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二章 ジェドニスの花
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しおりを挟む翌朝、仕事を終えたルイが馬車に乗るのを見届けたライオルは、馬丁に持ってこさせた馬に乗って海王軍騎馬師団カリバン・クルス基地に向かった。
王が総司令官である海王軍は、守衛師団、騎馬師団、海中師団の三つに分かれている。守衛師団は王領と王宮の警護が主な任務で、一番所属人数が多い。騎馬師団は有事の際に民を守り戦うことが主な任務だ。海中師団は海中の警備が担当で、海の中で過ごすことが多いので、泳ぎの速い者が多い。
王領の各地に基地があり、王都カリバン・クルス基地が海王軍の総本部だ。カリバン・クルス基地内にはそれぞれの師団の本部、隊員の宿舎、王都裁判所、会議室、病院などが建てられ、大規模な訓練用広場を有している。
ライオルは騎馬師団を統括するクント師団長に呼ばれており、騎馬師団本部内の師団長の執務室に急いでいた。
その途中、廊下でギレットにばったり出くわした。
「やあ、ギレット。おはよう」
ライオルが朗らかに挨拶すると、ギレットは気持ち悪そうにしながらも挨拶を返した。
「……おはよう。寄り道にしては変なところを歩いてるな」
「クント師団長のお呼びでね。急いでいるんだ」
「……俺もクント師団長に呼ばれてきたんだが」
「は? 二人同時にか?」
ライオルがいぶかしそうにたずねた。
「たぶんそうなんだろ」
ギレットも得心がいかないといった様子だ。向かう先が同じなので、二人は黙って一緒に廊下を歩いた。すれ違った騎馬師団の隊員は、ライオルとギレットが一緒に歩いているのを見て、あからさまにぎょっとして道を譲った。
クントの執務室に着くと、ライオルは静かにドアをノックした。すぐにクントの補佐官が出てきて、二人を中に入れると自分は外に出てドアの前に立った。どうやら内密の話らしい。
二人は気を引き締めてクントの前に進み出た。クントは座って自分の仕事机に向かっていたが、二人が来るとすっと立ち上がった。
「朝からすまない」
クントは仕事机の前に並んだ二脚の椅子にライオルとギレットを座らせた。そして自分も椅子に座り、二人と向き合った。
クントは背こそ低いが歴戦の猛者で、今でも体力作りは怠らず、ギレットよりもがっしりとした体つきをしている。ライオルとギレットが二人がかりで体当たりしても倒れないくらいの体幹の持ち主だ。ライオルとギレットは剣の達人であるクントを尊敬していた。
「第一部隊と第九部隊に任務だ」
「ギレットと同じ任務ですか?」
「そうだ」
異例のことにライオルは驚いた。
「実は先日、ジェドニスの花が盗まれたんだ。被害は少なくとも二十袋。三カ所でほぼ同時にだ。今ほかの被害がないか探させているところだ」
「ジェドニスがですか!?」
「そうだ。あまりよくない予兆なので、隊に属さぬ者への口外を禁ずる」
ライオルとギレットは黙ってうなずいた。
「きみたちには盗まれたジェドニスを探してほしい。きみたち両方の隊に頼むわけもわかるだろ? 見つかったジェドニスを安全に扱うには、ライオルの第九部隊が適任だ。そしてもしジェドニスを盗んだ連中と出くわすことがあれば、ギレットの第一部隊に捕縛してもらいたい。……ジェドニスを盗むような連中だから、注意しすぎということはないと思ってな」
クントは厳しい表情で言った。
「まさかとは思うが……我が王に敵意ありとわかったら即刻報告してくれ」
「わかりました」
「ライオル、今カリバン・クルスにきみの隊員はどれくらいいる?」
「半分くらいですね。残りはよそに任務に行っています」
「そうか。きみの隊は遠征が多いからな。わかった、仕方ない。今ある任務は継続してくれ。残った者たちでジェドニスの捜索を頼む」
「はい」
ギレットは師団長、と声をかけた。
「盗まれたジェドニスはどんな形ですか? 粉末になってるやつですか?」
「ああ、粉末だ。強力な魔力阻害効果を施した袋にみっちり詰まっているのが、二十だ。かなり重いぞ」
「なるほど」
「盗まれた場所については、今から言う。紙には書かないでくれよ」
クントはジェドニスの盗まれた場所と、当時の状況について二人に語った。聞き終えるとライオルとギレットは部屋を退出し、無言でそれぞれの隊のところへ向かった。
クントは二人に任務を与えたが、二人に協力しろとは言わなかった。
◆
