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2章 月下の幼女
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ポボスとデイモスが照らす夜を、私は一人ぼっちで歩く。
空がとても広く見渡せる。元の世界では空を見ても真上を見ない限りは、視界に必ず建物が入ってくるけど、ここでは一面の空がいっぱいに広がっている。
目的地は特にない。
一人で食べ物を得て生きていく自信なんか、全然ないけど、あの家に戻るという
選択肢は無い。戻っても体罰で叩かれて、ご飯も奪われる。
この世界に来て、気づいたことがある。
私は、この世界でハルと呼ばれるこの体の中に乗り移った存在だということ。異世界転生でも前の世界に居た時のままの姿で転生する場合と、こうやって意識だけが転生する場合があるみたいで、私は後者だって事だ。
それともう一つ。私が乗り移る前のハルがどうなったか判らないけど、彼女がこ
の体に残した記憶は残っているという事。
たぶん、ハルという少女は日常的にお腹を空かしていて、飢餓状態にも良くなっ
ていたんだと思う。だから食べる事に貪欲で、それを奪われると中身の意識である
私の心もそっちに引っ張られてしまう。
元の世界で私は飢餓状態なんか感じた事もないし、酷い事をされたからって、誰
かにしかえしをした事も無い。だからこれは多分体の記憶が影響しているんだと思
う。
「ん?光ってる」
月明かりだけを頼りに、本当にあてもなく歩いていたら、何かふよふよと空中に
浮かぶ淡い緑色の光が二つ三つ見えた。
「蛍?かな」
生で見たことは無いけど、資料映像とかでいた蛍に良く似ている。あれはすごく
水が綺麗な場所に生息するって、テロップに出ていたし、この自然あふれる世界な
らいても当然なんだろう。
「綺麗・・・」
私は蛍っぽい光に向かってふらふらと近づく。
思わず涙が出てきそうになる。映像で私が蛍を見た時、今日のご飯になんの心配
も無くただただ興味だけで生きられた時を思い出してしまったからだ。
はぁ、お母さんの作るコロッケが食べたい。ハンバーグも、ナポリタンも食べた
いな。
食べる物が当たり前に出てくる世界って、とっても幸せな所だったんだな。
クラスメイトがウザイとか、勉強メンドクセーとか、そんなことばかり考えてい
た、ううん考えることが出来ていた私は、ずいぶん贅沢だったんだな。
もう一度あの世界に戻ったら、今度はちゃんとしよう!
「うふふ、無駄よ、そんな事・・・」
耳元から女の子の声が聞こえてきた。
もしかしたら、ハルなの?
左右を見回しても人はいない。私と緑色に光る蛍っぽいものだけだ。
だから、もしかしたらこの体の持ち主が話しかけてきたのかもしれない。
「そんな訳無いじゃない、その体の子はもう意識なんて無いわよ、あるのは、そう本能みたいなものだけだわ」
「だれっ!」
「ひゃっ、そんな大きな声をいきなり出さないでよ、だから人間って嫌い、あなたはここら辺の人間って訳じゃないからせっかく話しかけてあげたのに、なによ」
「なんなの?」
もう一度、目を皿のようにしてまわりを見るけど、やっぱり誰もいない。飛びか
う蛍っぽいものが近くを飛んでいるだけだ。
「ってことは!」
私は飛び交う蛍っぽい物がちょうど耳元に近づいた瞬間に、虫を捕まえる要領で両手で包み込んだ。
「ちょっと、なにをするの!人が私たちに何かするなんて、いけない事なのよ!」
包み込んだ手の中から緑の光が漏れて、それが点滅していると同時に声も聞こえてくる。
やっぱり、私にしゃべりかけていたのは、この蛍っぽい何かだ。
「いたずら?なんで私に話しかけるの」
私はゆっくりと手を広げると、そこには小さな手のひらサイズの妖精が憮然とし
た表情で座っていた。わぁファンタジーだ!
「そんなの決まっているじゃない、悪い子にお仕置きするためよ!夜はわたしたちの時間なんだから、人の子はこんな時間に外にいちゃいけないんだから」
なるほど!夜遊びや夜更かしをしていると、妖精に連れて行かれちゃうよって話は本当の事だったらしい。ただの子供を早く寝かせるための教訓話だけではなかったんだ。
多分この妖精さんたちはこうやって、外に出ている子供を脅かして回っているの
だろう。襲われる雰囲気とかじゃないから、夜の見回りみたいな感じなのかな?
