人狼と眼鏡男子魔法使い

フェレイル

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人狼と眼鏡男子魔法使い2話

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で、朝食を、夕飯よりもさらに増えた人数で食べることになり。客間と自室に置いてあった荷物を手に、空港から目的の飛空挺へと乗り込むことになったのだった。末っ子が、ハネムーンってなあに?って次男に聞いていたけど、ハネムーンじゃないからな!後学のためだ、後学の!



あっという間に、飛空挺は空を駆ける一枚の羽となり、僕らはノヴァの国の端っこにある空港に降り立つことになった。山を背に、白い建物の中へと入る。ノヴァの国は高い山々と北の海に囲まれ、他の国から行き来するには少し困難な立地をしている。ノヴァがいうには基本自給自足が成り立っているので、技術やら文化交流やらはしているが、国民の半分が獣人という特殊な国民性の為、国内の情報は他国の一般市民にはあまり流れないということである。でも、人の口に戸は建てられないとのことで、獣人が居るというのは、ノヴァの国に訪れる人は全員知っていることではあるらしい。エルフとかドワーフとか、妖精の類は人と紛れる術がないので、見られてしまうと、ニュースになってしまうが、獣人は耳と尻尾をとある魔法で封印すると、人間にしか見えない風貌なので、写真に映ることもほとんどなく。獣人の子は、まず言葉を覚える前までは親に魔法をかけてもらい、覚えた後は自分で魔法をかけるので、耳尻尾を他人に見られるのは裸を見られるのと同じ感覚がするんだそうだ。



「僕は見てもいいんだ?」



「番だからな」



「その、番ってのもよくわからないんだけど、まぁ、今は入国審査しないとだな。」



「後でレポートにしておく」



「はいはい」



入国審査局の白い建物内に入った後、がらんとした一室のベンチに座って、呼ばれるのを待つ僕たち。その間、リラックスした様子で、長い足をゆったりと組んでいる様子が絵になるノヴァ。美人って得だな。名前を呼んだ係員の指示に従って、とある一室に入る。



中はちょっと暗く、椅子が二つ。そしてその前に机に置かれた水晶と、さらに椅子に座ったローブを着た人がいた。占いをするような感じだけれども、どういうことだ?



「顔パスだって聞いたんだけれども……。」



「すぐにわかる。」



「フェンリ……いえ、ノヴァ様とその番様ですね。そこに腰をお掛けください。そしてなるべくリラックスしてこの水晶玉を見てください。」



困惑する僕だったが、椅子に座ったノヴァの様子を見て、慌ててその隣に座る。そして、水晶越しにローブの人の目を見て、目を見開く。



それは黄金色に輝く獣の瞳だった。



明らかに瞳孔とか目のきらめき度が違うのに、それ以外の顔のパーツは人で。それがさらに混乱する要因だった。



びくりと体を震わせた僕のことを察知したのかわからないが、ノヴァの腕が腰に回る。



「……はい。ノヴァ様の魔力が番様に。番様の魔力がノヴァ様に入っていることを確認しました。それでは係員の指示に従ってください。」



「あ、ありがとうございま、す……。」



「失礼した」



立ち上がるノヴァに遅れて立ち上がり、部屋の入り口にいた係員に連れられ、また別の場所に行くと、今度は白いゲートの中へと通された。そして、ゲートの向こうで待ち構えていたもう一人の係員が、僕の手荷物というか、杖を渡して、お疲れ様でしたと。今度は建物を出て、ノヴァの国の飛行艇に乗り込むことになった。荷物はすでに積み込み済み。客室に入り落ち着いたところで疑問をノヴァに投げかける。



「顔パスって、あれって顔パスなんだ?」



「顔パスだろう。獣人の魔力の特徴は、仔細記録されていて、その魔力を判別する特訓を受けている獣人が魔力を判別して、本人だと確認する。魔力では小細工できないからな。後、一度交わった番は、魔力が混じる。混じった魔力を判別することも可能だ。」



「魔力の判別と、一度交わった番は、魔力が混じる……。へぇ…………って!僕たちがそ、そ、その」



「その前に書類を送ったからバレてるな。係員全員に」



「な、な、なんだってー!!」



すました顔に一発ぶちかまそうと思ったが、僕は堪えた。えらい。暴力反対。
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