異世界おっぱい❤『おっぱいに誠実で何が悪い!〜異世界転生したら悪役令嬢の味方になってた件〜』

本能寺から始める常陸之介寛浩

文字の大きさ
1 / 105

【第1話】 『乳神の祝福、ここに降り立つ』

しおりを挟む
 ──その日、世界は眩しくて、柔らかかった。



 



「……はぁ……はぁ……なんて神々しい……」



 如月拓真(きさらぎたくま)は、身を乗り出していた。机から落ちそうなほどに。



 視線の先には、教壇に立つ担任の〈吉永先生〉がいる。



 真面目で、厳しくて、生徒指導にも容赦がない鉄仮面教師。だが──



 おっぱいだけは……やたらと優しかった。



 いや、語弊がある。彼女の性格が優しいわけではなく、「優しさをまとって見えるほど」の柔らかさが、彼女の胸に凝縮されていたのだ。



「白シャツから透ける……完璧なシルエット……。あれはG……いや、FとGの境界線……この“谷”は国境級の断層だ……ッ!」



 彼は天才だった。学力ではなく、乳に関してだけ異常なまでの分析能力を持っていた。



 膨らみ、重力のかかり方、カップの張り具合、ボタンの張力。

 一瞬の揺れから、サイズ・弾力・着衣の厚みまで、0.2秒で解析可能。



 ──だが、この天才的観察眼が、最悪の悲劇を招く。



「……ん?」



 吉永先生が不意にしゃがんだ。落ちたチョークを拾うその一瞬──

 拓真の目の前に、布越しの神の造形が、かつてない解像度であらわれた。



「うわああああああッ!!!!」



 あまりの衝撃に立ち上がった彼は、後方にいたクラスメイトと激突。



 机が倒れ、教壇の角に、頭をぶつけ──



 



 そのまま、彼の人生は幕を閉じた。



 



 



 



 ◆ ◆ ◆



 



 



 ──天上。乳白色の空。



 拓真が目を覚ますと、そこは白い霧が立ち込める幻想世界だった。



「……ここは……病院か? いや、違う。俺、たしか……死──」



「汝、よくぞ参られた」



「……えっ?」



 声が響いた。空から、もしくは空間そのものから。



 次の瞬間、輝く“何か”が姿を取った。



 柔らかく、圧倒的な包容力。二つの乳房が浮いて──いや、ちゃんと人型だった。超絶爆乳の美しき女神が、彼の前に降臨したのだ。



「汝の名は、如月拓真。乳に誠実なる者──我が祝福を受けるに相応しき魂よ」



「え……えええ!? 女神様!?」



「我は、乳神(ちちがみ)ルクレア。人の誠実な性癖に応えし、真なる乳の加護を授ける者なり」



「ちょっと待って! あまりにも情報量が豊乳すぎる!」



 拓真は混乱しつつも、女神の前に膝をつく。

 ただ、言葉ではなく本能的に“ありがたい”と感じた。



 目の前の神は、嘘をつかない。

 揺れ方とサイズ感が、何より真実を語っていたからだ。



「汝に授けよう。我が力“乳眼(にゅうがん)”。この目は、乳の真偽を見抜き、心のありようをその柔らかさから判別する」



「それ、俺が一番欲しかったやつ……!」



 彼の全細胞が叫ぶ。

 これは、ただの変態的異能ではない──



 人の“誠実”を見抜く力なのだ。



「行け、拓真よ。我が選んだ新たな世界ラグリス王国にて、汝の力で“偽りの胸”を裁き、“誠実な胸”を守り抜け」



「はいっ! 俺、誠実におっぱいを見守ります!」



 女神の頬が、うっすら紅く染まる。



「……うむ、よい心がけだ」



 



 こうして、彼の第二の人生──



 “乳の真実を見抜く力”を持った少年の、異世界での冒険が始まった。



 



 



 ◆ ◆ ◆



 



 



「……う、うう……寒……」



 目を開けると、そこは草原だった。



 淡い光の差す大地。空には異世界らしい双月。足元には光る魔法陣──そして、



「お、おっぱいがいっぱい……ッ!!」



 目の前には──洗濯物を干していた村娘たちが、なぜか全員ノーブラで日光浴中。



「こ、これは……乳神様!? いきなりの試練!?」



 全員が拓真に気づき、悲鳴とともに逃げていった。



「ち、ちがうんです!! 俺、ただ転生しただけで!!」



 ──だが、騒動を聞きつけた騎士団がやってきて、拓真は**“変態疑惑で拘束”**されてしまう。



 牢の中でうなだれながら、彼は誓う。



「……俺、誠実に生きるって、誓ったのに……」



 



 ──そのときだった。



「そこの変態、無罪放免ですわ」



 牢の前に現れたのは、紫のドレスに金髪巻き毛、そして強烈な眼光を放つ少女──



 悪役令嬢・リリアーヌ・グランディールだった。



「え……?」



「見てすぐに分かりましたわ。あなた、乳を見る目だけは誠実ですもの。」



「…………!」



 運命の出会いが、ここに始まった──。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話

カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 チートなんてない。 日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。 自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。 魔法?生活魔法しか使えませんけど。 物作り?こんな田舎で何ができるんだ。 狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。 そんな僕も15歳。成人の年になる。 何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。 こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。 女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。 になればいいと思っています。 皆様の感想。いただけたら嬉しいです。 面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。 よろしくお願いします! カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。 続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。

異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。 で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか? 異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕! 異世界帰りのハーレム王 朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処理中です...