前代未聞のトイレ異世界転移ファンタジー～うちのトイレは異次元でした。街中は勘弁してください。いや、そこもちょっと！～

第102話：悪の改造手術と不気味な便器

俺、佐藤太一、18歳。

この呪われたトイレに振り回される生活、もう慣れっこだけど毎回予想外だ。

昨日はハワイアンズのフラダンスで気まずすぎて心がグニャグニャになったし、もう気まずすぎる場所はマジで勘弁って思ってた。

気まずくなくて穏やかな場所に行きてえよ……って願ってたけど、このトイレは毎回予想を悪の組織にぶち込んでくる。  

昼に飲んだ怪しげなエナジードリンクが腹の中で暴れてる。

トイレに駆け込んで、ドアをガチャッと開けた瞬間――。  

「うおっ、秘密基地!?」  

目の前には、悪の組織の手術室。

白衣の科学者が「この改造で最強の兵器になる！」ってメスを握ってて、改造人間が「ううっ…」って手術台で呻いてる。

機械が「ピーピー！」と作動し、薬液が「ポタポタ」と滴ってる。

遠くで換気扇が「ブーン」と唸り、電気が「ジジッ」と点滅してる。

で、俺はいつものように便器ごと、その手術のど真ん中にポツンと出現。  

「いや、マジかよ……悪の組織が改造手術してる最中でトイレって、穏やかどころか怖すぎだろ！」  

すぐ横では、科学者が「心臓を強化しろ！」って助手にあれこれ指示してて、改造人間の腕が「ガチャン！」と機械に変わってる。

距離、科学者まで3メートルくらい。

消毒液と鉄の匂いが鼻にガンガンくる。

この不気味な場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。

Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。  

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。

でもこの近さ、科学者の「完璧だ！」って冷たい声や、改造人間の「うぐっ！」って呻きが耳にガンガン入ってくるんだぞ！

手術室の空気が冷たくて緊迫してて、便器が床にドカッと浮いてるのが気まずい。

こんな場面で用を足すとか、羞恥心が改造人間の機械より重い。

怖すぎて、心が緊張で締め付けられてる。  

腹が限界だ。

エナジードリンクがグチャグチャしてる。

時間がない。

こんな場所でミッションとか、心が恐怖と羞恥で爆発しそう。

科学者が「次は脳だ！」ってメスを構える中、俺は必死に腹に力を入れる。  

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ！」  

その時、助手が俺のすぐ横まで来て、「何か変な音が…」って器械をチェックした。
やばい、見つかる!?

俺は慌てて息を止めて固まる。

でも助手、俺をスルーして「機械のノイズか」って呟いて離れた。

見えてねえよな……よな？

でもその瞬間、電気が「バチッ！」とショートして、衝撃で便器が「ガタッ」と揺れた。

「うっ！」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。
  
手術室の騒音に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。

科学者が一瞬「ん？何だ？」って顔して首傾げた。

やばい、音でバレる!?  

ぷすっ。  

「……ミッションクリアー、通常トイレに戻ります」  

光がパッと弾けて、俺はアパートの狭いトイレに帰還。

換気扇のブーンって音と便器の安定感が、いつも以上に現実に戻してくる。

全身汗だくで、心がまだ手術室の不気味さで震えてる。

息を整えながら、俺は呟いた。  

「悪の改造手術って……不気味な秘密基地の前でトイレとか、心が崩れるだろ……」  

考えてみれば、科学者も助手も俺のこと本当に気づいてなかったよな？

「何だ？」は機械への反応だろ。

でも、あの緊迫の中でやった事実は消えねえ。

俺のメンタル、もう改造人間みたいにガチャガチャだよ。  

「ったく、次はどこだよ……もう怖すぎるとこはマジで勘弁してくれ」  

エナジードリンクは当分飲まねえと思いながら、俺はトイレのドアをそっと閉めた。

でも、次に開けるのがやっぱり怖いんだよな、これ。