ルイは狩りの日の祭りで街中に行ったあと、カリバン・クルスの商店街を散策することを好むようになっていた。ティルナの事件が起きる前、ルイはゾレイに店を教えてもらいながら何度か一緒に買い物に行っていた。
ゾレイはルイが今まで一度も買い物をしたことがないことに疑問を持った。だが、ルイが地上にいたときは欲しいものはすべて使用人に用意させていたと言うと、頬を引きつらせてそれ以上はなにも言わなかった。
買い物を覚えたルイはその後も一人で大通りに行くことがあったが、過保護になったライオルはそれを知ると怒った。怒られたルイは口をとがらせて反論した。
「別にちょっとくらいいいじゃないか。夕方の仕事までには必ず帰ってるよ」
「お前、自分の立場わかってるのか? なんで一人で行動していいと思ってるんだ! テオフィロもどうしてルイを外に出した!?」
矛先を向けられたテオフィロはしゅんと小さくなった。
「すみません……でも、ライオル様だってルイ様に仕事さえしていれば自由にしていいって言ってたじゃないですか……地上の人間であるルイ様がカリバン・クルスの外に出られるはずもないですし……」
「状況が変わっただろ! このあいだみたいな事件がまた起きるのだけは勘弁しろ! ルイ、もう一人歩きは禁止だ。いいな」
だが、ルイは首を縦にはふらなかった。
「大通りならもう何回も行った。あんな治安のいいところでなにをそんなに心配するんだよ」
「お前なあ……お前みたいな世間知らずが一人でふらふらしていたらすぐ変な奴にとって食われるぞ」
「子供じゃあるまいし。俺だって剣くらい使える」
「俺に勝てたら認めてやる」
「そんなに心配なら、アクトールに行っていたときみたいにホルシェードを護衛につかせてくれればいいじゃないか。せっかく修行して外に出られるようになったのに、そんな風に言われるのはいやだ」
ライオルは少し決まり悪そうにした。
「ホルシェードは、今……別の任務中だ」
「ああ、じゃあ仕方ないね。わかったよ」
ルイがにこにこすると、ライオルは絞り出すように言った。
「とにかく、一人で出歩くな。行くとしても大通りの知っている店だけにしろよ」
「わかった」
ルイは次に行きたい店が決まっていたので、ほっと胸をなで下ろした。
後日、ルイは買い物のために大通りにやってきた。海の上空が曇り空らしく少し薄暗かったが、人々の活気はいつも通りだった。ルイは道行く人々にぶつからないように気をつけながら、看板を見上げてゆっくり歩いた。ゾレイの話によると穴熊亭という酒場が目印だそうだが、穴熊亭の看板がなかなか見つからない。
大通りを横切る中通りの交差点まで来てしまったルイは、さすがに行き過ぎだろうと来た道を引き返しながら探した。すると穴熊亭の看板を発見し、角を曲がった。今度は目指す店の看板を探しながら歩いた。
「あれっ、水路? 行き止まりか」
水路に行き当たったルイは立ち止まった。水路にはアーチ型の橋がかけられているが、奥はただの民家が連なっている。ルイが困っていると、橋のたもとに立っていた男が声をかけてきた。
「なにか探しものか?」
「あ、うん。オアンネスのインク店に行きたいんだけど、この辺じゃないか?」
「……いや、あっちだけど。道間違えたんだろ」
「あれ、穴熊亭のところを曲がってきたんだけどな」
「あー? あそこは熊蜂と穴熊亭だぞ。全然別の店だ」
「そ、そうか」
ルイが照れて笑うと、男はふかしていたたばこを水路に捨てて手招きした。
「店が多いから慣れないと迷うよな。案内してやるよ」
「え、でも誰か待ってたんじゃないのか?」
「いや、いいんだ。たぶん先に行っちまってるだろうから、気にするな」
男は身振り手振りで大丈夫だとルイに言い聞かせ、ルイを案内しだした。
「あんた、魔導師だろ? アクトール院生か?」
「いや、アクトール院生じゃないけど、確かに魔導師だ。どうしてわかったんだ?」
「わかるさ。オアンネスのインク店は、紋章師が紋章を描くためのインクを扱ってる店だからな。魔導師以外は用事はねえだろ?」
「へえ、よく知ってるんだね」
「まあここに長くいるからな。だいたいの店はわかるぜ」
男がこのあたりに詳しいことを知り、ルイは自分の幸運に顔をほころばせた。男は慣れた足取りで入り組んだ路地をどんどん進んでいく。
「紋章を描く練習かあ。えらいなあ」
「えらくないよ。俺はゾレイに比べてぜんぜんなにもできないから、少しでもやってみようと思って」
「でもそのためにオアンネスのインクだろ? 結構高いから馬鹿にならないぜ。金は大丈夫か?」
「お金は持ってないよ」
ルイが言うと男は首をかしげた。
「じゃあどうやって買うつもりだったんだよ?」
「ツケで。今までもそうしてきた」
「おいおい、あんまりそういうのはたくさんやるもんじゃねえ……あとがこええぞ」
「大丈夫だよ。払ってもらえるから」
「親にか?」
ルイがなんと答えるべきか迷って考えこんでいると、男が足を止めた。
「着いたぞ」
一軒の小さな古びた店の前で男が言った。男はドアを開けてルイを中に入れた。店内はほこりっぽい棚がいくつもあったが、ほとんど商品は陳列されていなかった。
「……本当にここで合ってるのか?」
「貴重なインクを無防備に置いとくわけないだろ? 店長に言って買うんだよ。ほら、行くぞ」
男が店の奥のドアを開けてその先に歩いて行ってしまうので、ルイは仕方なくそのあとを追った。看板を見忘れたことに気づいて振り向いたが、店の中からでは見えなかった。
男は廊下の先のドアを開けた。そこは小さな書斎のような部屋で、長椅子で赤い髪の男が寝ていた。なぜか目から下に布を巻きつけて顔を隠している。男はドアが開けられると飛び起きた。
「いたいた、店長!」
ルイを連れてきた男が声をかけると、赤い髪の男は立ち上がりながらうろんげに二人を見た。
「はあ? てめえ、仕事はどうしたよ」
「いやだってお客さんだぞ? 魔導師の子だよ」
赤い髪の男はルイをじっと見つめた。ルイは目つきの悪い目に無遠慮に眺め回され、冷や汗をかいた。どうも様子がおかしい。
「魔導師を探してただろ? この子どうだ?」
「いや連れてこいとは言ってねえだろ。脳みそ空っぽかよてめえ……まあ、でも、悪くないかもしれないな」
赤い髪の男はルイに手を伸ばした。ルイはさっときびすを返すと廊下を走って逃げた。だが、店内に続くドアにはいつの間にか鍵がかけられていた。ルイは慌てて脇のドアを開けて中に飛びこんだ。
そこはただの倉庫で、逃げられるところも隠れられるところもなかった。ルイは天井まである大きな木棚を見上げた。商品なのか大きな麻袋がいくつも積み上げられている。麻袋には隙間なくびっしりと紋章が描かれていた。
その妙な袋に気をとられたわずかなあいだに、赤い髪の男が倉庫に入ってきた。ルイが腰に差していた短刀を抜くより早く、赤い髪の男はルイに指を突きつけた。するとルイの両手首に黒い手枷が現れ、勝手に引き合って一つになった。
「え!?」
状況が飲みこめないルイに赤い髪の男が近づき、ルイの両手首にはまった手枷をつかんだ。すると手枷はみるみる大きさを増していき、ルイは内臓が一段落ちこむようないやな感覚に襲われた。
そのまま短刀も奪われてしまい、ルイは赤い髪の男の手を振り払って壁に背中が当たるまで後退した。魔導で吹き飛ばしてやろうとして拘束された手を振ったが、そよ風一つ起きなかった。
「どうして……」
「その枷は魔導を封じるから無駄だぜ。魔導師さん」
赤い髪の男は驚くルイをせせら笑った。その後ろからルイを連れてきた男がやってきて、抵抗するすべを失ったルイの腹部に手を回して小脇に抱えた。
「アンドラクス、こいつどうする?」
「あとで使うから、それまでここに隠しとけ。逃がすなよ」
「了解」
男は機嫌良く答えてルイを抱えたまま歩き、階段を下りてじめっとした部屋の中にルイを放りこんだ。ルイは床に転がったが、すぐに起き上がって部屋を見回した。小さい粗末な部屋だ。机や物入れやベッドはあるが、地下なのか窓はない。
男はドアを閉めて内鍵をかけると、たばこに火をつけてのんきにふかし始めた。
「お前、どうして俺をここに連れてきた? あの男は誰だ?」
ルイは男をにらんで言った。だが男はルイの質問に答えず、うまそうにたばこの煙をはきだしている。手枷をつけられ魔導を封じられたルイが逃げられるはずもないと、たかをくくっているようだ。
ルイは男が上を向いている隙に足を踏み出したが、くらりと視界がゆがんで膝をついた。急に頭がくらくらしてきて立ち上がれない。
「え……?」
「おう、いいだろこれ」
男はたばこをくわえたままルイの腕をつかみ、硬いベッドの上に放り投げた。ルイはろくに身動きがとれず、男にのしかかられてしまった。顔にたばこの煙をかけられ、どんどん思考力が奪われていく。
「最初はちょっと変な感じかもしれないけど、すぐ慣れるから安心しな。吸ってみるか? 吸ったほうがもっといい気持ちになれるぞ。きっとやめられなくなる」
怪しいたばこを口に近づけられ、顔をそらすと耳に舌をはわされた。逃げようと身をよじったが意味はなく、そのまま首までなめられて鳥肌が立った。
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