妄想美少女脳内ポエム

本能寺から始める常陸之介寛浩

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『夏の水泳授業とスクール水着』

「親友ポジ女子 × スクール水着 × 夏の水泳授業」

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 📘題名:
「はいはい、水着ずれてるよって、今日もあなたの保護者」

 💡設定:
 主人公は“親友ポジ”の女子高生(高1~高2)。

 幼馴染や親友男子の隣でいつも「保護者」みたいに世話を焼くポジション。

 勉強、忘れ物、部活、そしてプール授業でも「ほら〇〇、タオル忘れてる!」「日焼け止め塗った?」と面倒を見る。

 スクール水着の肩紐がずれかけている男子(無頓着男子)を直してあげるが、触れた指先にドキッとしてしまう自分に気づく。

 本当は「保護者」ではなく、彼の“ただの友達”ではなく“特別な存在”になりたい気持ちを持っている。

 夏の水面のきらめき、プールサイドの熱、彼の笑顔、そして自分の心臓の音が、“保護者”の殻を揺らす一日。

 *
 

「〇〇、日焼け止め塗った?
 ……あんた本当、何にも考えてないんだから」

 

 夏のプールサイドは、照り返しで眩しくて、
 汗と塩素の匂いが混ざって、呼吸するたびに夏が入ってくる。

 

 クラスメイトたちの笑い声、
 水をかけ合う声、
 飛び込む音。

 

 わたしはタオルを抱えながら、
 彼の背中をじっと見ていた。

 

「なに?」

 振り返った彼の首元には、日焼け止めの塗りムラ。

「……貸しなさい」

 無言で日焼け止めを取って、
 首筋に塗ってやる。

「冷たっ!」

「はいはい、じっとして」

 

 本当に、手がかかるんだから。

 

 *

 更衣室。

「わー、スク水きつい~」
「太ったかも~!」

 騒ぐクラスメイトを横目に、
 わたしは無言でスクール水着を着る。

「ぴしっ」

 生地が伸びる音がする。

 肩紐をかけるとき、
 胸の奥がぎゅっとなる。

(やだ、なにこれ……)

 

 鏡に映った自分を見て、
 思わず顔を背ける。

 

 *

 プールサイド。

「おーい、〇〇~!」

 向こうで彼が笑顔で手を振っている。

 その笑顔に、心臓が少しだけ跳ねる。

 

「おーい! どうした?」

「……別に」

 顔を背ける。

 

「はいはい、水着ずれてるよ」

 肩紐が落ちかけているのを直してやる。

「おわっ、ありがとう……」

「ほんと、あんたってさぁ……」

 

 その瞬間、指先に触れた彼の肌の温度に、
 胸の奥が熱くなる。

(あれ……なに、この感じ……)

 

 *

 泳ぐ番が来た。

「位置についてー!」

 プールの端に並んだとき、
 彼が横に並んだ。

「勝負な!」

「は? あんた、泳げんの?」

「失礼な!」

 

 笑顔で笑い返す。

 その笑顔が、眩しかった。

 

「スタート!」

 

 水が弾ける。

 冷たさが全身を包む。

 

 水の中で目を開けると、世界が青く揺れていた。

 

(あいつ、泳げてるかな……)

 泳ぎながら横を見る。

 不格好なフォームで必死に水を掻いている。

 

 思わず笑ってしまう。

(頑張れ、って……)

 

 心臓が「どくん」と鳴った。

 

 *

 泳ぎ終わって、プールサイドで息を吐く。

「はぁ……疲れた……」

 横で倒れ込む彼。

「はは……負けた……」

「そりゃそうでしょ」

 笑ってタオルを投げてやる。

 

「ありがとな」

 笑顔で言われたその瞬間、
 胸がきゅっと苦しくなった。

(やだな……なにこれ……)

 

 *

 帰り道。

 髪はまだ濡れていて、風が涼しい。

 蝉の声がうるさい。

 

「今日も助かったわ、マジで」

「はいはい、感謝しなさい」

 いつもの調子で言い返す。

 でもその笑顔を見た瞬間、
 心の奥で何かが震えた。

 

(今日も“保護者”だったな、わたし……)

(でも、それじゃ……やだな……)

 

「……ねぇ」

 小さく声をかけようとしたとき、
 彼が振り返る。

「ん?」

 

「……なんでもない」

 顔を逸らす。

 

 あんたは、わたしを“親友”だと思ってる。

 “保護者”だと思ってる。

 

 でも。

 わたしは“あんたの特別”になりたいんだよ。

 

「はいはい、水着ずれてるよって、
 今日もあなたの保護者」

 

 でも、いつか。

 そのセリフを笑顔じゃなく、
 真剣な顔で言えるようになりたい。

 

 プールサイドで笑うあんたを見ながら、
 胸の奥で小さな決意をした夏の日だった。

 
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