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ーーーーあれから3日がたった 

あの後、蓮兄に引っ張られて
ユキが帰ってくるまでの間、
ユキの家にお邪魔させてもらった。

あの時の俺は よほど酷い顔だったらしく、蓮兄の手作りショートケーキと紅茶をごちそうになって
風呂にも入らせてもらった。

流石は製菓学校に行ってるだけあって、
ショートケーキは過去1で美味しかった。

「昨日、また雨だったんで部屋干しなんですけど  変に臭いとかついてたら
すみません。ありがとうございました。」

「いやいや、こちらこそ。
試作のケーキの味見、ありがとね
俺の服、ちょっと大きかったみたいだけど大丈夫だった?」

そうなのだ。蓮兄は細マッチョというやつだったらしく、背は俺より高いから
多少は覚悟してたけど、、、

鍛えようかな

「サク、くん?」

っは!いかんいかん

「あぁ、すみません
ぼーっとしてました。」

「はははっ 朝だし仕方ないね~
それに、服を届けるとはいえ
いつもより30分もはやいから、って
もういつもの時間!?

ユキー!!またギリギリになるよー!」

うわぁ!サクごめん!今起きた!
という声が2階あいつのへやから聞こえてくる

今日もいつもどうりにできるかな。

              ※

そんな考えは杞憂だったらしい

特に書くことも無くいつもどうり、
さらに言うなら
もう下校して自宅である。

あれは幻だったんだろうか
なんて、思っちまう

(それはそれでヤバいんだが)

1日は某メロスのごとく過ぎ去っていった。
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