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メイク詐欺は罪ですか?
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若手営業チームのサポートをする事に決まった彼女は毎日ウキウキしている。
これまでは枯れたオヤジしかいない総務でネチネチと絞られてつまらない日々を送っていたからだ。
「今日は何を着ていこうかなぁ…この前、可愛いね!って言われたスカートにしよ!メイクはやっぱナチュラルに見えないとね…」
すっぴんだとヤバいレベルの彼女はメイク詐欺女である…
彼女はこれまたすっぴんがヤバい母からメイク技術を叩き込まれたのだ。
『女は化けるのよ?』
『メイクする事であなたは男にチヤホヤされるようになるからね!』
初めて好きになったヒトから、お前みたいなブスとはつきあえないと言われて泣いていた時に母からメイクを教わったのだ。
『これは…あなたをキレイにする魔法よ?鏡を見て?』
母から促されて鏡を見ると…
そこにうつっていたのは、見た事がない美少女で…
「これが私?」
『そうよ!メイクはあなたをキレイにする魔法なの。
これからは自分で魔法をかけなさい…教えてあげるから…』
この時から彼女は自分磨きに夢中になり、高校に入学する頃にはあの娘キレイだよな?と言われるようになった。
憧れのヒトとつきあった時もあったけど…
素顔を見せて欲しいと言われて別れたのだった。
彼女は未だにつきあう相手に素顔をさらした事はない。
素顔を見せてふられるのは怖いのだ。
みんなメイクで武装した彼女しか見てくれないから…
あの娘はメイク詐欺とバラされるのは嫌だから、女友達とも深くはつきあわないようにしている。
これって幸せなんだろうか?と思う時もあるけど…
ブスと言われて蔑まれる人生は嫌だから…
今日も彼女は自分にキレイになる魔法をかけるのだ。
これまでは枯れたオヤジしかいない総務でネチネチと絞られてつまらない日々を送っていたからだ。
「今日は何を着ていこうかなぁ…この前、可愛いね!って言われたスカートにしよ!メイクはやっぱナチュラルに見えないとね…」
すっぴんだとヤバいレベルの彼女はメイク詐欺女である…
彼女はこれまたすっぴんがヤバい母からメイク技術を叩き込まれたのだ。
『女は化けるのよ?』
『メイクする事であなたは男にチヤホヤされるようになるからね!』
初めて好きになったヒトから、お前みたいなブスとはつきあえないと言われて泣いていた時に母からメイクを教わったのだ。
『これは…あなたをキレイにする魔法よ?鏡を見て?』
母から促されて鏡を見ると…
そこにうつっていたのは、見た事がない美少女で…
「これが私?」
『そうよ!メイクはあなたをキレイにする魔法なの。
これからは自分で魔法をかけなさい…教えてあげるから…』
この時から彼女は自分磨きに夢中になり、高校に入学する頃にはあの娘キレイだよな?と言われるようになった。
憧れのヒトとつきあった時もあったけど…
素顔を見せて欲しいと言われて別れたのだった。
彼女は未だにつきあう相手に素顔をさらした事はない。
素顔を見せてふられるのは怖いのだ。
みんなメイクで武装した彼女しか見てくれないから…
あの娘はメイク詐欺とバラされるのは嫌だから、女友達とも深くはつきあわないようにしている。
これって幸せなんだろうか?と思う時もあるけど…
ブスと言われて蔑まれる人生は嫌だから…
今日も彼女は自分にキレイになる魔法をかけるのだ。
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