異世界おっぱい❤『おっぱいに誠実で何が悪い!〜異世界転生したら悪役令嬢の味方になってた件〜』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《誠実乳革命編》──乳で導く新時代、誇りは胸に宿る

【第14話】 『リリアーヌ、平民議会へ殴り込み!』

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 ──王都、下層区“ベラルド街”。

 貴族社会とは対照的な、洗濯物と子どもたちの笑い声が交錯するこの街に、いま熱気が渦巻いていた。

 

「みんな聞いた!? リリアーヌ様が偽乳裁判で逆転したって!」

「私たちの“誠実な乳”も、ついに認められる時代になったのよ!」

「小さい胸でも、堂々と生きられる……それを証明してくれたのは、元・貴族のお嬢様だったってわけね!」

 

 その中心に、古びた集会所がある。
 そこには、手書きの看板が掲げられていた。

 

 《誠実乳を語る下町女性の会》
 通称:ちち友会(ともかい)

 

 ──そう。この街にいま、“新しい運動”が芽吹こうとしていた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 同時刻、誠実乳義勇軍本部。

「え、ちち友会?」

「正式名は《誠実乳支持者の市民友好会》。下層区の女性たちが立ち上げた、市民主導の誠乳派集会よ」

 ソフィア巫女長が説明すると、リリアーヌの瞳が輝く。

 

「……すごいわ。乳の誇りが、ついに“貴族以外の手”で語られ始めた」

「えっ……まさか……リリアーヌさん、行く気!?」

「当然よ。彼女たちの乳を誇りに変えられるのは、“同じ痛みを知ってる私”しかいない!」

 

 ──かつて、胸を誇りとして“利用された”令嬢が。
 今、“乳に誇りを宿す術”を、社会に示す者として歩み出す。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 そして数日後。

 王都・平民議会庁舎。

 ここは貴族の干渉を受けず、民間の代表が意見を交わす「市民意思の最後の砦」とも言われる場だった。

 

 この日、臨時会合が開催されたのは、以下の議題による。

 

【緊急討議】乳整形文化による階層間格差と、平民女性への無言圧力について

 

 議事壇上には、平民代表・マリベル議員の呼びかけで、特別弁士として招かれた人物が立った。

 

「……皆さま、本日はお招きいただき、光栄です」

 

 高貴な立ち姿。穏やかな口調。
 だがその瞳には、かつての“王太子の婚約者”とは別の光が宿っていた。

 

 ──リリアーヌ・グランディール。

 “誠実乳義勇軍”副代表としての公的な初演説である。

 

「私は、かつて“誇張された乳”を理由に、断罪されました」

「そして今、同じように“胸の形”によって生き方を縛られている多くの市民がいます」

「皆さん、これはもう“貴族社会のこと”ではありません。
 私たち全員の心にある“胸を張る自由”の話です!」

 

 会場に静かなざわめきが走る。

 

「魔導乳が悪いとは言いません。選択の自由はあるべきです」

「けれど、それが“優遇の指標”になる社会は……“誠実に胸を張って生きてきた人間”を、見捨てるものです!」

 

 彼女は、胸に手を当てた。

「小さくても、大きくても、揺れなくても……その人の“心を支えている胸”を、私は見たい」

 

「胸の格差ではなく、心の誠実さが評価される社会を──ここから作りましょう!」

 

 ──静寂。

 そして、ゆっくりと、ひとりの平民女性が立ち上がった。

 

「……私、ずっと下を向いて歩いてました。胸が小さいって笑われて」

「でも……リリアーヌ様を見て、救われたんです。
 “堂々と胸を張って生きるって、こういうことなんだ”って」

 

 拍手が起こる。
 さらにもうひとり、そしてまたひとり。

 

 ──その日、平民議会は、異例の“喝采と涙”に包まれた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 義勇軍本部に戻った夜。

 

「……お疲れ様」

 拓真が紅茶を差し出す。

「乳魂感応で見てたよ……すごく、みんなに伝わってた」

 

 リリアーヌは、少し照れながらカップを受け取った。

 

「……ありがとう。でも、まだ道は始まったばかりよ」

「うん。でも、君が“乳格差を超える女王”って呼ばれてるって噂、もう市街区まで広がってるよ」

 

「……ふふ、そう? じゃあ、その名に恥じないように──明日も“胸を張って”生きなきゃね」
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