転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。

まゆら

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お祈りダンジョンにいこう

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ミディからお祈りダンジョンの話を聞いたロディは、マリナを誘って行ってみる事にした。

「マリナさんは、ダンジョン探索はした事あるの?」

「私ね、冒険者登録はしているけどダンジョンには行った事ないの。

だから、今日はとっても楽しみなの。

このワンピースとローブとブーツは、ミディママとアリアからのプレゼントなのよ!

似合ってるかな?」

普段はレースやフリルが沢山ついたふんわりしたワンピースを好んで着ている事もあり、

シンプルな冒険者用のワンピースを着用しているマリナは大人っぽくキリッとして見える。

柔らかく女性らしい雰囲気のマリナさんもいいけど…

今日の彼女も素敵だな。

「ミディママに聞いたんだけど、今日行くダンジョンにはお饅頭を持っていかないとおみくじ引けないし、願いも叶えられないみたいよ?」

「ミディ様からきいたから、桜庵でお饅頭買ってきたよ。

そしたら、デイブ様がダンジョンの主に渡してくれって蜂蜜が入ったどら焼きをくれたんだよ。

ラスボスは、クマの魔獣かな?」

ロディとマリナは話ながら、ダンジョンの入り口を探している。

アーライとバラッドの境目だったよね?と2人でマップを確認しながら移動していると、小さな祠が見えてきた。

「ねぇ、ロディさん!

あれじゃない?

祝福の祠!

あれっ?

シロクマさんが寝てる…」

「本当だ…

大きいシロクマだね。

あれが主かも?」

祠の横に大きなシロクマが寝そべっている。

ふたりは、恐る恐る近づいていく。

マリナが、シロクマに話しかける。

「あの、私…

おみくじが引きたくて…

これ、桜庵の薄皮饅頭ですけど食べます?」

シロクマはマリナを見上げると…

「わぁ、桜庵の薄皮饅頭大好きなんだよ。
有難う!

やっぱりデイブが作るお饅頭は最高だね。

君達はジュビアからのお客様かな?

はい!おみくじどうぞ!」

ふたりは差し出された箱の中からおみくじを引いた。

「私…ダンジョンから出た後に見る事にする!」

「自分もそうするよ。

あの…あなたはダンジョンの主様ですか?」

「そうじゃよ、私がお祈りダンジョンの主のホーリーナイトベアだが」

「桜庵の主から預かった物があります」

ロディが蜂蜜入りのどら焼きを渡すと、ホーリーナイトベアは飛び跳ねて喜んだので、祠付近の地面が一部地割れを起こした。

「すまない!

嬉しかったので、つい…」

ホーリーナイトベアは慌てて地面を補修している。

「あなたがダンジョンの主なら、きっと楽しいダンジョンなのね!

探索するのが楽しみ!」

マリナが笑いながら言うと、ホーリーナイトベアは、

「最下層まで二時間以内にたどり着いてくれよ!

そうしないとダンジョンでドロップした物も消えるし、願いも叶わないんだ」と告げた。

「最下層で待っていて下さい!

必ず二人でたどり着きます!」

ロディが力強く答えた。

マリナ初のダンジョン探索はどうなるのかな?

ダンジョンで何があっても、ロディがいるから大丈夫だよね?







    
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