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24話 お散歩
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『ッ…?//』
「あ、あの?どうされました?」
なんか殿下が入ってきたかと思えば、顔を赤く
してるんだけど?なんだろ。私がジャスパーを
撫でてる状況になんか違和感あるのかな?
『ジャスパーさん、起きたんですか…?//』
「はい、つい先程。こんな風に撫でながら少しの間旅してたんですよ」
『…?えっと…鳥の間、って事ですか?』
「はい」
何だかホッとしたような顔をした後、殿下はこちらにきて、近くの椅子に座った。
『少し、雑談でもどうですか?』
「…?ええ、勿論」
うとうとしているジャスパーを膝に乗せ、私は殿下と向き合った。
『貴方が倒れた日、兄上の婚約者が来るという話は覚えていますか?』
ああ、なんだそんなことか…。勿論覚えている。
でも、何かあったのか?
「覚えていますよ。もしや、何か問題が?」
『ええ…。貴方が倒れた日、話す事は出来ないと
兄上に伝えたのです。勿論、母上も父上も貴方が神獣である事は知っていますし、兄上は倒れた時に
一緒にいたのですぐに理解してくれました』
「…」
『ですが、婚約者様はあまり融通が効かない
お方で…今夜の皇族のみの祈祷式にて、神の声を
聞いてこいと、無茶を言ったのです…』
成る程。まああの過去を思い出した私なら神の声
くらい……待ってよ?神の声を聞くんだよね?
ならさ…。
「ふふっ、わかりました。聞いてきましょう。その祈祷式に私が出る事は可能ですが?」
『ええ勿論。多分、僕も同じことを考えています。
今夜、夕食が終わった後着替えをして馬車に
乗り、神殿に向かいます。服はどうされます?』
「私の力で作っておきますよ。後、ジャスパーは
暗いのが苦手なので一緒に連れて行きます」
正直、人間としての年齢もまだ若い。放って
おけばそれこそ私は私を許せないし、何より
ジャスパーが私を許さないだろう。
『承知しました。その旨を伝えておきますね』
「ありがとうございます、殿下」
なんか力を隠さなくていいって楽…。割と早めに
バレちゃったけど、思いの外過ごしやすい…記憶
操作って便利!すると、ポンっと音が鳴り
ジャスパーが人の形に変わった。
『主様主様。僕、お散歩したい』
「そう?ならお庭出ようか」
『…僕は邪魔ですね。また夕食時にお会いしま
しょう』
パタリと扉が閉じた後、注意は払いながら私達は
外に出た。勿論、窓からである。怪我はしないし、バレないので案外窓から出るのもいける。
『主様!マリンがいるよ?』
「え?あ、ほんとだ…」
その瞬間、マリンとバッチリ目が合った。少しの間硬直した後、マリンはこちらにやってきた。
『こ、こんにちは!お体の具合は大丈夫ですか?』
「勿論、大丈夫です。ご心配ありがとう
ございます」
『いえ…。私達も、まさか本当に神獣様だった
なんて…。それより、ペリドット様!私達メイドや騎士達に敬語は外していただいて構いません!』
そりゃあそうなるよねえ…。まあ、あの三人になら
いっかな?
「わかりま…わかった。でも、こっちの都合も
あるから必要な時はこっちから敬語になるけど、
大丈夫?」
『勿論、問題ございません!にしても、ジャスパーさんは本当に元はただの鳥だったのですか?こんなに魔力があるのに、信じられません…』
「? 魔力量がわかるの?」
『精霊の血が混ざってるからですかね…。不思議と、数値が感じ取れるんです』
私は鑑定魔法がないと量の数値はわからないん
だよなあ…精霊の力って凄い…!
『僕も魔法、使ってみたい!主様、教えて!』
「へ?あ、そうだ。教えようと思ってたの」
『でしたら裏庭なら人気もありませんし、丁度いいのでは?』
「そっか。ありがとう。じゃあありがたく」
ー移動後ー
「ん~…まずは属性を理解する所からだよねえ」
『僕も属性まではわかんないや…』
ヒトガタにした後、私を持ち上げたのは風属性。
人を持ち上げるくらいだと、推定ランクは4~6。他に何の属性があるんだろうか?
すると、真後ろから誰か複数人が近づいてくる気配を感じた。ジャスパーもわかっているのか、少量の殺気を出している。
「…」
私らの後ろでピタリと止まったその気配に、私は
話しかけた。一切として振り向かずに。
「お久しぶりです、あの時の騎士さん達。何か
御用で?」
『ッ…』
どうせ遅すぎる謝罪に来たんだろうが、私は
"あくまでも気にしてませんけどスタイル"を貫き
通しながら聞いた。そして、返答によっては記憶
改竄もしてやろうかと思いながら私は振り向いた。
『ッ…あの時は、自分の勘違いで、貴方に大変な
ご迷惑をかけた。今回は、その謝罪だ。…大変
申し訳なかった』
『俺も、謝らせて欲しい。大変済まなかった』
…まっ、スッキリはしたしいいかな?過去のことを引きずるのはらしくないよね。
「謝ってくれたなのならもう許しますよ。もう顔を上げて、元の仕事をお戻りください。私は少し
やる事がありますので」
『あっ、ありがとうございます!それでは!』
ジャスパーの事は目に入ってないのか、何の追及もせずに二人は帰って行った。これで心置きなく魔法が使える!
