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第二章 ウィルとアルと山頂に棲む竜
レズリーの決意
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豪奢な庭付きの屋敷へと案内された俺とロガは終始開いた口が塞がらない状態になった。
庭にはイングリッシュガーデンを思わせる、色とりどりのバラが咲き乱れ、庭の中央には噴水まで設置してあり、とめどなく水が噴出しつけている。
完全な貴族のそれだった。
なんとなく、負けたと思ってしまった。
言葉が出てこない。
「すんげぇ家だね。つか、ここに住んでんのウィルってば」
「僕はただの居候だよ。持ち主は彼だ」
ウィルの人差し指が指した先にいる背丈約三十センチの生き物、アルマジロが丸い背中越しに「呼んだかい?」と三人の方へ振り返った。
微笑しながら「なんでもないよ」とウィルは僅かに肩を上げて返した。
屋敷について先に通されたのは談話室だった。
ここも豪奢なテーブルを中心にソファが並び、奥には暖炉が暖かな炎を燃やしている。
街で見た炎とはまるで違う心が穏やかになる色だ。
「適当に寛いでいてくれ。私はお茶とお菓子の用意をしてくるよ」
「僕も手伝うよ、アル」
「そうかい? じゃあ、お願いしようかな」
そう言ってアルマジロのアルとウィルは談話室を出て行った。
俺とロガだけになり、落ち着こうとソファに腰掛けて頭を後ろに預けた。
どっと疲れという重力が全身に重く圧し掛かる。
一方、ロガは落ち着きなく談話室をウロウロと歩き回っていた。
物珍しいということもあってか、「ふあっ」「おおっ」といった謎の奇声を発しながら目をキラキラと輝かせている。
談話室には外に通じるテラスがあった。
テラスの外に広がる庭には先ほどの色とりどりな花が咲き誇っているのが遠めからでも窺い知れた。
庭を見ていた視線を再び暖炉に戻してパチパチと爆ぜる炎を見つめて再び背中を後ろに預ける。
天井を見やると、これもまた豪奢なシャンデリアが炎の明かりと日の光を反射してキラキラと輝いていた。
「あのアルってやつ、冗談抜きで何もんだよ」
レズリーはポツリと呟いて瞼を閉じた。
今日の出来事を記憶を辿るように思い出す。
いつものように授業を終えて今朝のウィルの様子がおかしいことが気になって、話をしようと孤児院に向かったのだ。
けれどウィルはいなくて心当たりを手当たり次第探したけど見つからなくて、最後は気まぐれ魔女の丘にたどり着いた。
途中でロガと合流して光に飲み込まれたと思ったときはこの通り、地球とは別のおそらく異世界というところへ辿りついた。
そこで偶然なのか必然なのか必死に探していたウィルを見つけることができたんだ。
「……ウィル」
「ん、何? レズリー」
驚き、閉じていた瞼を開くと、目の前にウィルのアメジストの瞳と目が合った。
柔らかい笑みを浮かべる顔を見た瞬間、瞬時に顔が熱くなった。
「う、わっ!」
「寝るにはまだ早すぎるよ、レズリー。お茶とお菓子の準備が出来たから一緒に食べよ」
驚きと動揺で後ろへ後退しようにもソファの上ではそれ以上逃れられなかった。
俺の足元で屈んでお澄まししながら、パチクリと瞬きするウィルの、何気ない仕草も愛おしい。
心臓が破裂するのではないかと思うほど鼓動を刻んでいる。
「おいウィル」
「ほら、どうぞ召し上がれ」
目の前に良い匂いのするカップとソーサー差し出された。
カップからは白い湯気がゆらゆら揺れながら消えていく。
動揺しながらもそれを受け取りニコニコと微笑むウィルを横目に、一口飲んだ。
仄かな香りと甘みが口いっぱいに広がって、自然と頬が緩む。
「うまい」
「ふふ、ラズベリーティーだよ。今朝、森で取ってきたんだ。僕の最近のお気に入りさ」
隣に腰掛けるウィルもカップを傾けている。「うん、美味しい」と言いながら俺に微笑んだ。
顔が熱くなる。
やっぱり、俺の幼馴染みは可愛いと改めて思う。
「このお菓子うま~! レズリーも食ってみなよ!」
いつの間にか横にいたのか、一人掛けのソファに座ったロガが、次から次へとお菓子を口に運んでいた。
この男には遠慮という言葉は存在しないのか。
俺は半眼で呆れた視線をロガに送った。
「……ロガ、お前」
「へ、何? どうかした?」
アルも一人掛けのソファに座って「あはは、いいよいいよ。遠慮せずに食べてくれ」とお茶を飲みながら楽しそうに笑った。
そして、紅茶を一口くちに含むとゆっくりと嚥下した。
真剣な眼差しで本題に入る。
「――さて、何から話そうかな」
俺とロガはアルの紡がれる言葉を洩らさず受け取って驚愕したと同時にウィルが怯えていた理由を知ることが出来た。
それからは簡単だった。
何か自分にも何かできることはないか、そんなことを考えるに至ったのだ。
その間ウィルはずっと無言のままで、俺たちと目を合わせようとはしなかった。
あの時のウィルの言葉が脳内で再生される。
――どうして、この世界に来てしまったんだい?
