婚約破棄されたけど気にしないで推しへの愛に生きます!

まゆら

文字の大きさ
12 / 45

推しの尊いところ!

しおりを挟む
気合いを入れまくりで挑んだ新人研修の自己紹介。

私…噛み噛みで笑われました!

しかし!

ジョナス殿下推しな事は全新人及び新人の教育係の方々には広まったと思われます。

◇◇◇◇◇

フローラが自己紹介をしている時の周りの反応。

「あれがローラン様が溺愛されているフローラ姫なの?

噂よりも可愛らしい方だわ」

「あの娘…めちゃくちゃ噛んでるやん!それなのに何でドヤ顔?

ジョナス殿下自慢て…殿下推しなんか…痛々しいけど…何か目ぇ離せんわ…面白いのが入ってきたな…」

「ウソ?フローラ姫ってマジで殿下推しなんや…一緒に殿下の尊いとこについて話したいわ」

自分の名前と魔法学園で専攻していた魔法学の話以外は…ジョナス殿下の尊さについて語ったフローラを皮切りに次々と自分の推しについて生き生きと語る新人達を目の当たりにして…

今年はヤバいのしかいない!

誰の教育係にもなりたくない!

と、ため息をつく先輩達でした。

◇◇◇◇

グループに分かれて研修が始まり、フローラは同じグループになったメンバーと昼食を取りながら会話を楽しんでいた。

早速、ジョナス殿下推しのメンバーと推しの尊さについて語っているようだ。

偶然なのか意図的なのか、フローラの研修チームはジョナス殿下推しとローラン推しのメンバーしかいなかったので最初から和気あいあいと会話が弾んでいるのだ。

「私…フローラ様が羨ましいですわ!家に帰ればローラン様に毎日会えるなんて…贅沢です!代わって欲しいです!」と訴えてくるメンバーに…

「お好きな時に遊びに来てくださいな?兄上ならいつでもレンタル可能ですわよ?」と兄を売り飛ばす気満々のフローラに目を輝かして予約を取るローラン推しのお嬢様を気持ちは痛い程分かる!とうなづくジョナス殿下推し。

私もローラン様を予約したい!とフローラに打診するローラン推しのメンバー。

色々とカオスだが…幸せそうなお嬢様方である。

聞いているとただのヲタクの集まりのようだが…

魔法省に配属される魔導師はかなり優秀で将来性があるモノに限られるので彼女達は選ばれしヲタクではなく…

選ばれしエリート魔導師なのだ!

魔導師になる者は元々魔法ヲタクが多い事もあり、ヲタクに関しては寛容なのだが…彼女達は魔法ヲタクと推しへの溢れ出す愛がへヴィなタイプであり取り扱い注意な事から同じグループにまとめられたと予測される。

魔法省の入試時に提出する履歴書には、推しを書く欄も存在するのだ。

推しがかぶるのは許せるか、許せないかを書く欄も存在する…

過去に推しがかぶった事を遠因として大がかりな魔法プロジェクトが破綻したのが失敗に終わった事から、履歴書にこのふたつを書く欄が増えたらしい。

その争いの火種になったのは…

ローラン推しの過激派だったとか…

それもあって、ローラン推しの過激派の中でも武闘派の方々は魔法省には入れないとか…

ローラン兄上の推しって恐ろしいのね!

気をつけないと…と心に誓ったフローラ。

今日はジョナス殿下にはお会い出来なかったけど推しの尊さをみんなと共有出来て幸せだったなぁとウキウキしながら帰宅するのでした。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。

かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。 謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇! ※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです

藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。 家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。 その“褒賞”として押しつけられたのは―― 魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。 けれど私は、絶望しなかった。 むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。 そして、予想外の出来事が起きる。 ――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。 「君をひとりで行かせるわけがない」 そう言って微笑む勇者レオン。 村を守るため剣を抜く騎士。 魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。 物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。 彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。 気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き―― いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。 もう、誰にも振り回されない。 ここが私の新しい居場所。 そして、隣には――かつての仲間たちがいる。 捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。 これは、そんな私の第二の人生の物語。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです

ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」 宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。 聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。 しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。 冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。

処理中です...