トモダチとツイスターしてたらついつい流されちゃった話♡

片喰 一歌

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Mistake

Mistake【39】


「……そんなマイナーな歌い手、響はどうやって見つけたのよ?」

 探りをかけるときは――とりわけ心から求める情報を取りに行くときは――いきなり核心を突くのではなく遠くから攻めていくほうが良い。

(ズバリ切り出す勇気がないだけとも言えるけど!! ……ってあたし、誰に言い訳してんのかしらね)

「……そんなにしちゃダメだよ奏……♡♡ 今イったら僕の精子奏にかかっちゃうよ……♡♡」

 返事を待つ間も落ち着かなくて、知らず知らずのうちに手を動かしてしまっていたらしい。

「え? …………あっ、ごめんなさいね……♡♡」

 鼻にかかった声と大きな手に止められ、ぱっと手を広げた。
 
「ううん♡ 触ってくれててありがと♡♡ ……ん~っとねぇ……。僕がベースやってた話は前にもしたよね?」

「ええ。バンドで学園祭ステージ出たら一生分モテた話、一時期酔うたびに聞かされてたから忘れたくても忘れられそうにないわ」

「ごめんね奏……。でも嫉妬してくれてるって事だもんね♡♡ 僕ほんとに嬉しい♡♡」

「べ……っ、別に嫉妬なんかしてないわよ! 響がベースやってたの覚えてるのは爆モテ伝説のインパクトが大きいからじゃなくて、Furcasさんと同じポジションだからで――――♡ ほ、本当にそれだけなんだから!♡♡」

「……ふふふ♡♡ そっかそっかぁ♡ 奏がそう言うならそれで大丈夫だよ♡」

 熱を帯びた頬を大きな手で包まれ、そっと撫でられる。

(右手でちんぽいじってからずっと、左手で触るの徹底してくれてる♡♡ ……そんなの気にしなくて良いのに♡)
 
「えっと……続き話すね? 僕ね、一時期弾いてみたも頑張ってたんだ~。さっきは好きな歌い手さんの事マイナーなひとって言っちゃったけど、そのひと僕の何倍も再生回ってて…………」

「響の弾いてみたはベースでしょ? ベースと歌なら歌のほうが再生されるのなんて当たり前だと思うけど。上手い下手じゃなくて、音楽やらない人間にとってベースってたぶん一番馴染みのない――言っちゃえば一番地味な役どころだと思うのよね。音楽やってる人間からするとドラムに負けず劣らず生命線なんだけど、このあたり分かり合える気がしないわよね」

「そうそう♡♡ ……って、ベースやってる僕が言っちゃうのも違うかもしれないんだけど♡ 奏も昔なにかやってたの?♡ 今もやってるのかな?♡」

「…………あ、あたしはほら!!! ベース担当推しだから色んな人のベース聴くようになって、それなりに聴き比べられるようになったから、ド素人のくせに音楽経験者みたいな口利いてるだけで――……!」

 自分の不用意な発言が発端とはいえ、逆に問いかけられて目を泳がせてしまう。
 
 頬を包んでくれている手だって、顔を背ける事が出来ないようにされているだけなのかもしれない。

(探ってたつもりが探られる側になってない!?)

 手のひらに滲む嫌な汗を無視したくて、響のモノを握り直した。
 
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