69 / 76
1章
(69)エルフ国がドワーフ国を攻めたのは中央帝国のせい
しおりを挟む「ライト様、ドワーフ王が不在ですが
いかがなさいますか?」
「これはドワーフ国と
やり直しをするチャンスかもしれん」
「とおっしゃいますと?」
「エルフ族を撤退させれば恩を貸せる。
そうなれば窮地のドワーフ国を
助けたことになり、国交が
開けるかもしれん」
「なるほど。この戦争を
利用するわけですね」
「私とドノバンで戦場へ向かおう。
ヘリはこの首都ドワルルで待て。
万が一ドワーフ王が戻ってきたら
会談の調整をつけて待て」
「かしこまりました」
「では、西の都へ行くぞ、ドノバン」
……… ……… ………
「ドノバン、ドワーフ国の街道は
しっかり作られているな」
「ドワーフは治水工事などのインフラや
武具作りに定評がありますので」
「ドワーフ国との国交が樹立できれば
人の交換をして国を発達させよう」
「それは良いことだと思います。
通信インフラはエルフ族が
素晴らしいと聞きます」
「ドワーフ国の次はエルフ族にも
コンタクトしよう」
……… ……… ………
ライトとドノバンは西の都ドワランに
着くも兵士は見当たらない。
街の住人に話を聞くと
西の平野ドワットにて
交戦中とのことである。
「ドワットに向かおう」
ドワット平野では
両者入り乱れての乱戦だった。
すでに夕刻で戦闘は
そろそろ終わりを迎えようとしていた。
「エルフ族の方が押しているな」
「エルフ族は3族連合でしたら
いまのドワーフ国には勝ち目が
ないかもしれません」
エルフ族はもともと2部族だった。
ライトエルフ族とダークエルフ族であった。
両者はそこまで仲が良くなかった。
それでも交流があり、長い年月をかけて
ライトエルフ族とダークエルフ族が
一緒に暮らす者も出てきた。
今ではその混血がエルフ族と
呼ばれるようになった。
ダークエルフ族もエルフ族もライトエルフ族も
ドワーフ国に面している。
北にダークエルフ族、中央にエルフ族、
南にライトエルフ族が住んでいる。
それぞれのエルフ族の東側に接しているのが
ドワーフ国である。
今回エルフ族が3族連合で
ドワーフ族を攻めた理由が
中央帝国によるドワーフ国の弱体化であった。
中央帝国がドワーフ国を攻めて、
ほぼ勝ち戦のところ急に退却をした
経緯をエルフ族は知っていた。
漁夫の利を得ようとエルフ族が結託して
ドワーフ国に攻め込んだのが
今回の成り行きであった。
「ドワーフ国は不利である。
この状態で中央帝国が攻めてきたら
ドワーフ国は終わるであろう。
だからこそ皇帝の私が会うというのは
ドワーフ国にとっても
プラスしかないはず」
「おっしゃる通りです。
いまの状態ならこちらの話を
聞いてくれるでしょう」
「ドノバン、会談の調整の使者として
ドワーフ王の元は行ってくれ」
「かしこまりました。夜に会談ができるよう
なんとか使者の役目を果たしてきます」
ドノバンはライトに対して
好感を持ち始めていた。
ドノバンの重症の後、誠意ある処置と対応、
そしてこの数日のライトの
相手を思いやる言動。
残虐で有名な皇帝ではないのではと
思うほどであった。
しかし、その日の夜、
ドノバンには想像もしないような
残虐なことが起きるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる