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第2章

ダブルデートの準備中!

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メイさんと宰相様が協力して下さり、ミリア様達と私達のダブルデートが実現しそうです。

放課後に城下町を4人で散策するんです!

しかも…ラハルト様とムスティ様も制服!!

これは…周りにバレたら大変なのでおふたりは認識阻害のブレスレットを装着してもらう予定です。

クラウディア先生の最新ヒット商品なんですって!

ラトゥール商会からつけたら別人に見えるブレスとして売られてますよ?

犯罪用に使われない用に貴人のお忍び用として会員限定販売してるみたいです。

それでも、売れてるって事は…お忍び流行ってるんですかね?

◇◇◇◇◇

「アーライ神様?

自分もこの制服を着用するんですか?

ちょっと無理がないですか?」

「ムスティ…大丈夫だ!

お前は十分若いからな?

私は…実年齢を考えてしまうとキツイが…

愛する婚約者が、制服デートをしたいと言うからには叶えてやらないと!

お前もミリアとは急に婚約と結婚が決まったせいで中々デートも出来ないと言っていただろう?

いい機会ではないか?

認識阻害のブレスがあれば、私達よりも魔力が多いモノにしか認識されないから…

アーライでは、ほぼ認識される事はあるまい!

お互いに今日は、気分はセブンティーンで行こう!

さぁ。婚約者を待たせないように…

お姫様方をお迎えに行くぞ?」

学園の制服は、紺色のブレザーに、ブルー系のチェックのパンツなので着用したふたりに違和感は特にない。

認識阻害ブレスのおかげでラハルトの赤髪も金髪に見えるようになっているので、問題はない。

ムスティは腰まである長い髪が短く見えるようになっているし、伊達メガネのせいで学生らしい雰囲気を醸し出していて…

誰が見ても風の賢者ムスティ様には見えない!

ふたりの変身作戦は今のところ成功のようである。

ふたりを着替えさせたメイも、「アーライ神様もムスティ様も…

まだまだ、学生でいけますよ?

さぁ!

婚約者様をお迎えに行って下さいな。

はい!

これがデートコースの提案書です!

気をつけて行ってらっしゃいませ!」とふたりを送り出した。

転移を使わずに馬車で移動するのがふたりには珍しい事なので、

車内で色々と話が弾んでいるようだ。

最近のミリアについて、ムスティからの質問にラハルトが詳しく答えている。

ムスティ…

普段はクールで誰にも興味がない感じだけど…

ミリアにはちょっと執着してるからオモシロイよね?

恋ってヒトを変えるから不思議…


そろそろ学園に到着するようなので、本日はこの辺で。

次回に続く!
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