「ごめんなさい、私は家を追い出されて行くあてが無いの・・・、どうしたらいいのかな?」
「そんなの知らないわよっ人は人同士で助け合ってなさい、私たちは私たちで夜を楽しくやっているだけなんだから」
「だよね、別に妖精さんが人を助ける義理なんてないもんね」
「そうよっ、だから私たちの夜を邪魔しないでちょうだいな、早く家に帰りなさいっ」
そう言うと緑色の光をたなびかせて妖精さんは私の手の平から飛び立っていった。
はぁっ、わたしまた一人になるのか。相手は人じゃなかったけどやっぱり一人は
寂しい。それに一人だと、明日生き残れる自信がない。戦場でもなく、モンスター
もいない長閑な場所だけどだ。
「本当、どうしよう?畑泥棒とかやるのは嫌だしな~」
盗みに罪悪感が沸くからじゃない。それは無いわけじゃないけど、あの飢餓状態を思い出せば、野菜の一つも盗みたくなる。だけど、このハルの体はすばやさも
力強さも大したことが無い。捕まって滅多打ちにされる未来しか見えないから嫌な
んだ。
ため息しか出ない状況だ。
家には父親である赤髪のお父さんが山の狩りから帰ってからじゃないと、意味が無い。あのやさしそうなお父さんなら、今の状況を何とかしてくれるだろう。
だけど、帰ってくる日がいつになるのか全然判らない。感覚だと明日って事は無いだろう。
そうなると、少なくとも丸一日はある。この体は丸一日何も食べないと言うことはできない気がする。いつも満腹まで食べていれば、余裕もあるんだろうけど、毎日毎日ぎりぎりのご飯しか食べていなければ空腹になるのも近いということなんだろう。
「最後はやっぱりあの草しかないかな」
根にさえ気をつければ、美味しくはないけど食べれない事はない。
そう覚悟を決めると、少し心が軽くなった。
「ねぇ、ねぇってばちょっと、人間、ちょっとお願いがあるんだけど」
考えながら歩いていると、道の脇に生えている草むらから声が聞こえた。
「さっきの妖精さん?」
なにか切羽詰った感じがする声に、私は草むらを掻き分けて、声の主を探す。
さきゆきに何も無い私だったからこの時、何も考えずに行動したのかもしれないと後になって考えたけど、この時は無意識だった。
「やった、良かった、ねぇちょっと助けてよ」
草むらの先には、蜘蛛の糸のような物に絡めとられている妖精さんの姿があった。小さいからだのねばねばとした白っぽい糸がまとわりついて、妖精さんは自力では脱出できそうに無い。だけで、さっきこの妖精は私の求めた助けを拒んでいる。自分の事は自分でやるのが当然みたいな言い方だった。
なので、私は少しだけ意地悪する。
「あれ?妖精さん、自分の事は自分でやるみたいな事言ってなかったけ?」
「うるさいわね、あの時はあの時よ、だからお願いよ、早くしないとアイツが来ちゃう」
「ふ~ん、それだけ?助けてもらいたいのに、それだけ?」
ちょっと意地悪なことを言ってやろうとは思ったけど、口から出た言葉はかなり辛辣で、まさにさっき自分がヒセラ姉に言われた様な言い方だった。
ハルとヒセラ姉、確かに血の繋がりはあるんだ。
「あ~もうわかったわよ、助けてくれたらキチンとお礼はするっ私のお礼で不満なら女王様にも会わせるから、だからっ、ねぇ、お願いってば」
先ほども自由闊達な表情ではなく、泣きべそ状態の妖精さん。ちょっと、いやかなり悪い事をしたなぁと思う私と、当然だよと思う自分が同居している。
そんな自分の心の動きが気持ち悪いけど、深く考えている暇はない。
今は、妖精さんを助けなきゃ。
「いま、助けるから」
妖精さんの体に絡まった細い糸を引っ張ると意外に弾力性があって千切れない。ナイフでもあれば簡単なんだろうけど、あいにく私は丸腰で道具と呼べるものは何一つ持っていなかった。
「一本ずつ取るしかないのかな?」
妖精さんの体を無理やり引っ張ることはできるけど、そうしたら妖精さんの羽とか手足とかが千切れてしまいそうだ。助けようとしてそうなったら最悪。スプラッタ系ホラーだ。
だから私は妖精さんに絡んだ糸を一本一本解すように丁寧に外していく。時間はかかるけど、傷つけないように慎重にだ。
「ちょ、ちょっと、さ、早く、なったりはしないかな?」
「うん、努力する、無理にしたら羽とか取れちゃうよ」
