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04話

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今日もふつうに終わったなー

ユキとドーナツ食べて、ユキを家までおくって、家まで帰って

相変わらずこのルーティンは健在だ。

それは日が経つにつれ安心感と
それの全く逆の感情がつのってゆくことに
他ならない

あの日からもう1ヶ月過ぎている

ユキはあれから何回かまたリクとあっているようで、たまに急に2人で歩いてるところを見かけたりする

いつものカフェで席が隣になってた時は焦った。

(おかげで、顔を把握できたけど)


もうすぐで期末考査だってのに
頭をよぎるのは
友情、時間、信頼、相談、嫉妬、などの
言葉ばかりだ

(ユキ、聞いたら話してくれる?)

でも話したらしたで
今の普通じゃなくなることは確かだった

良い意味でも、悪い意味でも、だ


「ねぇ、君、サクくん?だよね?」

「あぁ、はい。そうですけど」

後ろから急に聞かれてびっくりした
普通に肯定しちゃったよ

けど
振り返って余計にびっくりした

俺に話しかけてきたのは
紛れもない、リク本人だった。

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