【完結】追放された聖女は隣国で…神王に愛され求婚される

第１章

ざまぁが無事成立しました！

翌日、ラハルト様がバラッドへ飛び

行方不明とされていた国王と第二王子から、ざまぁ証明書を貰ってきてくれたのです！

ざまぁされたおふたりの顔は真っ青になっていたとか。

第二王子は、ラハルト様に向かって

ヒルダを嫁にするのは許さない！ヒルダは私の嫁になる女だ！と叫び、バラッドのギルド員に拘束され地下牢にいるそうだ。

バラッド王は、ギルドで監視されながら逃亡中にたまっていた仕事をこなし

次期王が決まるまでは王位は剥奪されない事になったようだ。

バラッド王国は、今の王の代で終わり

次世代からはバラッド帝国となるのだ。

元々は、剣と魔法の国であったバラッド王国が数百年ぶりによみがえる事になる。

各魔法属性の頂点に立つ者が帝となり、帝の中でもより優れた者が帝王となる。

今のところ、ヒルダの兄である炎帝タイガが初代帝王になるのではないかと言われている。

もうすぐ、バラッドの新しい歴史が始まるのだ。

バラッドが王政から帝政へと短期間で変化するきっかけを作ったのが、

聖女ヒルダである事は後の人達には伝わっていない。

聖女ヒルダは、隣国に嫁ぎ神王や国民に愛されたとだけ記述されている。

時の第二王子が聖女ヒルダに懸想しなければ、バラッド王国は何代か続いていたかもしれない。

聖女ヒルダを知る者は彼女を傾国の乙女と呼んだという。

◇◇◇◇

結婚前までのお話は、ここで完結となります。

結婚後のふたりもどうぞよろしくお願い致します。