俺は俯くウィルを見つめて、視線を再びアルの方へ向けた。
「俺が協力することは可能なのか?」
協力するという言葉を口にしてようやくウィルは顔を上げて俺を見てくれた。
目を僅かに見開き、信じられないというような顔で俺を見つめているのが伝わってくる。
俺は合えてその視線を無視してアルの言葉を待った。
「可能だよ。ただ、今のままでは無駄に命を落とすだけだろうね」
「どうすればいい?」
アルはチラリと視線をウィルに向けたあと、再び俺の目を見て口を開いた。
「……マジックナイトになれば少なくとも現状では私たちにとって大いに救いになるだろうね」
「そのマジックナイトになるにはどうすればいい」
「公的な認められた現役のマジックナイトに弟子入りし、最終試験を受けてもらう。試験に合格することが出来れば、名実共に晴れてマジックナイトだ」
「……簡単、そうだけど、簡単じゃあないんだよな」
俺の皮肉の言葉にアルは肩を竦めてみせた。
「もちろんだ。現役のマジックナイトに弟子入りするには彼らに認められなくてはならないからね。公的に認められたマジックナイトは分隊長として任を受け、十二人存在する。彼らに認めてもらうということはかなりの骨が折れるよ」
でも、と俺はアルの言葉を遮るように続けた。
俺の中ではもうすでに、心は決まっていた。
「でも俺はマジックナイトになるって決めたから」
呆れたような嘆息を零してアルは微笑した。
ウィルは終始無言のままだった。
ロガはいつの間にか菓子を食う手をやめてレズリーをじっと見つめていたかと思うと、何かを考えるように俯いた。
こういうときのロガは異常に頭の切れる提案を思案している兆候だ。
なんだかんだと頼りになるもうひとりの幼馴染みで親友だ。
その日は夕食を終えたあと、それぞれ割り当てられた部屋で休むことになった。
身体は疲れているから簡単にシャワーを浴びて夜着に着替えてから俺はすぐにベッドに潜り込んだ。
庭にはイングリッシュガーデンを思わせる、色とりどりのバラが咲き乱れ、庭の中央には噴水まで設置してあり、とめどなく水が噴出しつけている。
完全な貴族のそれだった。
なんとなく、負けたと思ってしまった。
言葉が出てこない。
「すんげぇ家だね。つか、ここに住んでんのウィルってば」
「僕はただの居候だよ。持ち主は彼だ」
ウィルの人差し指が指した先にいる背丈約三十センチの生き物、アルマジロが丸い背中越しに「呼んだかい?」と三人の方へ振り返った。
微笑しながら「なんでもないよ」とウィルは僅かに肩を上げて返した。
屋敷について先に通されたのは談話室だった。
ここも豪奢なテーブルを中心にソファが並び、奥には暖炉が暖かな炎を燃やしている。
街で見た炎とはまるで違う心が穏やかになる色だ。
「適当に寛いでいてくれ。私はお茶とお菓子の用意をしてくるよ」
「僕も手伝うよ、アル」
「そうかい? じゃあ、お願いしようかな」
そう言ってアルマジロのアルとウィルは談話室を出て行った。
俺とロガだけになり、落ち着こうとソファに腰掛けて頭を後ろに預けた。
どっと疲れという重力が全身に重く圧し掛かる。
一方、ロガは落ち着きなく談話室をウロウロと歩き回っていた。
物珍しいということもあってか、「ふあっ」「おおっ」といった謎の奇声を発しながら目をキラキラと輝かせている。
談話室には外に通じるテラスがあった。
テラスの外に広がる庭には先ほどの色とりどりな花が咲き誇っているのが遠めからでも窺い知れた。
庭を見ていた視線を再び暖炉に戻してパチパチと爆ぜる炎を見つめて再び背中を後ろに預ける。
天井を見やると、これもまた豪奢なシャンデリアが炎の明かりと日の光を反射してキラキラと輝いていた。
「あのアルってやつ、冗談抜きで何もんだよ」
レズリーはポツリと呟いて瞼を閉じた。
今日の出来事を記憶を辿るように思い出す。
いつものように授業を終えて今朝のウィルの様子がおかしいことが気になって、話をしようと孤児院に向かったのだ。
けれどウィルはいなくて心当たりを手当たり次第探したけど見つからなくて、最後は気まぐれ魔女の丘にたどり着いた。
途中でロガと合流して光に飲み込まれたと思ったときはこの通り、地球とは別のおそらく異世界というところへ辿りついた。
