前代未聞のトイレ異世界転移ファンタジー~うちのトイレは異次元でした。街中は勘弁してください。いや、そこもちょっと!~

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第27話:秋葉原のメイド通りと痔の試練

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俺、佐藤太一、18歳。

この呪われたトイレに振り回される生活、もう何度も「もう限界だろ」って叫んでる。

最近は世界各国の料理にハマってて、それが腹痛の原因になってるのは分かってるけど、やめられねえ。

昨日はタヒチのビーチでフラダンスに癒されかけたけど、痔の痛みにやられて結局地獄だったし、もう痔に優しくない場所は勘弁って思ってた。

でも、このトイレに優しさなんて期待しても無駄だって分かってる。

今日は昼に食った日本の「メイドカフェ風オムライス」が胃の中でモヤモヤしてて、ケチャップの甘さと卵のふわっとした重さが腹をギュルギュル鳴らしてる。秋葉原のカフェで「ご主人様、おいしくな~れ♪」って魔法かけられたやつだ。

痔がまだズキズキしてるから座り心地いい店で食ったのに、結局トイレに駆け込む羽目になった。

ドアをガチャッと開けた瞬間――。

「うおっ、秋葉原!?」

目の前には、メイドカフェの呼び込みが盛んな通り。

カラフルな看板が「メイド喫茶!」「萌え萌え体験!」ってギラギラ光ってて、通りを歩くオタクや観光客でごった返してる。

メイド服の女の子たちが「ご主人様、いらっしゃいませ~!」ってチラシ配りながら笑顔で呼び込んでる。

で、俺はいつものように便器ごと、その通りのど真ん中にポツンと出現。

「いや、マジかよ……秋葉原のメイド通りのど真ん中でトイレって、萌えと痔が混ざりすぎだろ!」

すぐ横では、ツインテールのメイドが「ご主人様、癒されに来てくださいね~!」って手を振ってる。

少し離れたとこじゃ、別のメイドが「今ならオムライス半額ですよ~!」って大声でアピールしてる。

距離、2メートルくらい。

メイドのスカートが風に揺れて、甘い香水とオムライスのケチャップ臭が混ざって鼻をくすぐる。

でも、俺の尻は痔の痛みがズキズキしてて、便器に座ってるのが辛い。立ちっぱなしの呼び込みと俺の状況がリンクして、余計に気まずい。

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。

でもこの近さ、メイドの「萌え~!」って掛け声や、観光客の「写真撮っていい?」って声が耳にガンガン入ってくるんだぞ! 通りの空気が少し涼しくて、アスファルトの熱が便器に伝わってくる。

こんな賑やかな場所で用を足すとか、羞恥心がメイドの笑顔より眩しい。痔の痛みが「ズキッ」とくるたび、脂汗が額からポタポタだ。

腹の中じゃ、オムライスの卵とケチャップがグチャグチャ暴れてる。

時間がない。

痔のせいで座るのも地獄だし、こんな場所でミッションとか、心が萌えと苦痛で爆発しそう。

メイドが「ご主人様、お帰りをお待ちしてますね~!」ってチラシ配ってる中、俺は必死に腹に力を入れる。

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ! 尻が死ぬ!」

その時、メイドの一人が俺のすぐ横まで来て、「ご主人様、いかがですか~?」って観光客に笑顔で声かけた。

やばい、見つかる!? 俺は慌てて息を止めて固まる。

でもメイド、俺をスルーして「カフェはこっちですよ~!」って指差して離れた。

見えてねえよな……よな? でもその瞬間、観光客のデカいリュックが俺の便器に「ガツン」と当たって、痔が「ズキッ!」と悲鳴を上げた。

「うっ!」って声が漏れそうになったけど、グッと堪えた。

通りの喧騒に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。

メイドが一瞬「ん?」って顔して首傾げた。やばい、音でバレる!?

ぷすっ。

「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」

光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。

換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に救いに感じる。全身汗だくで、オムライスのケチャップ臭とメイドの香水が混ざって混乱。

尻の痔がまだズキズキしてて、立ち上がるのも辛い。息を整えながら、俺は呟いた。

「秋葉原のメイド通りって……萌え萌えな呼び込みの前でトイレとか、痔に優しくねえだろ……」

考えてみれば、あのメイドや観光客、俺のこと本当に気づいてなかったよな? 首傾げたの、偶然だろ。

でも、あの賑やかな通りでやった事実は消えねえし、痔の痛みはまだ続きそうだ。

俺のメンタル、もうメイドカフェのオムライスみたいにぐちゃぐちゃだよ。

「ったく、次はどこだよ……もう痔に厳しいとこは絶対勘弁してくれ」

メイドカフェ風オムライスは二度と食わねえし、痔薬塗り直さなきゃと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。

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