです。剣か、なにか振って風が出るものをもらえませんか?」
「うーん……そうですねえ……」
オヴェンが悩んでいると、ライオルが助け舟を出してきた。
「そうだと思って、用意させてますよ」
控えていたホルシェードが無言で進み出て、ルイに訓練用の剣を差し出した。ルイの細腕でも扱えるような細身の剣だ。ルイは剣を受け取り、軽く振ってからオヴェンを見た。
「これでいいです」
「わかりました。では、始めてください」
ルイは剣を横に構え、すっと空を切った。風が舞い上がり、離れたところにいるオヴェンたちの髪を揺らした。だが威力はそこまでなく、オヴェンは眉一つ動かさなかった。
「うーん……」
ルイは顔をしかめ、上を向いた。
「あの」
ルイは高い天井から二列になって低くぶら下がっているシャンデリアを指さした。
「中だと物を壊しそうで怖いので、外でやらせてもらえませんか?」
「なるほど。では移動しましょう」
一行は広間の外に出た。内壁の上にあがると、仕事中の歩哨たちが何事かと振り返った。高い内壁の上からはカリバン・クルスが一望できた。ルイは見晴らしのいい見張り台によじ登り、開けた前方めがけて剣を振った。
ざあっと風がうなり、王宮の下に建ち並ぶ屋敷の庭木をざわめかせた。後ろを振り返りながら剣を振ると、舞い上がった庭木の葉が王宮の上空まで飛んで行った。ルイが剣先を上に向けると葉っぱがくるくる舞った。
「おお……」
オヴェンと一緒にいた役人たちが驚きの声をあげた。上着のすそが風でなびくのを嬉しそうに手で押さえている。オヴェンは思案顔だったが、悩みながらもうなずいた。
「王宮を風が包みこんでいますね。これなら、まあ……」
ルイは剣を下ろし、ライオルの手を借りて見張り台から下りた。魔力を使いすぎてふらふらしていることにライオルは気づいたようだが、ルイが涼しい顔をしているのでなにも言わなかった。
「王都に風をもたらしてくれて感謝します。ええと……」
「ルイ・ザリシャです」
「ルイ・ザリシャどの。のちほど王に報告しておきましょう」
歓迎している様子ではなかったが、ひとまずオヴェンはルイを認めたようだった。ルイは礼を言って、ライオルに連れられて王宮をあとにした。ライオルはふらつくルイをさりげなく支えながらため息をついた。
「やりすぎたんだろう……限界以上の力を使うと痛い目を見るぞ」
「わかってるよそれくらい」
ルイはむっとしてライオルの手をはねのけた。元いた客室に戻ると、ライオルは機嫌よく言った。
「リーゲンスへの報復に加え、風の魔導師の獲得。王太子選定までまだ十月あるが、これで俺の一番はほぼ確定だな!」
ルイはソファに倒れこむように座った。
「それはよかったな……」
「なんで他人事なんだよ。お前も俺が王になれるよう協力してくれるんだろ?」
「なんで俺がお前なんかのために」
魔力を使いすぎてくたくたのルイは、ソファにもたれかかったまま上機嫌のライオルをにらんだ。
「この国のために仕事はするさ。役に立つよ。でもなんでお前が王になる手助けまでしなきゃいけないんだ」
「お前の処遇は俺に一任されているからに決まってるだろ。俺が王になればお前にいい思いさせてやれる」
「王なんてつまんないよ」
「お前と一緒にするなって。とにかく、これから一緒に暮らすんだから仲良くしよう」
「え?」
ルイはびっくりしてソファから体を起こした。
「ここで暮らせるんじゃないのか?」
「まさか。お前は俺の客なんだから、王宮の下にあるタールヴィ家の屋敷で俺と一緒に暮らすんだよ」
「ええっ!」
いやそうにするルイにライオルは優しく笑いかけた。
「不自由はさせないさ。欲しいものは俺がなんでも買ってやる。だからお前は働きながら自由に過ごしていいんだ。お前のことを知ってる奴は誰もいないから、なにをしたって構わない。これからも俺が守ってやるよ、ルイ」
そう言われても、ルイは綺麗な顔の下でなにを企んでいるかわからないライオルを信用する気にはなれなかった。だがどうあがこうと、海の国でのルイの自由は彼の手の上だけだった。
10
あなたにおすすめの小説
〈完結〉【書籍化・取り下げ予定】「他に愛するひとがいる」と言った旦那様が溺愛してくるのですが、そういうのは不要です
ごろごろみかん。
恋愛
「私には、他に愛するひとがいます」
「では、契約結婚といたしましょう」
そうして今の夫と結婚したシドローネ。
夫は、シドローネより四つも年下の若き騎士だ。
彼には愛するひとがいる。
それを理解した上で政略結婚を結んだはずだったのだが、だんだん夫の様子が変わり始めて……?
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】お義父さんが、だいすきです
* ゆるゆ
BL
闇の髪に闇の瞳で、悪魔の子と生まれてすぐ捨てられた僕を拾ってくれたのは、月の精霊でした。
種族が違っても、僕は、おとうさんが、だいすきです。
ぜったいハッピーエンド保証な本編、おまけのお話、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
トェルとリィフェルの動画つくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのWebサイトから、どちらにも飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる