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終わった事は忘れます!

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目覚めると心配そうなミナとマイラ&泣いている兄上がいました。

あれー?兄上何で泣いてるの?

「「フローラ様!」」

「グスグスッ…フッ…フローラー」

何かみんな大げさ過ぎないか?

起きただけなのに…

ん?何か外暗いけど…朝じゃないの?

あれれ?

◇◇◇◇◇◇

フローラは幸せな夢を見ていたので、魔法省での事は忘れているようです…

幸せなトリ頭なので…

何かやらかしても忘れてます!

◇◇◇◇◇

あれー?何だろ…私ジョナス殿下に挨拶してからの事覚えてないなぁ。

ジョナス殿下への挨拶がメインイベントだったから後はどうでもいいんだけど…

ミナがお熱を計りましょう!って額に手を当ててきたよ?

何で?

私が不思議そうな顔をしていたからか、兄上が私の状況について説明してくれた。

どうやら私はナマで推しに会えた興奮で倒れたらしい…

しかも…推しがお姫様抱っこで救護室に運んでくれるところだったと…

兄上…

その時の様子を記録魔石に保存してくれていたら、私の宝物になったのに…

何で記録してくれなかったの…

「兄上のバカーッ」

「ん?どうした?私がフローラバカなのはよく知ってるだろ?バカな兄だよ?」

「違うの!もう…しばらく顔見たくないから、あっち行って!」

何故フローラに嫌がられているのか理解していないながらも素直にフローラに従うローラン。

次期当主の残念な様子を見てため息をつくミナとマイラ。

「ミナさん…私、最初はローラン様の事を素敵なお方だと思っていたのですが…

中身はかなり残念ですよね?

見た目と肩書きと、社交界での人気は素晴らしいのに…」

「マイラ…

それは触れちゃダメなところよ?

ローラン様専属のお姉様方に聞かれたら大変よ?

あの方達はそれも含めてローラン様を盲信しているからね?

残念なローラン様と思うのは脳内にとめておいてね?」

ミナはこの屋敷での暗黙のルールをまたひとつマイラに教えた。

「教えて頂き有難うございます!私…フローラ様の専属になれて…

ミナさんが先輩で良かったです。フローラお嬢様は変わってますが無邪気で可愛らしい方ですし…」

マイラはミナ推しになりつつある。

ミナはこの屋敷の裏を仕切る裏番なので、マイラのこれからの侍女人生は安泰だ。

マイラ…誰についていくのかは大事だからね!

これからもミナと共にジョナス殿下への愛が重い魔法ヲタクのフローラを支えて行ってね!

期待してるよ?

ちなみにフローラにジョナス殿下の情報を流しているのはローランです!

意図的に流しているわけではなく、フローラがジョナス殿下について聞くので答えているだけなんです。

彼に罪はないのですよ?

推しが喜ぶのが嬉しいからついつい情報収集しちゃうだけですからね?


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