前代未聞のトイレ異世界転移ファンタジー～うちのトイレは異次元でした。街中は勘弁してください。いや、そこもちょっと！～

本能寺から始める常陸之介寛浩

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第111話：部屋に来た三人と地獄の便器

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俺、佐藤太一、18歳。

この呪われたトイレに振り回される生活、もう慣れっこだけど、今日は特別だ。

山本彩花、山本美月、佐々木美咲が俺の部屋に遊びに来た。

彩花が「太一くんの部屋、初めてだね！」って笑って、美月が「意外と片付いてるね」と感心して、美咲が「太一くんと一緒ならどこでもいいよ…」って目を輝かせてる。

で、美咲が「太一くんに食べてほしいから」と差し入れた何が入ってるか分からないパウンドケーキをみんなで食べた。

味は…妙に甘くて変な後味がしたけど、断れなくて食っちまった。

今、そのケーキが腹の中で暴れてる。

彩花が「ねえ、トイレどこ？」って立ち上がった瞬間、俺は「待て！危険だから入るな！」って叫んでドアを押さえた。

「え？何が危険なの？」って彩花が首傾げて、美月が「トイレが危険ってどういうこと？」って笑ってる。

美咲が「太一くんが言うなら何か理由があるよね…？」って俺に近づいてくる。

「いや、マジでヤバいんだって！壊れてるんだよ！」って必死に言い訳するけど、三人とも「ふーん？」って疑ってる。

まず彩花が「ちょっと見るだけならいいよね？」ってドアを開けた。

「うわっ！」って俺が叫ぶ中、彩花が「え、すごい！綺麗な海が映ってる！」って感動してる。

見ると、ドアの中は青い海と白い砂浜が広がってて、波が「ザブーン」と打ち寄せてるだけ。

「へえ、お洒落な壁だね！」って彩花が満足して戻ってきた。

次に美月が「私も見たい！」ってドアを開ける。

「やめろって！」って俺が止めるけど、美月が「うわ、森の滝だ！綺麗！」って目を輝かせてる。

確かに、緑の森と滝が「ザアア」と流れてる景色だけが映ってる。

「こういうインテリア、センスいいね」って美月がニコニコして戻ってきた。

最後に美咲が「太一くんの秘密、見ちゃうよ…？」ってドアを開けた。

「頼むからやめてくれ！」って俺が叫ぶけど、美咲が「桜並木だ！太一くんと見たい…」ってうっとりしてる。

ピンクの桜が「ヒラヒラ」舞う景色が映ってるだけだ。

「お洒落な壁だね、さすが太一くん！」って美咲が満足して戻ってきた。

三人とも「じゃあ、またね！」って帰ってったけど、俺は冷や汗ダラダラだ。

「何だよ、俺以外は綺麗な景色だけかよ…」って呟きながら、美咲のケーキで腹が限界に。

トイレに駆け込んでドアをガチャッと開けた瞬間――。

「うおっ、地獄!?」

目の前には、炎の山が「ゴオオオ！」と燃え盛る地獄。

鬼が「グオオ！」って叫びながら悪人を「ガシッ！」と掴んで、炎に「ジュウウ！」って焼いてる。

熱風が「ビュウウ！」と吹き付け、焼ける臭いが「モワッ！」と漂ってくる。

遠くで悲鳴が「ギャアア！」と響き、溶岩が「ドロドロ」と流れてる。

で、俺は便器ごと、その地獄のど真ん中にポツンと出現。

「いや、マジかよ……地獄の鬼が悪人いたぶってる中でトイレって、熱すぎて臭すぎだろ！」

すぐ横では、鬼が「罪を償え！」って悪人を炎に投げ込んでて、悪人が「助けてくれ！」って叫んでる。

距離、鬼まで3メートルくらい。

焦げ臭さと硫黄の匂いが鼻にガンガンくる。

この灼熱の場所で座ってるだけで、心臓がバクバクだ。

Tシャツが汗でビショビショで、場違い感がやばい。

「見えてるのは俺だけで、向こうからは見えない」ってルール、信じたい。

でもこの近さ、鬼の「グハハ！」って笑い声や、悪人の「うわああ！」って悲鳴が耳にガンガン入ってくるんだぞ！

地獄の空気が熱くて不気味で、便器が溶岩にドカッと浮いてるのが気まずい。

こんな場面で用を足すとか、羞恥心が地獄の炎より熱い。

熱すぎて、心が緊張で締め付けられてる。

腹が限界だ。

美咲のパウンドケーキがグチャグチャしてる。

時間がない。

こんな場所でミッションとか、心が恐怖と羞恥で爆発しそう。

鬼が「次はお前だ！」って別の悪人を掴む中、俺は必死に腹に力を入れる。

「おっ、おっ、おっ……頼む、出てくれ！」

その時、鬼が俺のすぐ横まで来て、「何か臭うぞ？」って鼻をクンクンさせた。

やばい、気づかれる!?

俺は慌てて息を止める。

でも鬼、俺をスルーして「こいつの焦げ臭いか！」って悪人を掴んで離れた。

見えてねえよな…よな？

でもその瞬間、炎が「ボッ！」と上がって、熱風が「ゴオオ！」と便器を炙った。

「うっ！」って声が出そうになったけど、汗だくで堪えた。

地獄の騒音に紛れて、俺の腹が「ぐぅうう」って鳴った。

鬼が一瞬「ん？何だ？」って振り返った。

やばい、音でバレる!?

ぷすっ。

「……ミッションクリアー」

光が「パッ！」と弾けて、俺はアパートの狭いトイレに戻ってきた。

換気扇のブーンって音と便器の安定感が現実を引き戻す。

全身汗だくで、地獄の熱さと焦げ臭さが鼻に残ってる。

息を整えながら、俺は震える声で呟いた。

「三人には綺麗な景色で、俺は地獄…美咲のケーキ、マジで何入ってたんだ！？」

腹はスッキリしたけど、心は炎でグチャグチャだ。

トイレのドアをガタガタ震える手で閉めて、俺は床に崩れ落ちた。

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