ピンク頭で男爵令嬢だからと言って勝手にお花畑ヒロインだと決めつけないで下さい

まゆら

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アイラの学園生活は順調だった。


初日にアイラにちょっかいを出してきた金髪ドリル軍団は、学園長の子飼いの暗部により駆逐されたらしい。


彼女たちがどんな目にあったのかは、敢えて書き記す事はないがアイラ・マイヤーズの母ロザリーの兄が学園長であるという調べれば誰にでも分かる事を知らないバカには破滅する未来しかないという事をお知らせしておく事にする。


その後は、王太子の婚約者からお茶会に誘われたのが面倒だったが商会で売り出し中の肌が白くなるハーブティーや日焼け止め、ダイエット中でも美味しく食べられるクッキーなど…


高位の貴族令嬢が興味を示しそうな物を沢山用意してお茶会に挑む事にしたアイラであった。


尚、お茶会にはマイヤーズ商会王都店の従業員のイケメン2人をお供に連れていきお嬢様方に商品説明をしてもらい、店舗に来た時に指名してもらったり、お嬢様方が気に入った商品を屋敷に届ける担当として名前を覚えてもらう事にするのだ。


我がマイヤーズ商会の従業員は、貴族も平民も関係なく実力主義なので縁故採用は一切ない!


自分の力でのし上がっていくシステムなのだ。


どんな高位貴族であっても、採用試験を受けて合格しなければ従業員になる事は出来ないのだ。


従業員試験は年に1回しかないので、落ちた場合は次の年までアルバイトとして働く事しか出来ない。


そのアルバイトも人気があって欠員が出ない為、マイヤーズ商会で働ける事は王国の民にとってはステイタスとなっているのだ。


そんなマイヤーズ商会の会長の末娘であるアイラを知らない者は、王国民としてはモグリであると言えよう。


つまり、ピンクブロンドにアメジストの瞳の令嬢アイラを知らなかった王太子は、世間知らずのお坊ちゃまであると言う事だ。


彼には、王国の経済を支えているマイヤーズ商会について知って欲しいものである。


一見、チャラいがアイラについて知っていたレイモンドの方が情報通で隣国の経済に詳しい事が分かる。


クリストファー殿下には、まだまだ足りないところが沢山あるので国王になるまでに色んな事を勉強して欲しいものだ。


このままでは、ちょっと気になる女の子をいとこであるレイモンドにかっさらわれる可能性大ですよ?


王太子の婚約者が主催するお茶会は、高位貴族令嬢たちの女子会みたいな感じでしょうから、王太子も、レイモンドも呼ばれていないはず…


アイラと仲良くなれるようなお嬢様がいると良いのだけど…


どうなる事やら…


アイラは、お茶会に合わせて姉の新作アクセサリーや、香水も準備しているようなので…


お茶会は、アイラの為に開かれたマイヤーズ商会の新作発表会になりそうな気配です!


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