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聖騎士副団長ウィークスの悩み(2)
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スピンオフ作品
聖騎士副団長ウィークスは
ポーカーフェイスである。
37歳、女性、独身。
聖騎士国内において序列2位である。
ウィークスの感情を読み取ることは
難しい。
聖騎士団長も各師団長も感情を
読み取れない。
しかし無機質なポーカーフェイスでは
ない。
顔には温かみと優しさが感じられる。
喜怒哀楽の表情が顔に表れないだけで
ある。
ウィークスの前髪は真ん中で対象に
分かれており、
顔の輪郭に沿って髪が三日月のように流れている。
後ろ髪は普段、頭のてっぺんでお団子に
まとめられている。
ウィークスは常におしゃれに気を遣う。
ウィークスが街を歩くとすれ違う者皆が
ウィークスの美しさを目で
追いかけてしまう。
ウィークスは職業柄、視線に敏感である。
どのような目で見られているか
よくわかる。
自室でウィークスは小さくため息をつく。
「誰も私のことを見てくれない...」
今日はオフの日。
ウィークスは普段、鎧かパンツしか
履かない。
今日はスカートを履いて気分を変える。
手足の指もネイルで楽しむ。
ウィークスは街に出る。
すれ違う人ウィークスの容姿端麗さに目を奪われる。
男性からも女性からもすれ違う
すべての人に見られる。
「やっぱり誰も私のことを見てくれない......」
ウィークスは表情を変えず心の中で
ため息をつく。
「買物をしても、カフェに入っても、
だれも私を見てくれない」
ウィークスはそれはいつものことと
自分に言い聞かせる。
夕方の鐘の音が鳴る。
ウィークスは休みの日には必ず訪れる
図書館を出て自宅に向かう。
ウィークスは首都アストロフィライトの
統治者である。
ウィークスの自宅は王宮の中にある。
「副団長!お疲れ様です。
本日はお休みでしたね。」
ウィークスは王宮内部を歩いていると
日勤の副官セカンドとモーメントと
ばったり会った。
「ご苦労様」
ウィークスはいつものように返事をする。
「今日はスカートですね」
モーメントがウィークスに声をかける。
ウィークスは頬がわずかに緩む。
「副官は私を見てくれている」
心の中でミニウィークスが喜んで
飛び跳ねている。
「副団長、大丈夫ですか?」
セカンドが声をかける。
「どうかした?」
ウィークスはいつもの変わらぬ表情で
答える。
「いや、いま、一瞬、副団長の表情が
変わりましたので」
セカンドが答える。
「見間違いだと思うわ」
ウィークスは平然と答える。
「誰も気付いてくれない
私の表情の変化に気付いてくれた」
「二人とも私を見てくれている」
心の中のミニウィークスは両手を
天に広げ大喜びをしている。
「引き続き任務をよろしくね」
ウィークスはそう言うと自宅へ
足を進めた。
と同時に心の中でこう思った。
「いつか私の胸の変化にも
気付いてね......」
聖騎士副団長ウィークスは
ポーカーフェイスである。
37歳、女性、独身。
聖騎士国内において序列2位である。
ウィークスの感情を読み取ることは
難しい。
聖騎士団長も各師団長も感情を
読み取れない。
しかし無機質なポーカーフェイスでは
ない。
顔には温かみと優しさが感じられる。
喜怒哀楽の表情が顔に表れないだけで
ある。
ウィークスの前髪は真ん中で対象に
分かれており、
顔の輪郭に沿って髪が三日月のように流れている。
後ろ髪は普段、頭のてっぺんでお団子に
まとめられている。
ウィークスは常におしゃれに気を遣う。
ウィークスが街を歩くとすれ違う者皆が
ウィークスの美しさを目で
追いかけてしまう。
ウィークスは職業柄、視線に敏感である。
どのような目で見られているか
よくわかる。
自室でウィークスは小さくため息をつく。
「誰も私のことを見てくれない...」
今日はオフの日。
ウィークスは普段、鎧かパンツしか
履かない。
今日はスカートを履いて気分を変える。
手足の指もネイルで楽しむ。
ウィークスは街に出る。
すれ違う人ウィークスの容姿端麗さに目を奪われる。
男性からも女性からもすれ違う
すべての人に見られる。
「やっぱり誰も私のことを見てくれない......」
ウィークスは表情を変えず心の中で
ため息をつく。
「買物をしても、カフェに入っても、
だれも私を見てくれない」
ウィークスはそれはいつものことと
自分に言い聞かせる。
夕方の鐘の音が鳴る。
ウィークスは休みの日には必ず訪れる
図書館を出て自宅に向かう。
ウィークスは首都アストロフィライトの
統治者である。
ウィークスの自宅は王宮の中にある。
「副団長!お疲れ様です。
本日はお休みでしたね。」
ウィークスは王宮内部を歩いていると
日勤の副官セカンドとモーメントと
ばったり会った。
「ご苦労様」
ウィークスはいつものように返事をする。
「今日はスカートですね」
モーメントがウィークスに声をかける。
ウィークスは頬がわずかに緩む。
「副官は私を見てくれている」
心の中でミニウィークスが喜んで
飛び跳ねている。
「副団長、大丈夫ですか?」
セカンドが声をかける。
「どうかした?」
ウィークスはいつもの変わらぬ表情で
答える。
「いや、いま、一瞬、副団長の表情が
変わりましたので」
セカンドが答える。
「見間違いだと思うわ」
ウィークスは平然と答える。
「誰も気付いてくれない
私の表情の変化に気付いてくれた」
「二人とも私を見てくれている」
心の中のミニウィークスは両手を
天に広げ大喜びをしている。
「引き続き任務をよろしくね」
ウィークスはそう言うと自宅へ
足を進めた。
と同時に心の中でこう思った。
「いつか私の胸の変化にも
気付いてね......」
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