『主。僕、早くやりたい』
「うんうん。わかってるよ~」
私達はそれから夕ご飯の時間まで、ずっと魔法の
鍛錬をして過ごしていた。
「あ、あの?どうされました?」
なんか殿下が入ってきたかと思えば、顔を赤く
してるんだけど?なんだろ。私がジャスパーを
撫でてる状況になんか違和感あるのかな?
『ジャスパーさん、起きたんですか…?//』
「はい、つい先程。こんな風に撫でながら少しの間旅してたんですよ」
『…?えっと…鳥の間、って事ですか?』
「はい」
何だかホッとしたような顔をした後、殿下はこちらにきて、近くの椅子に座った。
『少し、雑談でもどうですか?』
「…?ええ、勿論」
うとうとしているジャスパーを膝に乗せ、私は殿下と向き合った。
『貴方が倒れた日、兄上の婚約者が来るという話は覚えていますか?』
ああ、なんだそんなことか…。勿論覚えている。
でも、何かあったのか?
「覚えていますよ。もしや、何か問題が?」
『ええ…。貴方が倒れた日、話す事は出来ないと
兄上に伝えたのです。勿論、母上も父上も貴方が神獣である事は知っていますし、兄上は倒れた時に
一緒にいたのですぐに理解してくれました』
「…」
『ですが、婚約者様はあまり融通が効かない
お方で…今夜の皇族のみの祈祷式にて、神の声を
聞いてこいと、無茶を言ったのです…』
成る程。まああの過去を思い出した私なら神の声
くらい……待ってよ?神の声を聞くんだよね?
ならさ…。
「ふふっ、わかりました。聞いてきましょう。その祈祷式に私が出る事は可能ですが?」
『ええ勿論。多分、僕も同じことを考えています。
今夜、夕食が終わった後着替えをして馬車に
乗り、神殿に向かいます。服はどうされます?』
「私の力で作っておきますよ。後、ジャスパーは
暗いのが苦手なので一緒に連れて行きます」
正直、人間としての年齢もまだ若い。放って
おけばそれこそ私は私を許せないし、何より
ジャスパーが私を許さないだろう。
『承知しました。その旨を伝えておきますね』
「ありがとうございます、殿下」
なんか力を隠さなくていいって楽…。割と早めに
バレちゃったけど、思いの外過ごしやすい…記憶
操作って便利!すると、ポンっと音が鳴り
ジャスパーが人の形に変わった。
『主様主様。僕、お散歩したい』
「そう?ならお庭出ようか」
『…僕は邪魔ですね。また夕食時にお会いしま
しょう』
パタリと扉が閉じた後、注意は払いながら私達は
外に出た。勿論、窓からである。怪我はしないし、バレないので案外窓から出るのもいける。
『主様!マリンがいるよ?』
「え?あ、ほんとだ…」
その瞬間、マリンとバッチリ目が合った。少しの間硬直した後、マリンはこちらにやってきた。
『こ、こんにちは!お体の具合は大丈夫ですか?』
「勿論、大丈夫です。ご心配ありがとう
ございます」
『いえ…。私達も、まさか本当に神獣様だった
なんて…。それより、ペリドット様!私達メイドや騎士達に敬語は外していただいて構いません!』
そりゃあそうなるよねえ…。まあ、あの三人になら
いっかな?
「わかりま…わかった。でも、こっちの都合も
あるから必要な時はこっちから敬語になるけど、
大丈夫?」
『勿論、問題ございません!にしても、ジャスパーさんは本当に元はただの鳥だったのですか?こんなに魔力があるのに、信じられません…』
「? 魔力量がわかるの?」
『精霊の血が混ざってるからですかね…。不思議と、数値が感じ取れるんです』
私は鑑定魔法がないと量の数値はわからないん
だよなあ…精霊の力って凄い…!
『僕も魔法、使ってみたい!主様、教えて!』
「へ?あ、そうだ。教えようと思ってたの」
『でしたら裏庭なら人気もありませんし、丁度いいのでは?』
「そっか。ありがとう。じゃあありがたく」
ー移動後ー
「ん~…まずは属性を理解する所からだよねえ」
『僕も属性まではわかんないや…』
ヒトガタにした後、私を持ち上げたのは風属性。
人を持ち上げるくらいだと、推定ランクは4~6。他に何の属性があるんだろうか?
すると、真後ろから誰か複数人が近づいてくる気配を感じた。ジャスパーもわかっているのか、少量の殺気を出している。
「…」
私らの後ろでピタリと止まったその気配に、私は
話しかけた。一切として振り向かずに。
「お久しぶりです、あの時の騎士さん達。何か
御用で?」
『ッ…』
どうせ遅すぎる謝罪に来たんだろうが、私は
"あくまでも気にしてませんけどスタイル"を貫き
通しながら聞いた。そして、返答によっては記憶
改竄もしてやろうかと思いながら私は振り向いた。
『ッ…あの時は、自分の勘違いで、貴方に大変な
ご迷惑をかけた。今回は、その謝罪だ。…大変
申し訳なかった』
『俺も、謝らせて欲しい。大変済まなかった』
…まっ、スッキリはしたしいいかな?過去のことを引きずるのはらしくないよね。
「謝ってくれたなのならもう許しますよ。もう顔を上げて、元の仕事をお戻りください。私は少し
やる事がありますので」
『あっ、ありがとうございます!それでは!』
ジャスパーの事は目に入ってないのか、何の追及もせずに二人は帰って行った。これで心置きなく魔法が使える!
『主。僕、早くやりたい』
「うんうん。わかってるよ~」
私達はそれから夕ご飯の時間まで、ずっと魔法の
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