そこで偶然なのか必然なのか必死に探していたウィルを見つけることができたんだ。
「……ウィル」
「ん、何? レズリー」
驚き、閉じていた瞼を開くと、目の前にウィルのアメジストの瞳と目が合った。
柔らかい笑みを浮かべる顔を見た瞬間、瞬時に顔が熱くなった。
「う、わっ!」
「寝るにはまだ早すぎるよ、レズリー。お茶とお菓子の準備が出来たから一緒に食べよ」
驚きと動揺で後ろへ後退しようにもソファの上ではそれ以上逃れられなかった。
俺の足元で屈んでお澄まししながら、パチクリと瞬きするウィルの、何気ない仕草も愛おしい。
心臓が破裂するのではないかと思うほど鼓動を刻んでいる。
「おいウィル」
「ほら、どうぞ召し上がれ」
目の前に良い匂いのするカップとソーサー差し出された。
カップからは白い湯気がゆらゆら揺れながら消えていく。
動揺しながらもそれを受け取りニコニコと微笑むウィルを横目に、一口飲んだ。
仄かな香りと甘みが口いっぱいに広がって、自然と頬が緩む。
「うまい」
「ふふ、ラズベリーティーだよ。今朝、森で取ってきたんだ。僕の最近のお気に入りさ」
隣に腰掛けるウィルもカップを傾けている。「うん、美味しい」と言いながら俺に微笑んだ。
顔が熱くなる。
やっぱり、俺の幼馴染みは可愛いと改めて思う。
「このお菓子うま~! レズリーも食ってみなよ!」
いつの間にか横にいたのか、一人掛けのソファに座ったロガが、次から次へとお菓子を口に運んでいた。
この男には遠慮という言葉は存在しないのか。
俺は半眼で呆れた視線をロガに送った。
「……ロガ、お前」
「へ、何? どうかした?」
アルも一人掛けのソファに座って「あはは、いいよいいよ。遠慮せずに食べてくれ」とお茶を飲みながら楽しそうに笑った。
そして、紅茶を一口くちに含むとゆっくりと嚥下した。
真剣な眼差しで本題に入る。
「――さて、何から話そうかな」
俺とロガはアルの紡がれる言葉を洩らさず受け取って驚愕したと同時にウィルが怯えていた理由を知ることが出来た。
それからは簡単だった。
何か自分にも何かできることはないか、そんなことを考えるに至ったのだ。
その間ウィルはずっと無言のままで、俺たちと目を合わせようとはしなかった。
あの時のウィルの言葉が脳内で再生される。
――どうして、この世界に来てしまったんだい?
俺は俯くウィルを見つめて、視線を再びアルの方へ向けた。
「俺が協力することは可能なのか?」
協力するという言葉を口にしてようやくウィルは顔を上げて俺を見てくれた。
目を僅かに見開き、信じられないというような顔で俺を見つめているのが伝わってくる。
俺は合えてその視線を無視してアルの言葉を待った。
「可能だよ。ただ、今のままでは無駄に命を落とすだけだろうね」
「どうすればいい?」
アルはチラリと視線をウィルに向けたあと、再び俺の目を見て口を開いた。
「……マジックナイトになれば少なくとも現状では私たちにとって大いに救いになるだろうね」
「そのマジックナイトになるにはどうすればいい」
「公的な認められた現役のマジックナイトに弟子入りし、最終試験を受けてもらう。試験に合格することが出来れば、名実共に晴れてマジックナイトだ」
「……簡単、そうだけど、簡単じゃあないんだよな」
俺の皮肉の言葉にアルは肩を竦めてみせた。
「もちろんだ。現役のマジックナイトに弟子入りするには彼らに認められなくてはならないからね。公的に認められたマジックナイトは分隊長として任を受け、十二人存在する。彼らに認めてもらうということはかなりの骨が折れるよ」
でも、と俺はアルの言葉を遮るように続けた。
俺の中ではもうすでに、心は決まっていた。
「でも俺はマジックナイトになるって決めたから」
呆れたような嘆息を零してアルは微笑した。
ウィルは終始無言のままだった。
ロガはいつの間にか菓子を食う手をやめてレズリーをじっと見つめていたかと思うと、何かを考えるように俯いた。
こういうときのロガは異常に頭の切れる提案を思案している兆候だ。
なんだかんだと頼りになるもうひとりの幼馴染みで親友だ。
その日は夕食を終えたあと、それぞれ割り当てられた部屋で休むことになった。
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