異世界おっぱい❤『おっぱいに誠実で何が悪い!〜異世界転生したら悪役令嬢の味方になってた件〜』

本能寺から始める常陸之介寛浩

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《選ばれざる乳たち──誠実の次元を超えて》編

第81話『“選ばれなかった”者たちの会合──ハーレム・アフターケア同盟、発足』

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 誰かを選ぶことは、誰かを選ばないことを意味する。だが、それは敗北ではない。物語が終わるのは、誰かの目に映らなくなる時だ。だから彼女たちは立ち上がる。

 舞台は、王都から南東の霧深き渓谷にひっそりと佇む温泉郷──その名も《湯乳(ゆにゅう)郷》。

 古より伝わる「揺れし者、癒し受けん」という言い伝えに従い、揺れる者たちが己を癒すために集う禁断の地。

 その一室。静謐な和風造りの大広間に、肩を落とした令嬢たちがぽつぽつと集まっていた。

「……これが、“選ばれなかった”者たちの集い、ですの?」

 エミリア・フォン・リュクスハイムが、やや肩をすくめながら口を開いた。白金の巻き毛が、湯気にしっとりと濡れている。

「違うわ、エミリア。私たちは、ただ“まだ選ばれていない”だけよ」

 そう言って頬を膨らませるのは、マリア・エストレージャ。正妻戦では中盤に拓真との距離を詰めたが、終盤で自爆──というか、愛の重さが足を引っ張ってしまった。

「そ、それに! べ、別にワタクシは、諦めたわけでは──」

「誰も諦めろとは言ってませんわよ、クラリス」

 ソフィア・セレネが、湯飲みをそっと卓に置いて囁く。彼女の乳は、霊的に清らかすぎて「触れると悟る」と評判の聖乳系。

 ──そして、この会合の主導者が満を持して登場した。

「お待たせしましたわ、諸嬢!」

 バッと障子が開く。

 そこに立っていたのは、赤毛を団子状にまとめたエミリア。白タオル一枚の湯上がりスタイル。気品と色気が爆発している。

「ようこそ《ハーレム・アフターケア同盟》へ!」

 その宣言に、全員の視線が一斉に集まった。

「これは……失恋者の集まり、ということでは……?」とクラリス。

「違いますわ」エミリアがぴしゃりと断じた。

「私たちは、誰にも選ばれなかったわけではありません。“自分自身に選ばれ続ける勇気”がまだ揺れているだけ」

「…………かっこいい……」

 ソフィアがぽつりと漏らす。

「ですから、まずはこの温泉で“乳を張り直す”ことから始めましょう」

 一同、頷く。

「っていうかさ……これ、拓真さんへのアピール合宿じゃない?」とマリアがぼそりと呟くと、場が一瞬で修羅場の気配に染まる。

「ほほう? そういう不純な動機で湯に浸かったと……?」
「そっちこそ! 清らかなフリして一番えっちな乳してるんだからなッ」

 ──全裸タオルバトル勃発。

 乳が揺れ、湯が弾け、言葉がぶつかり合う。

 しかしその先に芽生えたのは、意外にも一体感だった。

「……変ね。乳って、ぶつけ合った方が仲良くなれるのかしら」

「揺れるから、寄り添えるのですわ」

 気づけば、彼女たちは「恋に敗れた」のではなく、「恋を続ける選択肢を得た」のだと気づいていた。

 最後に、湯の奥に設けられた祠に、エミリアがそっと手を合わせる。

「どうかこの揺れが、誰かの胸にも届きますように──」

 その夜。星のない空の下で、彼女たちの乳はそっと温泉の湯に浮かび、未来へと揺れ続けていた。
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