異世界おっぱい❤『おっぱいに誠実で何が悪い!〜異世界転生したら悪役令嬢の味方になってた件〜』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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『翻訳された誠実に、揺れぬ者たちの影』 ――“自由の揺れ”に抗う者たち、そして誠実は揺れを超えて試される

【第51話】 『翻訳された誠実に、揺れぬ者たちの影』

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 ──国際揺動文化会議(IBC)閉幕から七日後。
 ラグリス王国は“世界に最も乳が翻訳された国”として注目を集めていた。

 

 王都では市民による「乳の表現宣言」の提出件数が一日で五千件を突破し、
 教育庁は緊急の法整備を進め、ついに国家公認教科として**《乳文化と誠実》**が高校課程に組み込まれることが決定。

 

 各国でも動きは加速していた。

 

 ・セリオス王国:公立校で“揺れ自己紹介”導入
 ・ミューリス=エール共和国:義乳授業の権利化
 ・裸乳文化圏ナマク連邦:“揺れによる詩”が国民的芸術に昇格

 

 世界は、揺れを“翻訳し合う文化”に歩みを進めていた。

 

 ──だがその一方で。

 

 ある揺れない者たちの台頭が、静かに始まっていた。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 ──東大陸・統一工廠区域《ゼル・カムナ》。
 MILIT-BUST中央研究機関。

 

 ここでは、揺れを制御し、美学と規律で構成された“無感情乳兵”の研究開発が続けられていたが──
 近年、改革派のクラヴェル博士が“翻訳可能な乳”への歩み寄りを試みて以降、
 内部では**「揺れない誠実」の擁護派=純粋制御派**が力を持ち始めていた。

 

 彼らの主張は、こうだ。

「乳に感情を宿せば、翻訳不能な暴力が拡がる」
「“翻訳”は心を乱す“ノイズ”を生むだけだ」
「誠実とは、個性ではなく“秩序”を守ること」
「揺れとは不安定。誠実には“揺れない心”が必要である」

 

 新たに台頭した人物──リオン准将は、表情を変えずこう言った。

 

 「世界は“揺れを許す寛容”によって乱れつつある。
 翻訳という手段は、価値観の曖昧化を加速させた」

 

 「ゆえに、我々は**“翻訳されない誠実”を取り戻す**」

 

 彼の言葉に頷いた者たちは、TYPE-Ø(ゼロ)と名付けられた乳兵ユニットの訓練場へと向かう。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 ──王都・誠実乳育成塾。

 

 リリアーヌは最新の各国報告資料を前に、沈黙していた。

 世界中で“翻訳された揺れ”が喜ばれていたはずの空気は、
 一部地域で“無秩序な扇動”と報じられ、再び揺れる自由が“抑えるべき衝動”に見なされつつある。

 

 「……これは、“揺れの反動”ね」

 

 彼女は立ち上がり、書棚からIBC記録書簡の第1条を取り出す。

 

 > “誠実は、揺れの形式を問わない。だが、それが誰かを傷つけるなら、翻訳されなければならない。”

 

 「翻訳が、誰かの心を乱した。
 でもそれは、心が“揺れた”ってことでしょう」

 

 「だったら今度は──“沈黙”そのものと、対話する番よ」

 

 彼女の目に、決意が宿る。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 夜。拓真とユーフィリアも集まり、塾内の作戦室で会議が開かれる。

 

 「TYPE-Øは危険だ。揺れないことを正義にし始めてる」

 拓真は語気を強める。

 

 「“翻訳不能な誠実”って、つまり“説明しなくても従え”って言ってるのと同じだ」

 

 ユーフィリアは静かに呟いた。

 

 「……でもそれ、本当に“沈黙”なのかな?」

 

 「“揺れない誠実”にも、理由があるはずなのよ」

 「私たちが“揺れ”を翻訳してきたように、“沈黙”も翻訳しなきゃ──
 対話のない沈黙は、ただの拒絶になってしまう」

 

 その言葉に、リリアーヌは大きく頷いた。

 

 「沈黙には、沈黙の揺れがある。
 それを“聞く”ための、まったく新しい言葉が、今、必要なのよ」

 

 ◆ ◆ ◆

 

 そして、翌日。

 ラグリス政府は、国際声明を発表した。

「我が国は、“揺れる誠実”と“揺れない誠実”が、共に並び立つ場を提案します」
「今後、TYPE-Ø陣営代表を招き、《沈黙誠実対話会》の開催を希望します」

 

 声明に対し、MILIT-BUST広報官はこう返す。

 

 「誠実に対話の必要はない。
 “完全な沈黙こそ、誠実の証明”である。」

 

 ◆ ◆ ◆

 

 その夜、リリアーヌは静かに胸に手を当てて言う。

 

 「聞こえない声を、聞こう。
 揺れない乳に、“揺れたがっている心”があるのなら──」

 

 「それを翻訳するのが、今の“私たちの誠実”」
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