トモダチとツイスターしてたらついつい流されちゃった話♡

片喰 一歌

文字の大きさ
197 / 337
Mistake

Mistake【38】


「それ初耳なんだけど♡」

 2人で布団を被っているだけでも十分あたたかいけど、ひそひそ声で会話をするたびに布団内部の熱は上がっていっている。

(布団被ってえっち――――ってそういえばした事ないけど、えらい事になりそうね……♡♡)

「初めて言ったから初耳で当然だよ♡」

「…………待って響。それじゃあ、あの日カラオケ誘ってくれたのってもしかして――……」

「うん、そう♡ 声気にしないで楽しくお喋り出来るところって言ったら、スタジオかカラオケかなぁと思ったから♡♡」

「……響……♡♡ あんたって本当に最高の――――じゃなくて! 手でイかされるほう選んだ話とMGDとなんの関係があるのよ? ……関係……ある……のよね? 関係ない話わざわざここまで引っ張ったりしないわよね??」

「MGDは関係ないよ?♡ 関係あるのはカラオケのほう♡♡」

「前置き長――――いえ、あたしが長引かせちゃったのね。ごめんなさい、ナチュラルに濡れ衣……」

「全然気にしないで♡ 僕、奏とお喋りするのだ~いすきだから♡♡」

 響は軽やかな笑い声を上げるとともに、腕を伸ばした。

「そう言ってもらえると救われるわ。あんたってほんと良い男ね♡」

 布団を優にはみ出した長い腕があたしの頭部を乗せてくれる事は、この先あるのだろうか。

「えへへへ♡♡ さっき途中でやめちゃったから聞けないかと思ったよ♡ 惚れ直した?♡」

「ええ、とっても♡ ……あの日のカラオケ、人生で1番楽しいカラオケだったからよく覚えてるのよね」

「僕も僕も♡♡ 一緒に行ったのが奏だったし、ライブ終わりでテンションもいつも以上に上がってたし♡♡」

「カラオケでセトリ再現した事は前にもあったけど、ライブに行った足で……っていうのは初めてだったし、盛り上がり方が尋常じゃなかったわよね」

「うん♡ 奏、歌めちゃめちゃ上手いし♡♡ あの日は虞詩音グシオンちゃんに寄せて歌ってくれてたけど、僕が昔好きだった歌い手さんにも声似てたなぁって今思い出したよ♡」

「………………歌い手?」

 ここで登場すると思っていなかった単語だ。胃の腑に冷たいものが滑り落ちていく。

(あたしも若気の至りで一時期やってた事はあるけど、まさかね…………)

 窮地を脱してしばらく、和やかな会話が続いていたと思っていたけど、どうやら次なる危機がこの身に迫っているらしい。

「うん♡ 歌い手さん♡ だけどCD出してたりするような有名な人じゃなくてかなりマイナーなひとだったから、きっと奏も知らないんじゃないかな?」

(…………あたしじゃないわよね?? 響とはギリ同年代か微妙に外れるかってくらいだけど、2人とも歌ってみた全盛期には立ち会ってるわけだし、可能性は皆無ゼロじゃない……)

 歌い手時代の話し声からなるべく遠い声を出せる喉を作ったあと、おそるおそる口を開いた。
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

独占欲全開の肉食ドクターに溺愛されて極甘懐妊しました

せいとも
恋愛
旧題:ドクターと救急救命士は天敵⁈~最悪の出会いは最高の出逢い~ 救急救命士として働く雫石月は、勤務明けに乗っていたバスで事故に遭う。 どうやら、バスの運転手が体調不良になったようだ。 乗客にAEDを探してきてもらうように頼み、救助活動をしているとボサボサ頭のマスク姿の男がAEDを持ってバスに乗り込んできた。 受け取ろうとすると邪魔だと言われる。 そして、月のことを『チビ団子』と呼んだのだ。 医療従事者と思われるボサボサマスク男は運転手の処置をして、月が文句を言う間もなく、救急車に同乗して去ってしまった。 最悪の出会いをし、二度と会いたくない相手の正体は⁇ 作品はフィクションです。 本来の仕事内容とは異なる描写があると思います。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。