人生逆転！ハーレム無双

1章 逆転

第4話 導き

アレンの目の前には小さい小人が姿を現した。
しかし、よく観察してみると小人ではなく精霊だった。
小人と精霊では明らかに異なる。
判断材料は見た目だ。
まず、小人なら宙には浮けない。それに、決定的に異なるのは精霊の特徴の背に備わる羽だ。精霊はその羽の数によって階級が変わってくる。
例えば、羽が二枚なら一番下の階級の精霊になってくる。人間が特に冒険者たちが契約している精霊はこの二枚の羽の精霊か上のものになってくると４枚の羽のフォームピット
体は小さく背中には三段がさねの羽がついており、顔立ちは女の子だ。ペットのような愛らしさを備えている。

 ｢もう！撫でないで欲しいのです！！｣

精霊はその小さい手を振り回しながら怒っていた。

｢ごめん、ごめんつい無意識で｣

威嚇しているつもりなのか頬をこれでもかと膨らませこちらを睨みつけていた。しかし、その表情はあまりに頼りなく可愛らしかった。
5歳児が駄々をこねている様とそっくりだった。
アレンは精霊の気持ちなど露知れず笑っていた。

｢もう、この私を愚弄するなんていい度胸なのです！｣
｢そーいえば、君は精霊なのかな？｣

話題転換のために彼女？に質問をした。
思い通り彼女は怒るのを止め質問に答えてくれた。

｢そ～なのです。人間！でも、君ではなくミューと呼びなさい！｣
｢へー、名前が付いているのか。｣
 
ミューは腰に手を当てエヘンと偉そうに答えた。

｢しかもシックスピットなのです！｣
｢えっ、シックスピット！？｣

その反応を待っていたかのようにミューは顔に華を咲かせた。

｢シックスピットって伝説では聞いたことあるけど実在したんて…。ミューはすごいんだなー｣
｢ふふーん、もっと褒めてくれてもいいんですよ？｣
｢ミューはすごいなー、天才だ！｣
｢そーですか？そんな言われても何もないですよハハハ｣

満足げだった。
まるで、5歳児が飴玉を貰った時のような反応の良さだ。
しかし、実際シックスピットは珍しい。
基本的に聡明な冒険者でもフォームピットまでが限界だ。そもそも、フォームピットでもすごいのだ。
しかし、シックスピットはさらにその上。上位交換だ。
精霊の最高階級がシックスピットになる。
シックスピットはフォームピットやツーピットより魔力が高いのは当然。それに、個体により特殊能力も備わってくる。

｢あっ、そういえばあなた今困ってますね？｣