Temptation Invitation

片喰 一歌

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第1幕『半人半蛇(蛇人間)』【裏】

第40話『開花』

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 舐めて、吸って、食んで――――。深く溺れていくようなキスの間も、あたしはちゃっかり白夜のすべすべの肌を楽しんでいた。
 
「…………グミちゃん、僕の背中好き?」

 長いキスを終えた白夜が少しだけ眠そうな目をして尋ねてきた。

「背中っていうか、肌?♡ 白夜のお肌すべっすべのさらっさらで気持ちいいから、手止まんなくて……♡♡ 背中なら抱き着いたまんま触れるから、触らせてもらってたんだぁ♡♡ すごい好きな肌触り♡ だから、全身好きだと思う♡ まだ触ってないとこいっぱいあるけど、ぎゅ~ってしてるだけでわかるもん♡♡ 嫌いなとことかあるわけない♡」

 脂肪の存在を感じない背中を撫で回すのをやめ、左手を背中の真ん中らへんに、右手を腰に回して思いっきりハグをする。

「そっか。僕もまだ触らせてもらってないところいっぱいあるなぁ……」

 白夜からも抱き返してくれたと思ったら、すぐに身体が離される。あたしたちがマジックテープだったら、『ベリッ』という無機質な音を響かせていたに違いない。

「いいよ♡♡ どこでも白夜の好きなとこ触って♡♡」

 だが、あたしはその程度でめげるほど聞き分けのいいオンナではない。両手を広げて歓迎の意を示す。

「ありがとう。……それってもちろん、んだよね?」

 もう一度舌先を覗かせた白夜は、視線を顔から下へ下へと下げていった。

「ぁ、あ゛っ♡♡♡」

 だが、視線の到着よりも先に、奥から出てきたクリトリスを掠めるぬくもりがあった。

「手でも指でもないとこで触るみたいなフリしてそれとかずるくない?♡♡ 足の付け根のらへんキスしてたときから触ってほしかったのに、今んなって急にここいじられるなんて思ってなかったんだけど♡♡」

 童貞だから勝手がわからずにいきなりそこだけを触ったというわけではなく、手のひらも指も全部使って外陰部を刺激しようとして、金星丘が先に触れてしまった――。大体こんなところではないかと思う。
 
これでも触るよ」

 白夜はあたしの意地悪な質問にも平然と答え、先端だけ出した舌で不満を垂れる唇をなぞった。

「どのくらい感じてくれたか確かめたかっただけ」

 お互いのふっくらした部分同士が触れ合うごとに――――。

ね」

「~~~っ♡♡ いちいち言わなくたっていいじゃん……♡」

 心を読まれたかのような指摘を受け、口を尖らせる。彼があまりに嬉しそうな声を出すから、きっともう一段回ほど開花が進んでしまった。

「グミちゃんは苦手? 言葉でいじめられるの。僕も話し上手なほうじゃないし、今からしばらく喋れなくなっちゃうから別にいいけど……」
  
 白夜は宣言するや否や、視界から消えた。
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