妖精さんの羽は触れてみると、鳥の様な羽根ではなく、セミの様な薄くて軽くて脆い感じがする。慎重にやっても傷がつきそうだ。
「ねぇ、でもね、もう、来ちゃうのよ、ほらっあそこで・・・」
「何が来るの?」
空がとても広く見渡せる。元の世界では空を見ても真上を見ない限りは、視界に必ず建物が入ってくるけど、ここでは一面の空がいっぱいに広がっている。
目的地は特にない。
一人で食べ物を得て生きていく自信なんか、全然ないけど、あの家に戻るという
選択肢は無い。戻っても体罰で叩かれて、ご飯も奪われる。
この世界に来て、気づいたことがある。
私は、この世界でハルと呼ばれるこの体の中に乗り移った存在だということ。異世界転生でも前の世界に居た時のままの姿で転生する場合と、こうやって意識だけが転生する場合があるみたいで、私は後者だって事だ。
それともう一つ。私が乗り移る前のハルがどうなったか判らないけど、彼女がこ
の体に残した記憶は残っているという事。
たぶん、ハルという少女は日常的にお腹を空かしていて、飢餓状態にも良くなっ
ていたんだと思う。だから食べる事に貪欲で、それを奪われると中身の意識である
私の心もそっちに引っ張られてしまう。
元の世界で私は飢餓状態なんか感じた事もないし、酷い事をされたからって、誰
かにしかえしをした事も無い。だからこれは多分体の記憶が影響しているんだと思
う。
「ん?光ってる」
月明かりだけを頼りに、本当にあてもなく歩いていたら、何かふよふよと空中に
浮かぶ淡い緑色の光が二つ三つ見えた。
「蛍?かな」
生で見たことは無いけど、資料映像とかでいた蛍に良く似ている。あれはすごく
水が綺麗な場所に生息するって、テロップに出ていたし、この自然あふれる世界な
らいても当然なんだろう。
「綺麗・・・」
私は蛍っぽい光に向かってふらふらと近づく。
思わず涙が出てきそうになる。映像で私が蛍を見た時、今日のご飯になんの心配
も無くただただ興味だけで生きられた時を思い出してしまったからだ。
はぁ、お母さんの作るコロッケが食べたい。ハンバーグも、ナポリタンも食べた
いな。
食べる物が当たり前に出てくる世界って、とっても幸せな所だったんだな。
クラスメイトがウザイとか、勉強メンドクセーとか、そんなことばかり考えてい
た、ううん考えることが出来ていた私は、ずいぶん贅沢だったんだな。
もう一度あの世界に戻ったら、今度はちゃんとしよう!
「うふふ、無駄よ、そんな事・・・」
耳元から女の子の声が聞こえてきた。
もしかしたら、ハルなの?
左右を見回しても人はいない。私と緑色に光る蛍っぽいものだけだ。
だから、もしかしたらこの体の持ち主が話しかけてきたのかもしれない。
「そんな訳無いじゃない、その体の子はもう意識なんて無いわよ、あるのは、そう本能みたいなものだけだわ」
「だれっ!」
「ひゃっ、そんな大きな声をいきなり出さないでよ、だから人間って嫌い、あなたはここら辺の人間って訳じゃないからせっかく話しかけてあげたのに、なによ」
「なんなの?」
もう一度、目を皿のようにしてまわりを見るけど、やっぱり誰もいない。飛びか
う蛍っぽいものが近くを飛んでいるだけだ。
「ってことは!」
私は飛び交う蛍っぽい物がちょうど耳元に近づいた瞬間に、虫を捕まえる要領で両手で包み込んだ。
「ちょっと、なにをするの!人が私たちに何かするなんて、いけない事なのよ!」
包み込んだ手の中から緑の光が漏れて、それが点滅していると同時に声も聞こえてくる。
やっぱり、私にしゃべりかけていたのは、この蛍っぽい何かだ。
「いたずら?なんで私に話しかけるの」
私はゆっくりと手を広げると、そこには小さな手のひらサイズの妖精が憮然とし
た表情で座っていた。わぁファンタジーだ!
「そんなの決まっているじゃない、悪い子にお仕置きするためよ!夜はわたしたちの時間なんだから、人の子はこんな時間に外にいちゃいけないんだから」
なるほど!夜遊びや夜更かしをしていると、妖精に連れて行かれちゃうよって話は本当の事だったらしい。ただの子供を早く寝かせるための教訓話だけではなかったんだ。
多分この妖精さんたちはこうやって、外に出ている子供を脅かして回っているの
だろう。襲われる雰囲気とかじゃないから、夜の見回りみたいな感じなのかな?
