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✽✽意気投合する脳筋
マリアに会えずにガッカリして帰ってきたエリックとザック隊長は、いい雰囲気になっている男女をチラ見しながらため息をついている。
「マリアさんと話したかったのに…」と呟きながらワインをあおるザック隊長を飲みすぎないように見張っていた副隊長は、クリスティーヌに呼ばれていそいそと聖女見習い達が食事をしているテーブルに移動した。
「アイツ…マリアさんが気にいったとか言ってたくせに…
女なら誰でもいいんだな…
最低な野郎だ…」
浴びるようにワインを飲み続けるザックを心配したエリックが声をかけても、聞こえないのかブツブツと独り言を言いながら飲み続けている。
ザックは酒飲むと面倒くさくなるタイプなのか?
関わるの止めといた方がいいな!
珍しく空気を読んだエリックがザックの側から立ち去ろうとした時…
「エリック様!
エリック様もそう思いますよね?
自分がよいと思った女性が手に入らないから手近な女性で間に合わすとか相手にも、自分の気持ちにも失礼になりませんか?」
いきなり語り始めたぞ?
まさか…コイツ…
エディアスみたいに普段クールなのに酔うとからむヤツなのか?
うーん…読めない…
だが…俺を認識してるっぽいから無視もかわいそうだよな?
どうするのが最善策なんだ?
珍しく考え込むエリック!
「エリック様!ね?飲みましょう?
俺だってモテないわけじゃないんですよ?
ただね?女性って難しいじゃないですか?
剣や馬のようにはいかないんですよね?
自分の思い通りにならないから歯がゆくて…
私には無理なんです…」
ザック…
何か奥が深そうに見えたが…
同族のような気がするぞ?
お前にはシンパシーバシバシ感じてるぞ?
「エリック様…
飲んでますか?
俺の行く道は正しいのでしょうか?
教えて下さい!」
「ザックよ…
俺たちには恋の道は難しいようだな!
剣で語り合えるような女がいたら良いのになぁ…
俺が女ならお前みたいな男を好きになるよ。
お前…仕事は出来るし、強いし、サッパリした良い男だからな!
だが…マリアさんは渡せないぞ?
俺もマリアさんが好きだからな!
お前に負けないように俺も頑張るからな!
お前も頑張れ!
今のところ…俺たち相手にされてないけどな…
他の女性じゃダメなんだろ?
マリアさんじゃないと!」
「そうなんです!
マリアさんをひとめ見た時に私の心は奪われたんです!
マリアさんという女神に恋したんです!
もう…秒で落ちました!」
「わかる!
俺もだ!あの瞳に吸い込まれそうになったよ…
彼女は女神だよな?いや?天使か?」
「マリアさんは…
聖女となるべくして聖女になられたお方なのでしょうね。
大聖女エリシア様から次の大聖女に指名されていると聞いています。
神に選ばれし乙女なのでしょう。
俺は…マリアさんに選ばれなくてもよいから…
マリアさんを護る騎士になりたいです…
エリック様!
エリック様が国に帰る時に私も一緒に連れて行って下さい!
俺、こう見えて聖魔力持ちなんで…
マリアさん達、聖女を護る聖騎
士になります!」
ザック隊長はどうやら自分の進む道を決めたみたいですね。
マリアへの恋心はしばし封印して、マリアを護る事にするようです。
◇◇◇◇
ザックの熱い想いを受け止めたエリックは…
「ザック…酔いがさめても気持ちが変わらないなら俺と一緒に来たらいい。
ただ…聖騎士になれるかどうかはわからないぞ?
不純な動機で聖騎士の試験を受けに来たヤツらは全て落とされているから…」
そう言いながらザックを見ると…
既に寝ていた…
言いたい事、散々言ってスッキリしたら寝落ちしたらしい…
恋のライバルが現れたのに、何故か心穏やかなエリックでした。
マリアに会えずにガッカリして帰ってきたエリックとザック隊長は、いい雰囲気になっている男女をチラ見しながらため息をついている。
「マリアさんと話したかったのに…」と呟きながらワインをあおるザック隊長を飲みすぎないように見張っていた副隊長は、クリスティーヌに呼ばれていそいそと聖女見習い達が食事をしているテーブルに移動した。
「アイツ…マリアさんが気にいったとか言ってたくせに…
女なら誰でもいいんだな…
最低な野郎だ…」
浴びるようにワインを飲み続けるザックを心配したエリックが声をかけても、聞こえないのかブツブツと独り言を言いながら飲み続けている。
ザックは酒飲むと面倒くさくなるタイプなのか?
関わるの止めといた方がいいな!
珍しく空気を読んだエリックがザックの側から立ち去ろうとした時…
「エリック様!
エリック様もそう思いますよね?
自分がよいと思った女性が手に入らないから手近な女性で間に合わすとか相手にも、自分の気持ちにも失礼になりませんか?」
いきなり語り始めたぞ?
まさか…コイツ…
エディアスみたいに普段クールなのに酔うとからむヤツなのか?
うーん…読めない…
だが…俺を認識してるっぽいから無視もかわいそうだよな?
どうするのが最善策なんだ?
珍しく考え込むエリック!
「エリック様!ね?飲みましょう?
俺だってモテないわけじゃないんですよ?
ただね?女性って難しいじゃないですか?
剣や馬のようにはいかないんですよね?
自分の思い通りにならないから歯がゆくて…
私には無理なんです…」
ザック…
何か奥が深そうに見えたが…
同族のような気がするぞ?
お前にはシンパシーバシバシ感じてるぞ?
「エリック様…
飲んでますか?
俺の行く道は正しいのでしょうか?
教えて下さい!」
「ザックよ…
俺たちには恋の道は難しいようだな!
剣で語り合えるような女がいたら良いのになぁ…
俺が女ならお前みたいな男を好きになるよ。
お前…仕事は出来るし、強いし、サッパリした良い男だからな!
だが…マリアさんは渡せないぞ?
俺もマリアさんが好きだからな!
お前に負けないように俺も頑張るからな!
お前も頑張れ!
今のところ…俺たち相手にされてないけどな…
他の女性じゃダメなんだろ?
マリアさんじゃないと!」
「そうなんです!
マリアさんをひとめ見た時に私の心は奪われたんです!
マリアさんという女神に恋したんです!
もう…秒で落ちました!」
「わかる!
俺もだ!あの瞳に吸い込まれそうになったよ…
彼女は女神だよな?いや?天使か?」
「マリアさんは…
聖女となるべくして聖女になられたお方なのでしょうね。
大聖女エリシア様から次の大聖女に指名されていると聞いています。
神に選ばれし乙女なのでしょう。
俺は…マリアさんに選ばれなくてもよいから…
マリアさんを護る騎士になりたいです…
エリック様!
エリック様が国に帰る時に私も一緒に連れて行って下さい!
俺、こう見えて聖魔力持ちなんで…
マリアさん達、聖女を護る聖騎
士になります!」
ザック隊長はどうやら自分の進む道を決めたみたいですね。
マリアへの恋心はしばし封印して、マリアを護る事にするようです。
◇◇◇◇
ザックの熱い想いを受け止めたエリックは…
「ザック…酔いがさめても気持ちが変わらないなら俺と一緒に来たらいい。
ただ…聖騎士になれるかどうかはわからないぞ?
不純な動機で聖騎士の試験を受けに来たヤツらは全て落とされているから…」
そう言いながらザックを見ると…
既に寝ていた…
言いたい事、散々言ってスッキリしたら寝落ちしたらしい…
恋のライバルが現れたのに、何故か心穏やかなエリックでした。
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