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第1章

私たち‥追放されたみたいですよ?

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魔法学園見学ツアーから帰り、リーガル侯爵家でまったりお茶しているヒルダたち。

「アデル様!料理長の作るお菓子はどれも美味しくて私‥太りそうです!」

「あらまぁ。ヒルダちゃんは痩せてるわよ?食べて!食べて!料理長は貴女が喜んで食べてくれるのが嬉しいのよ。マリッサちゃんもよ!」

料理長ご自慢のスイーツを堪能しまくる3人である。

「ところで、学園見学はどうだったの?」

「私は普通科に、マリッサは魔法学科にしようかと考えております」

「そう。ふたりの好きなようにしたらよいわ。マリッサちゃんは、推薦文については聞いたの?誰もいないなら私が書くから安心してね。ルイスでもいいわよ?」

「大丈夫です!実は母が卒業生なので‥」

「えっ!そうなの?知らなかったわ。マリッサちゃんのお母様ってアーライ出身なのかしら?」

「はい。祖父が先代のアーライ神様に仕えていたので‥母もこの国で育ちました。」

「じゃあ問題ないわね。ふたりとも試験勉強は大丈夫かしら?」

「「大丈夫じゃないです!」」

「仕方ないわね。明日からロランに家庭教師をしてもらいなさいね。ロラン‥厳しいから頑張りなさいね」

「「はい!アデル様」」

氷結王子がふたりのカテキョ‥

問題間違うと凍らされそうで危険だね‥

◇◇◇◇◇◇

「あら?何かしら?」

窓の外に小さな鳥が‥

コツコツと窓を叩いている。

「あれは‥多分父の使い魔じゃないかと‥」

アデルが窓を開けると真っ赤な可愛らしい小鳥が手紙を運んできたようです。

「やっぱり‥ヒノコだわ。どうしたのかしら?」

「ディーン様の使い魔なの?ディーン様の使い魔にしては可愛いわね!」

「ヒノコ有り難う!お菓子食べる?」

ヒルダは小鳥に料理長作の絶品クッキーを渡した。

小鳥はクッキーを丸のみすると直ぐに帰っていった。

「何かしら?お父様からお手紙なんて初めてよ!」

「ヒルダ様!ディーン様は何と?」

「わぁぁ‥最悪だわ!ちょっと読むわね。最愛の娘ヒルダよ。元気かい?君たちは神殿を追放された事になってるけど‥どうする?神を冒涜した罪だって!ふざけてるよね?パパが文句言いに王宮に行ったらバカ王と息子いなかったんだけど‥探しとく?放置する?ヒルダとパトリスで決めていいよ!決めたら直ぐにパパに知らせてね。」

「何か‥私たちが悪い事にして国外追放したって嘘ついてるみたい。国外逃亡だよね?亡命?どっち?」

「あの‥愚王と愚息‥直ぐに父に消してもらいましょう!ディーン様の手をわずらわすまでもないです。母に呪いかけてもらうのもありですね‥」

「マリッサ‥とりあえずパトリス様に聞いてからにしよ!消すとか、呪うとか‥今はやめといて!」

「マリッサちゃんの両親過激派だね。もしや‥影の帝王と紅の魔女の娘さん?」

「はい!よくご存知で!」

「バラッド出身ならみんな知ってる有名人だからね‥影の帝王の本当の顔は知らないけど‥」

「私も知らないから問題ありません!」

いや?問題あるだろ?と心の中でツッコミを入れるヒルダとアデルであった。

バラッド王たちへの仕置きは?

パトリス様に決めてもらおうね。

次回へ続く!
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