「ごめんなさい、私は家を追い出されて行くあてが無いの・・・、どうしたらいいのかな?」
「そんなの知らないわよっ人は人同士で助け合ってなさい、私たちは私たちで夜を楽しくやっているだけなんだから」
「だよね、別に妖精さんが人を助ける義理なんてないもんね」
「そうよっ、だから私たちの夜を邪魔しないでちょうだいな、早く家に帰りなさいっ」
そう言うと緑色の光をたなびかせて妖精さんは私の手の平から飛び立っていった。
はぁっ、わたしまた一人になるのか。相手は人じゃなかったけどやっぱり一人は
寂しい。それに一人だと、明日生き残れる自信がない。戦場でもなく、モンスター
もいない長閑な場所だけどだ。
「本当、どうしよう?畑泥棒とかやるのは嫌だしな~」
盗みに罪悪感が沸くからじゃない。それは無いわけじゃないけど、あの飢餓状態を思い出せば、野菜の一つも盗みたくなる。だけど、このハルの体はすばやさも
力強さも大したことが無い。捕まって滅多打ちにされる未来しか見えないから嫌な
んだ。
ため息しか出ない状況だ。
家には父親である赤髪のお父さんが山の狩りから帰ってからじゃないと、意味が無い。あのやさしそうなお父さんなら、今の状況を何とかしてくれるだろう。
だけど、帰ってくる日がいつになるのか全然判らない。感覚だと明日って事は無いだろう。
そうなると、少なくとも丸一日はある。この体は丸一日何も食べないと言うことはできない気がする。いつも満腹まで食べていれば、余裕もあるんだろうけど、毎日毎日ぎりぎりのご飯しか食べていなければ空腹になるのも近いということなんだろう。
「最後はやっぱりあの草しかないかな」
根にさえ気をつければ、美味しくはないけど食べれない事はない。
そう覚悟を決めると、少し心が軽くなった。
「ねぇ、ねぇってばちょっと、人間、ちょっとお願いがあるんだけど」
考えながら歩いていると、道の脇に生えている草むらから声が聞こえた。
「さっきの妖精さん?」
なにか切羽詰った感じがする声に、私は草むらを掻き分けて、声の主を探す。
さきゆきに何も無い私だったからこの時、何も考えずに行動したのかもしれないと後になって考えたけど、この時は無意識だった。
「やった、良かった、ねぇちょっと助けてよ」
草むらの先には、蜘蛛の糸のような物に絡めとられている妖精さんの姿があった。小さいからだのねばねばとした白っぽい糸がまとわりついて、妖精さんは自力では脱出できそうに無い。だけで、さっきこの妖精は私の求めた助けを拒んでいる。自分の事は自分でやるのが当然みたいな言い方だった。
なので、私は少しだけ意地悪する。
「あれ?妖精さん、自分の事は自分でやるみたいな事言ってなかったけ?」
「うるさいわね、あの時はあの時よ、だからお願いよ、早くしないとアイツが来ちゃう」
「ふ~ん、それだけ?助けてもらいたいのに、それだけ?」
ちょっと意地悪なことを言ってやろうとは思ったけど、口から出た言葉はかなり辛辣で、まさにさっき自分がヒセラ姉に言われた様な言い方だった。
ハルとヒセラ姉、確かに血の繋がりはあるんだ。
「あ~もうわかったわよ、助けてくれたらキチンとお礼はするっ私のお礼で不満なら女王様にも会わせるから、だからっ、ねぇ、お願いってば」
先ほども自由闊達な表情ではなく、泣きべそ状態の妖精さん。ちょっと、いやかなり悪い事をしたなぁと思う私と、当然だよと思う自分が同居している。
そんな自分の心の動きが気持ち悪いけど、深く考えている暇はない。
今は、妖精さんを助けなきゃ。
「いま、助けるから」
妖精さんの体に絡まった細い糸を引っ張ると意外に弾力性があって千切れない。ナイフでもあれば簡単なんだろうけど、あいにく私は丸腰で道具と呼べるものは何一つ持っていなかった。
「一本ずつ取るしかないのかな?」
妖精さんの体を無理やり引っ張ることはできるけど、そうしたら妖精さんの羽とか手足とかが千切れてしまいそうだ。助けようとしてそうなったら最悪。スプラッタ系ホラーだ。
だから私は妖精さんに絡んだ糸を一本一本解すように丁寧に外していく。時間はかかるけど、傷つけないように慎重にだ。
「ちょ、ちょっと、さ、早く、なったりはしないかな?」
「うん、努力する、無理にしたら羽とか取れちゃうよ」
妖精さんの羽は触れてみると、鳥の様な羽根ではなく、セミの様な薄くて軽くて脆い感じがする。慎重にやっても傷がつきそうだ。
「ねぇ、でもね、もう、来ちゃうのよ、ほらっあそこで・・・」
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